サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関西校・ 関西一覧
   

四條畷学園中学校

 
  3年コースと6年一貫コース 選べる中学受験を打ち出す
関西圏の偏差値70〜75クラスの公私立高校に、毎年多くの合格者を出している四條畷学園中学校。基礎学力の定着から広く応用力を養うノウハウには定評があり、これを活かし今春から中高一貫コースを開設した。3年か6年か、中学受験に新たな選択肢を提供している。6年一貫コースは早期に受験対策を始めた児童に限らず、6年生になってから受験を検討し始めた児童にも、国公立大学受験を視野に入れた学力をつけさせるのが狙い。その上で、体験学習、チーム学習を通しての取り組み、豊かな人間性を育む実践に特色を出す。

校 長: 梶尾 晃
住 所: 〒574-0001 大阪府大東市学園町6-45
電 話: 072-876-1321
交 通: JR学研都市線「四条畷」駅徒歩1分/京阪、近鉄バス「四条畷」停留所下車徒歩1分
学生数: 529名 (2010.11.1現在)
ホームページ: http:/www.shijonawate-gakuen.ac.jp/

 

交通至便、ゆったりとした環境で
育まれるバランスのとれた智徳体

 四條畷学園中学校はJR学研都市線「四条畷」駅から徒歩1分で校門をくぐれる通学至便の立地にある。一帯には同学園の幼稚園から大学までが並び、「学園町」を成しているため、にぎやかな駅前から道路一本隔てただけで、文教的な落ち着いた印象を醸している。校内に入ると、職員室前では教員と生徒がアットホームな雰囲気で談笑していた。

 そんな環境で、中学校の3年間を学んだ生徒の多くは、関西圏の超進学校と呼ばれる高校に合格している。今春の実績で見ると、私立では大阪星光学院、西大和学園、洛南、大阪桐蔭、開明など、公立では大手前、四條畷、天王寺、奈良などの校名が並ぶ。

 高校卒業後の追跡調査では、東大、京大、阪大、早稲田、慶応のほか国公立や難関私大に多数が合格(2008年〜2010年)していることが分かっている。

 こうした実績は、基礎学力を確実に定着させるという指導ノウハウが充実していることを物語るが、学力向上をすべての教育活動に優先させているわけでは無論ない。個性を尊重し、自主性を養い、智育、徳育、体育のバランスのとれた人間育成を教育目標として、日々の実践がある。

 取材当日は同校で企画部長を務める小林克彦先生にお話を伺ったが、その間、チャイムが一度も鳴らないのに気づいた。聞くと、ノーチャイム制にすることによって、時間管理を生徒自らが行えるように意識を高め、また、6年一貫コースの5教科で取り入れている100分授業を機動的にしているという。実験やテストで時間の区切りを(30分と70分など)柔軟に変化させられるため、区切りのよい時点で休み時間をとることができる。ノーチャイムという一つの実践にも多面的効果を上げる工夫がうかがえる。

 また、登下校時だけでなく学校全体で挨拶を奨励しているとのことで、校内ですれ違うたび、生徒から「こんにちは」と声がかかる。それは相互の存在を認め、関係性を築いていく第一歩であり、他者を通して自分を見つめ、自分をプロジェクトしていく学習に結びついている。

自分を知り、能力を開発していく
自分プロジェクト

 今春、スタートを切った6年一貫コースは、知識、思考力、探究力、そして自ら問題を見つけ解決していく能力の育成をコースビジョンとしている。進学だけに特化した教育ではなく、ものごとを複眼的にとらえ、豊かな人間関係を構築する中で、自分自身の能力を引き出していく行動力を身につけることを教育目標としている。

 名づけて「自分プロジェクト」。自分を知り、自分の能力を開発していくという意味合いをもつ。その中心的実践例として開かれているのが社会人講座である。毎月、さまざまな分野で活躍する専門家や大学教授を招いて講演会が開催されている。これまで、自らの中学時代を回顧し語った医学博士、建築家になるための勉強法を披露した若手建築家、アフリカの医療事情を紹介したNPO法人代表、原子力の平和利用や科学者の役割について話した理学博士など講演ならびに語られる内容は実に多彩である。

 自分プロジェクトの時間割は土曜日に2時間を確保し、社会人講座のほかに、チームで行う調べ学習やその成果を発表するプレゼンテーションの時間としても活用されている。9月に行われたオープンスクールでは、集まった見学者を前に1年生がパワーポイントを使って学校生活について説明したという。学習成果の発表だけでなく、自身の考えを発信し、いかに理解してもらうかという経験が、コミュニケーション能力の向上に役立つと考えられている。

 もうひとつ、「自分レポート」という実践がある。全員がシステム手帳に、気づいたこと、興味関心をもったこと、調べてみて分かったことなどを自由にメモする習慣をつけるというもの。書きとめる習慣が、興味関心の持続、深化をもたらし、目標を日常的に意識確認する効果がある。

 ところで両コース共通の年中行事としては、若狭湾でカッターを操船する宿泊研修や、吉備高原で食器づくりから始めるサバイバルキャンプも盛り込まれている。チームや仲間と協力し、問題を解決し目的を達成していく取り組みが精選されている。

 6年一貫コースでは、これらの正解はないが潜在能力を最大限発揮させる習慣、行動に自分プロジェクトを加えることで、一人ひとりの「実現力」の育成が図られる。

プレテストで力試し

 四條畷学園中学校では10月以降、11月20日【プレテスト有】と12月5日(いずれも午後2時〜)に入試説明会を実施する。小林部長曰く「プレテストを受けた志願者の合格率は高く、受験を検討しているなら受けて見てほしい」と。受験の雰囲気を体験し、出題傾向を把握するのに役立つ。なお、来春の入試では6年一貫コースから3年コースへの転科合格制度が設けられている。

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.