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中学・高校受験:学びネット

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神戸国際中学校・高等学校

 
  自主性と個性を尊重し真の国際人を育てる女子進学校 ―― 「お母さんのための学校説明会」開催 ――
神戸国際中学校・高等学校(KIS=Kobe International Junior&Senior High School)は、6年一貫教育により「豊かな知性と気品を備えた国際人の育成」をめざす少数精鋭主義の女子進学校である。神戸市須磨区の高台に広がる緑豊かなキャンパスと制服もチャイムもない自由な校風。生徒たちは伸び伸びと学び、個性を磨き、自主性を確立していく。その成果は、国公立や難関私大の合格実績としても表れている。6月18日(木)には今年度第1回目の学校説明会を開催し、同校独自の教育内容を紹介した。

校 長: 藤井 修
住 所: 〒654-0081 神戸市須磨区高倉台7丁目21-1
電 話: 078-731-4665
交 通: JR「須磨」駅、市営地下鉄「妙法寺」駅よりスクールバス/市バスの場合は75系統「高倉台7丁目」降車すぐ
学生数: 中学校 187名
高等学校 108名 (2009.9.1現在)
ホームページ: http://www.kis.ed.jp/

 

 2007年7月に出版された「別冊宝島 全国・中高一貫『学校力』ランキング」において神戸国際中学校・高等学校は、「入りやすく合格力の高い学校」として全国899校のなかで第10位にランクインした。

 今年も卒業生45人のうち、国公立大学合格者は11人。早稲田や上智、関関同立など難関私大には延べ人数で40人近くが合格。また近年は医歯薬系志望者が増え、今年は阪大薬学部や鳥取大医学部など医歯薬系大学の合格者は延べ25名に上った。この抜群の合格力は、中学受験を考える保護者の関心を集めている。今回の学校説明会にはお母さん方約80名が出席し、先生方の説明に聞き入った。

めざす生徒像は「自立できる18歳」

「個性を伸ばす教育、国際理解教育、そして徹底した学習指導。この3つの基本方針のもとで、少人数制の利点を最大限に生かして進路希望の実現をはかります」

 説明会冒頭で挨拶に立った藤井修校長は教育の特色をこう語った。

 同校は1991年に国際文化科を設置する中高一貫の女子進学校として開校。今年19年目を迎える。建学の理念である聖徳太子の和の精神をもとに、一人ひとりの個性を尊重し最大限に伸ばす教育をめざしている。

 進学校として学習指導に力を入れるのは当然のことだが、「大学が最終ゴールではない」と藤井校長。学歴だけで通用する社会ではなくなってきた現在、求められるのは21世紀を心豊かに逞しく生きる真の国際人である。そのために同校では「めざす生徒像」を「自立できる18歳」と表現し、コミュニケーション能力や責任感、困難に打ち克つ力、あるいは人を思いやる優しい心といった資質の向上を図っている。藤井校長は「人間力という資質・能力を6年間でしっかり身に付けさせたい」と語った。

体系的な学力形成

 続いて徳岡努教頭が、同校の6ヵ年一貫教育を「KIS物語(生徒の歩み)」と題して説明した。

 中学1・2年は基礎(HOP)段階。生徒一人ひとりが自分の可能性を探る時期である。そのため学習だけでなく様々な体験のなかで生徒の興味関心を広げ、動機付けを図っている。中学3年と高校1年の「応用」(STEP)段階では、自分の可能性を見つけ進路実現に踏み出す。レポートやプレゼンなどで科学的探求力や表現力、コミュニケーション力を養う。特に中学3年では、1年間をかけて自分の興味・関心のあるテーマを徹底的に調べてまとめる「課題レポート」があり、プレゼン大会も行われる。また中3でカリキュラムは「総合文化コース」と「理数・医歯薬コース」に分かれる。高校2・3年は「発展」(JUMP)段階。生徒は進路実現に全力で挑む。一人ひとりの進路希望に応じた多様な選択科目が設けられ徹底した受験指導が行われる。これらステップを踏んだ一貫教育により、生徒は学力を大きく伸ばし、希望の進路を実現していく。

 ただし、「単に大学進学を目的とするのではなく、生涯にわたって必要な『学ぶ力』や教養を培い、学習意欲を高めることが学力を伸ばす条件」という。そして、それを可能にしているのが、自由な校風のもとで養われる自主性である。

 卒業生は医師や弁護士、公認会計士など様々な分野で活躍している。徳岡教頭は「それぞれが自分の個性を大切にし自主性を発揮していることを嬉しく思います」と語った。

地球規模に視野を広げる

 次に同校の特色のひとつである国際理解教育が紹介された。国際理解教育とは、地球規模の視野で語学力と国際感覚を磨くこと。12歳から18歳の多感な時期に異文化を尊重する心をはぐくみ、自分と他者を大切にできるリーダー育成をめざす。そのために様々な教育プログラムを展開している。

 英語の授業は週6時間。そのうち1時間はネイティヴ教師のオーラルコミュニケーションとライティングの授業である。またフランス語も週に1時間の授業を設定している。

 授業以外にも昼休みなどに、イングリッシュカフェでネイティヴ教師と英会話を楽しむ生徒が多い。

 高校1年では、全員が3週間のニュージーランド語学研修に出かける。そのため中学3年の1年間を研修前トレーニング期間と位置づけ、生徒たちはニュージーランドや世界について調べ、発表し合い、異文化理解を深めていく。また夏休みには一泊二日のイングリッシュキャンプに参加し、英語漬けの日々を体験する。

 ニュージーランドでは現地の家庭に一人ずつホームスティし、国立ワイカト大学で他国から参加した大学生に交じって授業を受ける。不慣れな外国で、幼い英語でも自分の意思を何とか伝えなければならない。この体験が生徒を大きく成長させるという。帰国後のアンケート調査では、生徒の85%が「意思を伝えることができた」と回答。91%が「英語によるコミュニケーションが楽しい」と答えている。今年度は、新たに中学生対象のイギリス語学研修を予定している。 

 説明会は最後に岡田干毅広報部長が来年度入試の概要を発表し、全プログラムを終了。会場を食堂に移し、お母さん方はランチタイムを楽しんだ。このときに、今年3月に卒業した島沙也加さん(京都大学経済学部)が学校生活の思い出を語ってくれた。島さんは、KISの魅力のひとつとして少人数制を挙げ、少人数だから逆に同学年の生徒全員と仲良くなれたことや、先生方が生徒一人ひとりの進路希望に合わせて、受講希望者がわずか3人でも講座を開いてくれたことなどを語った。

 この後、お母さん方は校内の施設を見学。さらに日程終了後も岡田広報部長を囲んで「入試当日に風邪をひいてしまったらどうしたらよいか」「A選考の理社の融合問題の攻略法は?」などと熱心に質問するお母さん方も多く、わが子を入学させたいという真剣な思いが伝わってきた。こうして今年度初の学校説明会は大盛況のうちに終了。今後は9月から12月にかけて合計6回の入試説明会が予定されている。

 
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