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中学・高校受験:学びネット

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長尾谷高等学校

 
  新たなスクールモデルの提唱が通信制・単位制高校のイメージを変えた
国公立大や関関同立への進学者を着実に増やし、プロテニスプレーヤーを輩出するなど、通信制・単位制高校のかつてのイメージを鮮やかに変えた長尾谷高等学校。F1レーサーやバレリーナを目指すなど自分流のスタイルで学びたい生徒や、自律的に学びたい約3千人の生徒が在籍(分校を含む)している。開校から16年、今後もニーズを丹念に拾い上げることで、新たなスクールモデルの提唱は続く。

校 長: 小寺 克一
住 所: 〒573-0163 大阪府枚方市長尾元町2-29-27(枚方本校)
電 話: 072-850-9111(枚方本校)
交 通: JR学研都市線「長尾」駅から徒歩8分、京阪バス枚方市北口よりJR長尾駅行き乗車/「長尾西口」下車徒歩3分(枚方本校)
学生数: 2910名 (2008.1.1現在)
ホームページ: http://www.nagaodani.ed.jp

 

消極的選択から
選び取る単位制、通信制へ

学校法人東洋学園の建学の精神を受け、長尾谷高等学校が開校したのは16年前。中退や不登校により、学ぶ機会が閉ざされ、高等学校の卒業資格を取得できない子どもたちを救済する環境が不十分な時代であった。そこで、当時の東洋学園の理事長が、たとえ、高校生活でつまずいても学び直すことができる場を提供したいとの考えから、単位制、通信制の長尾谷高等学校を設立した。

ただ、そうした教育理念とは裏腹に、単位制や通信制高校は全日制高校と比較して、社会的イメージが根拠なく貶められていたことは否めない。そのことが結果として、単位制、通信制高校を選択する生徒やその保護者の気持ちにも影を落としていたのも事実である。
ところが、時代は徐々に高等学校のスタイルに多様性を求めるようになる。さまざまな価値観が広がる中では、もうひとつの学び方が求められることはいわば必然であった。ここ十数年の間に、教育制度の枠組みにとらわれず、さまざまな可能性に挑戦しようとする子どもと、それを支援する保護者が増えてきた。

例えば、幼年からバイオリンやバレエといった技能を磨いてきた子どもにとって、高校生活でも学業と技能の鍛錬を両立させようとするなら、全日制で学ぶことはマッチしているとはいえない。それよりも、生活時間の割り振りが自由にできる単位制・通信制の学び方が、はるかに適っているといえる。同様のことが、ほかの分野において目標を持つ子どもたちにも通じるのである。

また、全日制高校に進学しても、「想像していた学校生活とは違った」や、「友人や教員などとの人間関係がうまく築けない」などで学ぶ意欲が削がれているケースは近年ますます増えている。こうした生徒が単位制、通信制高校に転入することで、再び意欲的に学び、コミュニケーションに自信を取り戻す例は長尾谷高校で十分に実証されてきた。今や単位制、通信制高校を積極的に選択する時代へと社会は変化したといえる。

社会的イメージが変わったことで、それまでは転入への決断に時間がかかっていた子どもや保護者も、全日制が合っていないと自覚した時点から、長尾谷へ転入するまでのスパンが短くなっているという。このことを同校の土屋和男校長代理は「新しいスクールモデルが広く認知され、単位制、通信制に対する公正な見方がなされるようになったことの表れ」と喜ぶ。実際、その言葉どおり、開校当時の枚方本校の生徒数約130人であったが、現在では梅田、京都、奈良、難波の4分校に約3千人が学ぶマンモス校となっている。

自分のスタイルで自律的に学ぶ

単位制、通信制高校に対する社会的認知度の上昇は、新たなスクールモデルを提唱する長尾谷の努力があったことは言うまでもない。長尾谷といえば、テニスの強豪校として有名だが、ここに至るまでには大阪テニスアカデミーとの提携があったことは見逃せない。

同アカデミーは大阪大学理学部で研究を積んできた釜口明治氏が設立。科学的合理性に基づいたシステム、「サイバーメソッドプログラム」によって勝てるゲームとしてのテニスを実践している。スポーツ選手の条件として、これまで当然視されてきた身体の優位性や先天的才能などを一切無視して、試合の仕組みを確率論をもとに解析し、ゲームを支配する法則を読み取ることによって、有効な攻撃パターンを取る理学的練習プログラムが強さの秘訣だ。土屋校長代理が、この指導法の優位性を知って、いち早くアカデミーと提携、長尾谷の校名を全国に広めたのである。

テニスだけではない。同校にはF1レーサーを目指し、ヨーロッパ各地で競争力をつけている国際ライセンス保持者(17歳)や、国際舞台での活躍を目標に海外で研鑽に励むバレリーナ(19歳)、芸能界で仕事を持つ生徒らも在籍している。それぞれが練習時間や仕事のための時間を確保し、自律的に学習し、卒業を目指している。ほかにも英語教師、社会福祉士、ダンサーと、実に多彩な夢、目標に向かっている生徒は多い。

進学先も多種多様で、医歯薬系大学、国公立大、地元関関同立をはじめ4年制大学へは289人が(2007年度合格実績)、短期大学へは66人(同)、専門学校へは255人(同)が合格している。こうした実績は、入試説明会の開催や模擬試験、模擬面接の指導、論文対策といった進路指導体制が充実していることを物語っている。

また、就職希望者には就職相談、求人紹介、資格検定対策(簿記、電卓検定、パソコン入力検定、TOEIC、ビジネスマナーなど)、面接指導など就職決定までのサポートも充実させている。

これらの取り組みや学びやすさが口コミで伝わり、毎年、大阪で700〜800人、京都では500人程度の生徒が長尾谷に転入または編入している。同校のモットーは「生徒が生徒を呼んでくる学校」だが、16年間に輩出した卒業生からの口コミも増えているという。

生徒の声を取り組みに

単位制、通信制高校で学ぶメリットは、リポートにせよスクーリング(面接授業)にせよ生徒自らスケジュールを立てて学習を進めていくことにある。このスタイルが生徒の自律性を高め、興味関心や将来の目標にあわせて自学自習の姿勢を育てていく。
とはいえ、転入する生徒の保護者は初め、「自分でやっていけるか心配」と漏らすという。だが、ほとんどが杞憂に終わる。万一、リポートの提出が遅れたり、単位を落とすようなことがあっても、入学から卒業までを一貫して見守るチューター(担任)が、きめ細やかにサポートする体制が整えられているからだ。

なお、中学校卒業後、同校に入学する生徒に対しては、数学と国語の試験および面接によって入学検査が行われ、高等学校から転入する生徒に対しては、学科試験は免除され、書類審査と面接によって転入検査が行われる。直近の編入、転入状況は、10月に106人、11月に65人となっている。

同校では土屋校長代理をはじめ、教職員が生徒と会話の中から、常に学校に何が求められているかを読み取る努力を続けてきた。いわば、長尾谷の進化、発展のもとを辿れば、生徒の声に行き当たるのである。学校の枠組みに生徒を従わせるのではなく、生徒の声を傾聴し、学ぶ環境を整えていく長尾谷に今後も期待が寄せられている。

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