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中学・高校受験:学びネット

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金蘭会高等学校・中学校

 
  次世代の女子教育へ、伝統と最先端の新校舎完成
2005年に創立100周年を迎えた金蘭会高等学校・中学校は、伝統の女子教育を次のステップへと進めるため、新たな取り組みを開始している。日本の伝統文化を学び心を磨く教養講座や学力を鍛える錬成学習とサテラインゼミ。さらに来年度は看護進学コースを開設、と同時に高大連携をさらに発展させる。今年7月には新たな伝統の舞台となる新校舎も完成し、快適な学習環境が整えられた。

校 長: 藤林 富郎
住 所: 〒531-0075 大阪市北区大淀南3-3-7
電 話: 06-6453-0281
交 通: JR環状線「福島」駅より徒歩8分、JR東西線「新福島」駅より徒歩10分、阪神電鉄「阪神福島」駅より徒歩10分
学生数: 中学校  161名
高等学校 352名 (2007.11.1現在)
ホームページ: http://www.kinran.ed.jp/

 

安心・安全・健康面にも配慮

JR「福島」駅からビルの建ち並ぶ通りを歩いていくと、大通りに面して金蘭会高等学校・中学校の真新しい白い校舎が見えてくる。ゆるやかな曲線を描くファサードが街並に調和し、落ち着いた雰囲気を醸し出している。

新校舎は地上8階建て。ゆとりのある空間構成に自然光をたっぷり取り入れた明るく開放的なデザインで、校舎のなかを心地よい風が流れていく。

生徒たちが学ぶ教室は本館の4階から8階に配置し、どのフロアーにもコミュニケーションホールを設けている。かわいらしいデザインの丸テーブルと椅子が置かれ、ここでは生徒同士あるいは先生方との会話も弾む。また、設置されているパソコンで調べ物をすることもできる。

別館の1階は広々とした食堂と武道場。食堂は、主食・副食ともにメニューが豊富で、生徒に大好評だ。飲み物やパン類の自動販売機が何台も設置され、クラブ活動の前後に利用することもできる。

2階には図書室と屋外テラス、3階に講堂、5階から8階までは吹き抜けの体育館となっている。体育館はバレーボールやバスケットボールのコートが2面ずつとれる広さで、天井の高さは12メートル近い。リボンを思い切り投げられると、新体操部の生徒たちが大喜びしたという。藤林富郎校長は「新世紀金蘭会にふさわしい最先端の校舎です」と胸を張る。

最先端の設備も整えられた。高速LANを敷設し、校内のどこからでもインターネットを快適に利用できる環境を実現した。また全教室にプロジェクターを設置。インターネット上の情報を授業に活用できるようになった。ホワイトボードは目に優しいつや消しで、板書はチョークではなくマーカーを使用する。

安心・安全面にも配慮している。正門にはガードマンが常駐し、不審者の侵入を防ぐためインターフォンで訪問者を確認している。生徒は全員、登下校記録カードを携帯し、登校時と下校時に読み取り機にかざして時刻を記録する。さらに希望する保護者には、子どもの登下校を知らせるメールを送信することも可能だ。

新世紀の女子教育へ新たな取り組み

教育内容においても新たな取り組みを開始している。

同校は100年を超える女子教育の伝統を誇る。「現代社会の中で主体的に生き、内面の美しさが振る舞いにあふれ出る女性」の育成を教育目標に掲げ、創立100周年を機にカリキュラムを改編。内面を磨く人間教育と進学指導の両面に力を入れている。

高校の総合進学コースにおいては日本の伝統文化を学ぶ「教養講座」を開設した。新校舎内には授業を行う茶道・礼法室が、裏千家監修のもと新たに設計され、生徒たちは週1時間の授業を楽しみにしているという。なかでも華道は、「毎週きれいな花を持ち帰って家族の前で活けてくれる」と保護者にも好評だ。藤林校長は「教養講座の授業を3年間続けることで、たしなみが自然に身につくようです」と話す。

特別進学コースでは難関私大進学を目標とし、毎朝の小テストに加え、月・水・金曜日は18時まで、課題学習や錬成学習を設定。学習習慣の確立と学力の伸長を図っている。さらに今年度からは高3生を対象に、錬成学習のなかで大手予備校のサテラインゼミを開設した。生徒一人ひとりの進路希望に応じて、入試に直結した形でより効果的な学習が期待できる。

また今年度はカナダのセカンダリースクールとの姉妹校協定を締結。高校1・2年生を対象に交換留学プログラムを開始した。多くの応募者の中から高校1年生の2名が選ばれ、8月末にカナダに向けて出発した。9月から1年間、現地の家庭にホームスティしながら姉妹校に通う。この2名は中学からの内部進学生。中学では1年次よりネイティヴ・スピーカーによる英会話の授業を10数名の少人数クラスで行っており、生徒たちの英語学習へのモチベーションは高い。また、カナダの姉妹校から、日本語・日本文化に強い興味を持った留学生が9月から1年間金蘭会で学ぶ。

藤林校長は、「将来的には姉妹校への短期留学も実施したい」と意欲的だ。もともとは英語が専門の藤林校長。昨年度、同校校長に就任以来、生徒たちにより身近に英語を感じてもらえるように入学式や始業式などでも英語の挨拶を取り入れている。その効果か、毎朝校門で生徒たちを出迎えていると、英語で話しかけてくれる生徒も現われ始めたという。

看護進学コースを開設

来年度も新たな取り組みがスタートする。

まず中学では、道徳の時間に「7つの習慣 J 」を導入する。同中学では以前より内面重視の教育を実施してきたが、さらにセルフマネジメントの教育にも力を入れていく。藤林校長は他の2名の先生とともにこの夏、休暇返上で「7つの習慣 J 」を指導できる資格を取得。自ら教壇に立つ予定だ。「中学1年という柔軟な時期に、自分自身を自分でしっかりリードしていく習慣を身に付けさせたい」と話す。

高校においては来年度に看護進学コースを新設する。これは千里金蘭大学の看護学部看護学科開設と機を一にするものであり、将来看護師をめざす生徒たちに、受験指導や体験学習、千里金蘭大学からの特別講義を行う。卒業後の進路は、千里金蘭大学、あるいは他大学の看護学部や看護専門学校進学を目指す。

新校舎の別館3階には、千里金蘭大学の梅田キャンパスが新設されており、看護学入門や看護基礎などの講義はこのキャンパスで行われる予定だ。したがって同じ校舎内で大学の講義を受講できる。しかも同大学の単位として認定されるため、内部進学する生徒は大学の学習を先取りし、ゆとりある大学生活を送ることができる。

千里金蘭大学の特別講義は、看護学部に限らず他の分野でも予定されている。総合進学コースの生徒たちも選択して受講できるため、高大連携がさらに進むと期待されている。

創立100周年を経て次々と改革を進める金蘭会高等学校・中学校。今年の小学生対象の体験スクールには昨年の2倍を超える申し込みが寄せられている。交通アクセスの良さと新校舎の魅力に加え、次世代の女子教育を目指す同校への期待の大きさを示しているといえる。

 
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