マナビネットオープンスクール2021 ●掲載:塾ジャーナル2021年7月号/取材:塾ジャーナル編集部

さらなる高みを目指す取り組みを強化
来年度、最難関国立大学合格を目指す「スーパーJコース」新設

常翔学園中学校・高等学校

オンライン授業の実施や生徒への対応など、さまざまな場面でICT教育を推進中


学校法人常翔学園の源流は、1922年(大正11年)創設の関西工学専修学校に遡る。2022年、学園は創立100周年を迎えるが、創設以来受け継がれている「理論に裏付けられた実践的技術をもち、現場で活躍できる専門職業人を育成する」という理念と使命は、本学園の在校生・卒業生の座右の銘となり現代に息づいている。来年度は、中学校に東大・京大・阪大・医学部医学科などへの現役合格を目指す「スーパーJコース」を開設。『さあ、常翔気流に乗ろう!』というスローガンとともに、さらなる高みを目指す取り組みが始まっている。


「職業観」を軸に
独自性を発揮するハイブリッド校

常翔学園は「難関大学への合格を目指す進学校」「特色教育における先進校」「大学併設校」を併せ持つハイブリッド校として知られる。

運営母体である学校法人常翔学園は来年100周年、2011年開設の常翔学園中学校は今年10周年を迎える。学園創設の源が技術者の育成にあったため、その精神は【「自主・自律」の精神と幅広い「職業観」を養い、目的意識を持った進学の実現により、将来、実社会で活躍できる人材を育成する】という教育理念に受け継がれ、時代とともに具現化されている。

「本校のように進学校でありながら、教育理念に『職業観』を掲げている学校は唯一無二だと思います。勉強以外の学びを通して、社会に触れ、働くなどの体験ができるプログラムをたくさん用意しています。
その中で“自分像”を見つけ、『将来こういう人間になりたい』『こういう分野で活躍したい』『こういう企業に勤めたい』『大学のこの学部に進学したい』という進路目標を見つけてほしいと思います」と教頭の根来和弘先生は話す。

10周年を迎えた中学校 さらなる高みを目指し
2022年度「スーパーJコース」開設!

常翔学園中学校は、大阪の私立中学校(共学校)入試で、午前・午後入試ともに5年連続で志願者数を伸ばしている。また、10年間で難関大の合格実績を伸ばした学校においても西日本トップクラスを誇る。

現在、中学校(6年間一貫コース)では、難関国公立大学を目指す「Ⅰ類」と国公立大学、難関私立大学、同一法人内大学への進学を目指す「Ⅱ類」があるが、2022年度には、東大・京大・阪大・医学部医学科などへの現役合格を目指す「スーパーJコース」を開設する。

「この10年間、周囲の期待値も高まる中、いろいろな取り組みを通して得た実績やノウハウを生かし、さらに幅広い進路を実現させたいとの思いから、ハイレベルなクラスをスタートさせます。知りたい、調べたい、発見したいという知的好奇心、知的探求心旺盛な生徒の入学を期待しています」

学年ごとに多彩なプログラムを展開
「常翔STEAM」

同校が重視している『職業観』を支えるキャリア教育(大学体験プログラム、探究プログラム、英語コミュニケーションプログラム、サイエンスプログラム)を、来年度から、6年間のプログラム「常翔STEAM」として進化および深化させる。未来の社会に必要とされている力にフォーカスし、実社会の問題や課題にアプローチするための知識・技能を身につけ、どんな時代の変化にも対応し、たくましく生き抜く人間へと成長していけるよう多彩なプログラムを展開する。

高校では、キャリア教育をさらに究めていく探究学習(企業探究学習、ガリレオプラン探究、ヤングリーダーズプラン、夢発見ゼミ)がある。これは、生徒自身が研究テーマを決め、同一法人内大学と連携しながら、研究活動、発表、論文作成までを行うものである。「高校時代に経験した探究活動は、大学入学後、かなりのアドバンテージになります。探究活動に積極的に取り組み、国公立大学への推薦入試にもチャレンジしてほしいと思います」と根来教頭は話す。

入学説明会では、在校生の保護者が学校生活を紹介する機会がある。「“職業観”など、大人になってどうやって生きていくかを学べる」などのいいことばかりではなく、「宿題が多い」などの本音トークが好評だ。入学後は担任が保護者へ電話し、学校での様子を報告する「JPCシステム」を実践中。「学校での様子がわかって嬉しい」「経営母体がしっかりしているから大学進学まで安心」「いろいろなことを体験させてくれる」「入学後すぐに将来に向けて意識させてくれる」などの評価が、在校生や卒業生の口コミを通じて拡がり、同校の人気につながっている。


(左)同一法人内大学の研究室と連携し、ハイレベルな研究に取り組む。海外の生徒との研究交流も盛んだ
(右)「大阪市シティプロジェクト」の課題解決に向けた取り組みを実践中

学校内で勉強がすべて完結!
新しい放課後学習JOSHO+

「本校で育てたい生徒像に、“自律的学習者”があります。先生や親の指示ではなく、自分で課題を見つけ自分で取り組む。わからないことがあれば、わからないことを理解した上で質問し、理解できたら次の難問にチャレンジする。このようなサイクルをつくり、取り組めるのが自律的学習者です。そういう生徒を中学1年から育てるために今年度から始めたのが、放課後に行うJOSHO+です」

JOSHO+では、放課後に自ら学習し、AI教材でつまずきの原因や苦手分野を明らかにし、講師に質問して解決する。すべての勉強を学校で完結できるシステムだ。

「中高一貫校として歩んできた10年間、着実に結果を出してきました。来年度は『スーパーJコース』の開設により、新たな10年が始まります。21世紀の“常翔気流”に乗り、より魅力的な教育を拓いてまいります。7月31日(土)のオープンスクールにぜひいらしてください」との根来教頭は結んだ。

常翔学園中学校・高等学校  https://www.highs.josho.ac.jp/