掲載:塾ジャーナル2022年11月号

塾ジャーナル「なんでもアンケート」
【大学の総合型選抜について】

調査期間:2022年9月1日(木)~9月30日(金)
調査方法:①アンケート用紙を郵送 ②アンケート用紙をメールで送信③Twitterにてアンケートの回答を募集し、FAXまたはメール、Googleフォームでの返信
調査対象:全国の学習塾(297塾)
備考:今回のアンケートは、塾ジャーナルと関係のある学習塾にアンケート用紙を郵送・送信し、実施いたしました。

【Q1】
総合型選抜を目指している生徒さんはいますか?



【Q2A】
総合型選抜に対応した対策や指導をしていますか?



【Q2B】(Q2Aで「はい」と答えた方へ)
総合型選抜についてどんな指導をしていますか?

●志望理由書の作成補助・指導。小論文対策・添削。基礎学力テスト対策。面接対策。プレゼンの指導など。(青森県、東京都、愛知県、群馬県、兵庫県 等)
●過去問を中心とした対策。(東京都)
●志望校の総合型選抜についての詳しい情報の提供。小論文対策の前段階としての毎日の「要約練習」と添削。スケジュール管理。(千葉県)
●自主性、オリジナリティを引き出すためにツッコミとヒントを継続して出す。(埼玉県)
●大学のビジョンを明確にすること。今学んでいることが将来どんな分野に役立つか、指導科目以外でも時に触れる。(群馬県)
●日々の学習に丁寧に向き合うよう指導。(静岡県)
●本人の合格可能性を推測し教材を吟味した個別指導。(大阪府)


【Q3】
総合型選抜に対して塾の立場から、また入試そのものの有りようや受験する子どもに対してなど、ご意見を自由にお書きください。

【生徒にはチャンス】
●高校でクラブ活動やボランティア等にも励んでいた生徒には、総合型選抜に挑戦してもらいたい。成績だけでなく、生徒の別の一面も見てもらいたい。(東京都)
●受験の可能性が広がり、学校生活を有意義に過ごした生徒はチャンスである。国公立大学の挑戦にも大いに役に立つ。(大阪府)

【制度および選考基準・学力について】
●入試の回数が増えるのは多少負担増になるが、お互い理解を深め、入学後、卒業後までも含めて良い制度だと思われる。(群馬県)
●上位大学には高校の指導があるが、それ以外は生徒任せになるので塾のサポートが必要になります(一部の高校だけかもしれませんが)。(群馬県)
●一般選抜が難しくなった分、大学も推薦入試で入学者を確保する風潮に合わせて難関大以外を受験する生徒の要望に沿いたい。(大阪府)
●大学に入学した後、学力不足で苦労する。(京都府)
●高校の難易度を問わず、成績を同じに扱うことに違和感あり。(東京都)
●廃止か、一定の学力検査は課すべき。アルバイトの時点で凄まじい学力差がある。高3の2ヵ月だけ頑張る姿は見ていられない。手伝ってしまうが……。(埼玉県)
●総合型・学校型選抜が主流になるにつれ、子どもの学力は今後、二極化(大多数が低下)していくのは避けられないと考えられる。子どもの個性や価値観の多様性が重視されるようになり、ビジネスシーンがより欧米化されていくと想定されるが、それがすべて日本の国益に必ず直結するものになるとは言い難い。(愛知県)
●「AO入試の名称を変更したもの」という捉え方をしていますが、その選考基準が大学ごとに違いすぎて十分な把握ができていないというのが率直な感想です。指定校型推薦にも言えることなのですが、一部に「本当にこの知識で進学後は大丈夫なのだろうか」と感じる生徒が合格をもらっているような印象があります。私に見えないその子の能力を大学側が認めてくれたものと納得していますが……。(三重県)

【塾での対策】
●個人塾ならではの総合型選抜に対するきめ細かい指導が、これからますます必要になってくると予想される。そのノウハウの蓄積も必須となるだろう。(千葉県)
●大学受験は高校受験とは全く違い総合型選抜があることを、1年生から徹底的に指導します(3年になって初めて知る生徒が結構います)。特に評定は1年生から付けられていますので、3年生だけ頑張っても手遅れになります。学校では一般入試のことばかりしか言わないようで、指定校推薦などがあることを知らない生徒もいます。そういう意味でも、大学入試選抜の仕組みを1年生からしっかり理解させることが大事だと考えています。(青森県)
●小論文を書くためには早い時期から国語力をつけることが大切なので、数学・英語とともに国語を大切にするべきである。学力以外の能力をみて合否を決めるのは良いと思うが、入学後に困らないように学部・学科での勉強に必要な科目を1科目でもテストをすることが必要である。(兵庫県)

【編集部より】
今回のアンケートでは、地域ごとに大きく差が見られたため、それぞれ「関西」「関東」と分けてグラフを作成した。総合選抜を目指す生徒の割合は、関東地域に多い結果となった(Q1)。目指す理由としては、「一般選抜より合格しやすい」「思考力系の生徒は学力勝負より有利」という意見が見られた。また、対策や指導についても、関東は9割近くが、関西では3割近くが対策や指導を取り入れている(Q2A)。対策理由としては「今後主流になると考えている」といった、今後を見据えた回答が多く見られた。

現在の総合型選抜への取り組みは関東地域が非常に活発であるが、今後は各地でも少なからず同様の影響が出始めると考えられる。総合型選抜への対策やノウハウが、これからますます重要になることを示すアンケート結果となった。


過去のアンケート結果はこちら
https://manavinet.com/tag/questionnaire/