掲載:塾ジャーナル2022年9月号

塾ジャーナル「なんでもアンケート」
【志望校・進路選択について】

調査期間:2022年7月1日(金)~7月29日(金)
調査方法:アンケート用紙を郵送またはメールで送信し、FAXまたはメールでの返信
調査対象:全国の学習塾(297塾)
備考:今回のアンケートは、塾ジャーナルと関係のある学習塾にアンケート用紙を郵送・送信し実施いたしました。

【Q1】
以前と比べて、子どもや保護者からの進路相談が増えたと感じますか?

【とても増えた/やや増えた】
●私立進学の希望が多くなった。(千葉県)
●学校での面談では時間も短く具体的(詳細)な話がないため。(栃木県)
●公立高校に進学するか、私立高校に進学するかでの相談が増えた。(奈良県)

【変わらない】
●教育に熱心な親は相談に来るが、公立高校の序列で選択する生徒が多い。(静岡県)
●初めて受験する生徒の保護者からは相談があるが、他は変わらない。(大阪府)
●以前(直近10年間において)と比べて、当塾が提供している進路情報に大きな変化がないから。(香川県)

【やや減った】
●各校にオンラインで直接問い合わせる保護者が増えた。(東京都)
●新型コロナで対面を避けて、懇親会の参加者が減った。(大阪府)
●こちらから保護者に相談を持ち掛けることが多くなった。早めに話をするので、保護者から相談されるまでに、こちらから本人の学力に見合ったところを勧めて決めてもらうことが多い。(兵庫県)
●生徒数がコロナで減った。(徳島県)

【編集部より】
子どもからの進路相談は「変わらない」が最多。私学への進路を希望する子どもの相談が増えた塾もある一方、コロナ禍による影響や保護者のオンラインの活用により、相談が減った塾も見られた。


【Q2】
以前と比べて、子どもたちの私学志向が増えたと感じますか?

【とても増えた/やや増えた】
●県立高校の倍率が軒並み減少。私立単願が急増。その理由として、国からの補助金のため「私立=高い」のイメージがなくなってきているものと考えられる。(青森県)
●これまで極めて少なかった私学専願を希望する生徒が多くなった。私学に対する就学支援金が大きいと思う。(三重県)
●私学無償化によって公立との差が少なくなった。(大阪府)
●私立高校向けの就学支援金が引き上げになったため。公立高校へ行っても予備校費がかかるので。私立に行っても費用が変わらないため。(奈良県)
●香川県は公立王国ではあるものの、昨春より授業料等の費用の面で差が縮まったため。私学への抵抗、ハードルが下がったと思う(高校入試について)。(香川県)
●公立より早期に決定するから(新型コロナを心配している)。(千葉県)
●入試直前で専願になる子が増えた。(大阪府)
●進学実績が高いところが人気が高い。(静岡県)
●この地域では、私立がステータスが高い。(東京都)
●中位以上は公立志向、中位以下は大学入試で推薦を期待しての私学志向。(大阪府)

【変わらない】
●保護者の公的志向(私学は滑り止めという考え、金銭的)が強く、その影響を子どもが多大に受けているため。(栃木県)
●徳島は私学を嫌う傾向あり。(徳島県)

【やや減った】
●経済的に私学は高いから。(新潟県)
●コロナ禍による経済の悪化。(京都府)
●地域によって違いはあるが、中学受験は減っており、高校受験では私学を勧めるので少し多くなっているように思う。(兵庫県)

【編集部より】
子どもたちの私学志向については、「とても増えた」「やや増えた」が合計で56%になるなど、全体的に増加している傾向が見られる。授業料無償化制度や就学支援金制度などにより、費用面で公立との差が縮まったことが、理由として大半を占めた。


【Q3】
子どもたちは学校のどこに魅力を感じて学校を選んでいると思いますか?

【その他の理由】
●安心して過ごせる環境。(茨城県)
●制服のデザイン等。(千葉県)
●面倒見がいいこと。(東京都)
●取得可能な資格や就職偏差値など、より将来への現実性を考えていると思う。(香川県)
●田舎を避けて大阪市内(都会)の学校へ通学したがる。(大阪府)
●部活動を目的として受験校を決める中学生が多い。将来を見据えて考えることが少なくなり、またそのことを保護者も認めてしまう。(栃木県)
●部活と学習の両立。面倒見の良さ。指定校の数。(京都府)
●学校での楽しみを期待しているところがあるので、自分が入れそうなレベルで楽しいことがありそうなところを選ぶ。(兵庫県)

【編集部より】
子どもたちは学校のどこに魅力を感じているかについて、「進学実績」が最も多く、次いで「雰囲気」「通学距離」が多い結果となった。これらは全国的にも共通する傾向であった。

また、アンケート結果について関西と関東とに分けて比較してみたところ、関東の方が、「偏差値」や「学校の理念」に魅力を感じている傾向が見られた。一方、関西の方が「先輩からの口コミ」を魅力としている傾向もあるなど、地域によって学校に魅力を感じているポイントが僅かに違ってくることがわかった。