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2020/1 塾ジャーナルより一部抜粋

自由塾町屋教室に学べ!
ブラボー先生®が教える、下町の寺子屋の快進撃
「10年先に花開く」勉強の土台づくりを

 

都電荒川線の町屋駅前のほど近く。教室の前に路面電車が通る、自由塾町屋教室。入って驚くのは、座卓
に向かって勉強をしている子どもたちの姿だ。その様子はまさに「THE寺子屋」。塾の中には元気な子ども
たちの声が響き、活気で溢れている。町屋教室は開塾当初から、都立中高一貫校受検対策に力を入れてお
り、思考力や作文力を高める指導は高く評価されている。「ニュース作文コンクール」全国大会には毎年多
くの入賞者を輩出。下町の塾として開校してから5年。早くも地域屈指の人気塾に成長している。

 

自由塾町屋教室(東京都荒川区)
教室長 吉元 和彦さん

1976年3月生まれ。43歳。長崎県生まれの浅草育ち。小学校5年生の時、自由塾入谷教室に入塾。米国Davis & Elkins College演劇学部演劇学科卒業。帰国後、俳優活動をする傍ら自由塾の講師を務める。2014年2月、町屋に自由塾町屋教室を開校(自由塾FC)。現在、YouTube チャンネル「下町塾長会議」にも出演中。ニックネームは生徒をほめる時の「ブラボー」から「ブラボー先生®」。

国語力がぐんぐん伸びる
荒川区で一番文章を書かせる塾

 「僕自身、自由塾入谷教室の卒業生で、ずっと座卓で勉強していました。だから塾を始めるにあたって、当たり前のように座卓を購入したんです」

 そう笑顔で話すのは教室長の吉元和彦氏。

 吉元氏の「思想表現」(4年生)の授業と、吉澤優美教務主任の「都立中高一貫校論文の授業」(6年生)の授業は座卓で行われていた。思考力や表現力が必要な高度な内容にもかかわらず、生徒から次々と発言が飛び出す。生徒のやる気を引き出す指導力はもちろんだが、座卓のリラックス感も後押ししているようだ。

 また、個別指導の隣で自習生が勉強するなど、ボーダーフリーに学習できるのもイスのない座卓ならでは。イスとテーブルの部屋もあり、うまく使い分けられている。

 現在生徒数は小学生が80名、中・高生が70名の約150名。当初は小学生の割合は公立進学と中学受験がほぼ半々だったが、年々中学受験を目指す生徒が増えている。

 同教室では都立中高一貫対策として、小学低学年から「ことばの学校」とパズルを、4年生で準備クラス「思考表現」の授業を行い、5年生から本格的に本科がスタートする。その他、私立中学受験コースや個別指導、小学英語、プログラミング教室も実施している。

 特に年齢に合った良書を耳で聴きながら読み、ワークに取り組む「ことばの学校」は大人気で、このプログラム目当てに開校から3ヵ月で80名も入塾したほどだ。この時多かったのが「文章題の意味が理解できず、算数ができない」という相談だった。

 「ことばの学校は、漢方薬のようにゆっくりと国語力が付いていくイメージ。受講生は語彙が増え、自分から本を読むようになっていますね。特に、都立中高一貫校の問題は数千字の文章を読んで、最後に400字前後の作文を書かなければなりませんので、そのための良い練習になると思っています」と吉元氏。

 都立中高一貫校の論文の授業は「荒川区で一番文章を書かせる授業」を目指し、様々なテーマで文章を書かせている。取材中では、どんな題が出されてもすぐに鉛筆を取り、書き進めていく生徒の姿が印象的だった。

●指導のポイント
小学校低学年から、ことばの学校で国語力を養成。適性検査に対応できる思考力・表現力を身に付けさせる。

塾は自分で考えて勉強する場
体験授業は1ヵ月間

 自由塾には七訓がある。「礼儀正しくする」「お父さん、お母さんを大切にする」「友達と仲良くする」「先生の話をよく聞く」「自分の事は自分でする」「時間を守り、大事に使う」「けじめをつけ、やる時はやる」の7つだ。学習はもちろん、情操教育も大切にしている。

 「ここは生徒が自分で考えて勉強をする場所。理想としているのは、勉強のコンサルティングですね。入塾相談では『うちはこういう塾です。宿題も多いので、覚悟して来てください』と伝えています。」と吉元氏。

 塾の方針をしっかり理解してもらうため、体験授業は1ヵ月間(無料)。入塾したらその1ヵ月分の月謝を入会金としてもらうシステムを取っている。

 吉元氏は、ここでの勉強は「10年先に花開く土台づくり」と、保護者に伝えている。

 「それを、自由塾の中島正浩塾長は『後伸び』と表現しています。特に都立中高一貫校は倍率も高く、痛みも伴う受検です。だからこそ、例え不合格であっても、この先役に立つ勉強法を伝授したいと思っています」

●指導のポイント
講師は勉強のコンサルタント。
10年先に役立つ、自分で勉強できる人間に育てる。

「宿題やっていませんね」
LINEで保護者と密に連絡

 吉元氏は今、母親とのコミュニケーションに力を注いでいる。そのために使用しているのは「公式LINEアカウント」だ。教室から一斉にメッセージを送ることもできれば、1対1のトークもできる。24時間受け付けており、吉元氏のところには1日50~60件、保護者から問い合わせが来る。

 その他、社内では情報共有ツールとして「Talknote」を活用。そこには授業の様子や宿題忘れなど、全生徒のデータが共有されている。吉元氏はそれらをチェックし、保護者に公式LINEアカウントを使い「宿題をやっていませんね」とすかさず連絡を入れる。

 「使っているのはデジタル技術ですが、血の通ったコミュニケーションをしたいと思っています。生徒と塾と家庭。三方よしでないと、学力は伸びていきません。ほかにも保護者には週1回はメルマガを送るなどのケアをして、サイレントクレーマーや退塾者を出さないようにしています」と吉元氏。

 現在、同教室はあまりの人気に満杯状態。近くに新しい教室を出したいと考えている。

 「プランは2つあります。1つは今とは全く違う業態の塾です。総合カウンターがあって、ICT教材や施設は使い放題。基本は自主学習ですが、希望すれば個別指導が受けられる。トレーニングジムやサロンのようなイメージですね。

 もう1つはビデオ会議システム「Zoom」を使った、遠隔地の生徒との双方向授業です。以前、不登校の生徒をこの方法で指導したことがあるのですが、そうした生徒は早い時間帯に指導ができるので、可能性を感じています」

 2020年3月には吉元氏初めての著書『〝今の倍ほめてけば、きっと子どもはのびのび育つ〟という本書の要約のような仮説と、ブラボーな5つのキーワード』を上梓する予定。自由塾町屋教室の躍進はこれからも続きそうだ。

●運営のポイント
公式LINEアカウントを使い、保護者と密にコミュニケーション。退塾者を防ぐ。

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