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2019/9 塾ジャーナルより一部抜粋

第14回全国模擬授業大会
チョーク1本で教育改革を
第1回NIE全国模擬授業大会も併催

 

 開倫塾主催による「第14回全国模擬授業大会」が5月26日、栃木県足利市の白鴎大学足利高等学校で開催された。今年は全国から52名の先生が参加し、「教え方日本一」を目指して熱い授業を繰り広げた。また、特別企画として「第1回NIE(ニュースペーパーインエデュケーション)全国模擬授業大会」も同時開催。新聞を活用した様々な模擬授業が展開された。

開倫塾 塾長
林 明夫 氏

 
     

NIEの模擬授業を受け
「新聞を読んでみたい」

 開会式の挨拶で、開倫塾の林明夫塾長は「この模擬授業大会は『チョーク1本で教育改革を』を合言葉にスタートし、今年で14回目を迎えました。これもひとえにご参列していただいた先生方のご協力の賜物だと思います。

 私は教育の成果を決定づける要因は、『本人の自覚』と『先生の力量』と考えます。この2つが掛け合わされば、素晴らしい成果が生まれると信じています。この模擬授業大会でも『本人の自覚』を促す内容も含めた授業を展開していただくようお願いいたします」と話した。

 同時開催の第1回NIE全国模擬授業大会には4名の先生が出場。報道された戦地を実際に訪れた体験を話すユニークな授業や、新聞に書かれていることが事実なのか、それとも記者の意見なのかを考える授業などが行われた。

 審査に参加した学生ボランティア審査員からは「普段、テレビやネットでニュースを見ている。今日、紙の文面を見て、改めて文章の構成がどうなっているのかを考えた。新聞を読んでみようと思う」や、「新聞社が違うと同じ記事でも書き方が違った。受ける印象が異なり、自分の意見も変わってくると気付いた。自分の言葉で考え直すことも大切だと思った」といった感想が寄せられた。

団体優勝は野田塾
総合優勝は数学・算数の渡辺先生

 5教科で競う模擬授業大会には国語に8名、社会に9名、数学・算数に13名、理科に8名、英語に14名の計52名が出場。各教科で予選と予選決勝が行われ、最後に各教科別のチャンピオンが総合優勝を目指して本選に進んだ。

 総合優勝は、野田塾の渡辺昌宏先生(数学・算数)。団体部門でも野田塾が優勝し、連覇を果たした。また、学生ボランティア審査員の得票が一番多かった「私が教わりたい先生特別賞」は、練成会グループの木村雄介先生(理科)が受賞した。入賞者は以下の通り。

■総合優勝
算数・数学/野田塾・渡辺昌宏先生

■教科別チャンピオン
国語/トーゼミ・生田目佳祐先生
社会/野田塾・池内亮先生
算数・数学/野田塾・渡辺昌宏先生
理科/練成会グループ・木村雄介先生
英語/野田塾・髙萩一平先生

■団体部門
優勝/野田塾
準優勝/トーゼミ
3位/練成会グループ

■「私が教わりたい先生特別賞」
理科/練成会グループ・木村雄介先生

悔しさをバネに総合優勝
学ぶ楽しさを伝えたい

 総合優勝の渡辺昌宏先生は「名古屋での模擬授業大会には過去2回出場しましたが、優勝できず悔しい思いをしていました。今回栃木の大会に初めて出場できることになったので、一生懸命練習をしてきました」と話す。

 「授業では『子どもたちに学ぶことの楽しさと大切さを感じさせる授業』を目標としました。ですので、公式を覚えるだけではなく、体を使ってみんなで声を出して覚えるなどの工夫をしました。私の仕事は子どもたちの成績を上げて志望校に合格させること。野田塾に戻って、子どもたち一人ひとりの夢を叶えるような授業を、また一から考えたいと思います」と話した。

 教員を目指している学生ボランティア審査員からは「今日、参加された先生方のようにテクニックを磨き、自分なりの授業方法を確立したい」といったコメントや、「生徒と一緒に楽しむ授業づくりを知ることができた」「理科の木村先生は図もわかりやすく、言葉が難しくなく、すんなり頭に入ってきた」「国語の生田目先生は導入の部分がよかった。どんどん伏線を回収していく過程が物語を見ているみたいで楽しかった」といった声も聞かれた。

 今回、閉会式の後にはエンディングセレモニーとして、100万人のクラシックライブの協力でコンサートも行われた。

審査委員長
小川英範氏の講評

審査委員長 野田塾会長
(現:株式会社 夢未来広告社 代表取締役)
小川 英範 氏

 最後に、野田塾会長で審査委員長を務めた小川英範氏が講評を述べた。「授業で一番大切なことは、生徒が喜んでその授業を受けるかどうか。疲れて塾にやって来た子どもでも『やっぱり来て良かった』と思える授業が一番だと思います。それを理科の木村先生はきちんとやられていたと思います。

 国語の生田目先生は、大切なことはゆっくりと話すという話法が素晴らしかった。重要ポイントもきちんと押さえていました。また、PREP法(最初に結論を述べ、理由、事例、再度結論を提示する構成法)を取られていましたが、これを国語の授業でやるのはものすごく難しいことです。見習うべきことが多いと感心いたしました。

 英語の髙萩先生の授業は、セグメンテーションがきちんとできていました。セグメンテーションとは、授業を3分ずつのパートに構成すること。生徒は3分を越えると、集中力がなくなり理解が悪くなります。板書も、一つひとつのセグメントにきちんと番号を付けてポイントを書いておかないと、ノートを見返して復習できません。今大会ではセグメンテーションをおろそかにしていたり、板書を説明の補助的に使っていたりする若い先生が多いように見受けられました。

 社会の池内先生は野田塾に入社した時、正直、このような場で優勝を争うようなレベルではありませんでした。しかし、真面目でなんでも一生懸命やる。今日、彼は『大切なのは才能よりも努力』ということを私たちに教えてくれました。

 算数・数学の渡辺先生、彼も非常に真面目です。塾や学校の教師といったプロの審査員の方々から高得点を頂いたのは、総合力の賜物だと思います。論理的な展開、リズム、構成、セグメント、PREP法、そして最後に話法。わかりやすい発声でわかりやすい話し方ができていました。総合力で優勝させて頂いたと思います」

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