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中学・高校受験:学びネット

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2016/5 塾ジャーナルより一部抜粋

セミナーレポート 学習プラザに学べ!
生徒と一緒に夢をみる、実現させる 長期目標で「やる気」を最大限に引き出す!

     

教育支援ネットワーク 学習プラザ(東京都八王子市)
塾長 鈴木 幸広

教職よりも深く緻密に子どもにかかわることができると確信した20代後半、塾の起業に立ち会い、平成13年に独立。「学習プラザ」の名前がすごく気に入っている、と語るとおり、多様な学習スタイルを展開している。「言いたいことを言ってきた責任を取る覚悟で」昨夏、東京私塾協同組合の理事長に就任。自塾の内外で「教育支援ネットワーク」のハブとして欠かせない存在に。

 行き着いたのは「夢を見つけさせる指導」。やるべきことは絶対やらせる、手抜きはしない、とブレずに突き進んできた20年余。信条はそのままに、かつ柔軟に、地域に合わせ、時代を読み、親子に寄り添ってきた。2年前から一斉授業から集団個別指導へと少しずつ指導法をシフト。その背景には「子どもにとってのベストな結果」を出すことへの徹底したコダワリがあった。親と子ども各々が真に望んでいることは何か。長いキャリアの道程で鈴木幸広塾長が見つけたひとつの答えとは――。

一斉授業から個別指導へ
大転換

 生まれ育った八王子市に開校して20年、「厳しい塾」というイメージでやってきた、と語るのは「学習プラザ」の鈴木幸広塾長。

 「生徒を0時前に帰さなかった時代もありました(苦笑)。厳しくするならば、必ず結果を出してあげないといけない。それは今もすごくこだわっています。ただ、志望校に入ることだけを目標にしてきた子は燃え尽き症候群に陥りやすい。厳しさだけではダメなんです。いかに『やる気』を起こさせて、子どもたちを上手く包める指導をするか、毎年本当に悩んでいます」

 多様なスタイルの塾がひしめく東京都西部にあって、保護者から選ばれる塾として生き残ることは非常に難しい、と唸る。「子どもたちの気持ちを大切にしたい」という芯を貫いたまま、のんびりしていて受験熱が低い地域性、時代で変容していく親子の学習姿勢に寄り添いながら、柔軟に運営してきた。2年前に集団授業から個別対応へ大転換した小学部も「個々のレベルが違いすぎる一斉授業は、子どもにとって『ムダ』が多くなる。徐々に現在のスタイルに変わってきた」とのこと。毎年刷新する渾身の受講案内パンフレットは、長いキャリアの折々で「最良」を見出して、粉骨砕身で築き上げてきた鈴木塾長の指導の歴史だ。

 「『成績を上げる』だけでは満足しない親が今は多い。過度の期待をかけて無理に追い立てるのではなく、徐々に目標を上げて子どもの能力を高めることが大切。それを理解している親ほど、数多くある塾の中から子どもに合う塾をしっかり見極めていると思います」

 反面、大手塾一辺倒の親のブランド志向、濫立する個別指導塾の指導・運営の危うさも知り尽くす。「大手塾のほうが安心できるから」という見方を一蹴したい、と鈴木塾長。

 「子どもを画一的に扱わないのが個人塾の良さ。その点への信頼・安心こそアピールしたい。人間に直接触れる、育てる仕事ですから、一人ひとりを理解して接していくのが一番の根本です。個別指導ならなおさらしっかりした人間が見ないと無意味になってしまう」

●運営のポイント
親と子が真に求める学習システムへ、柔軟に進化させていく
生徒一人ひとりの成長に寄り添う個人塾の良さを磨き、信頼と安心を高めてアピールする

子どもが目標を持ちながら
自分のペースで進めていく

 2年前から、学習プラザの「私立中学受験コース」・「ジャンプコース」・「公立中高一貫校受検対策コース」は、基本的に無学年の個別対応制。苦手科目や弱点単元、英検・漢検対策に応じたプリント教材を「各々の目標を設定してマイペースで進める」スタイルだ。

 「押し付けられた感じの勉強ではなくなりましたよね。宿題の量も含めて、子ども自身が納得・理解してやるようになりました。常に最終目標を見据えた長い計画の上での学習指導なので、目先の学校の成績はほとんど無視しています。中学・高校で困らないように、必修かつ苦手な分野を徹底的に、完璧な状態に仕上げていきます」

 1年間、分数計算しかやらなかった生徒もいるとか。年間カリキュラムが固定した一斉授業ではできないことだ。だから、作りがいがあるし、楽しいと鈴木塾長。「大変ですけどね」と苦笑いするのは、全学年全教科の採点・添削を鈴木塾長がほぼ一人で行うためだ。手抜きができない性格。生徒がどこまでできたのかを自分が認識していないと心配で、と笑う。教材は自主学習システム「eトレ」を使用。

 「学年・教科を自在に横断して、いくらでもプリントを出力でき、いろんな場面で手軽に対応できる。知るほどに多様な使い方ができる教材ですね。塾ごとに皆さん違う利用の仕方をしているようです」

 今年から中学部にも「本科(一斉授業)」に加えて「中学生ジャンプコース」を開講。曜日・時間帯を自由に設定できるオンデマンド授業を拡大展開している。

●指導のポイント
学習も宿題も子ども自身が納得・理解してできる学習システム

親と子どもにとって
「ベストな結果」とは

 個別対応において「学習プラザ」が出色なのは、中学受験生と公立中学に進学する小学生が同じ部屋で肩を並べる学習環境だろう。鈴木塾長も予想しなかったのは、中学受験を志望する生徒のほとんどが体験授業の後、自らの意志で学習プラザを選んで入塾する現象だ。

 「他の塾もいろいろ見てきた中でもウチはすごく気が楽みたいです。中学受験だから厳しいのは当然、上位校を狙わなきゃいけない、というものではないんですよね。でも『キミはもっとできるんだから、もっと上を狙えるんじゃないの?』と、上手く気持ちを乗せて『やる気』を育てていきたい。東京私塾協同組合の『親と子の私立・都立中学高校受験相談会』等の機会を通して、いろんな学校を紹介します。徐々に目標を高めて、自分に合う学校を選び、入学後の生活にも満足できること。それこそ『ベストな結果』だと思っています」

 その思いを具現化するため、現在の学習プラザ式「個別指導」に辿り着いた。この授業スタイルが好評で、ジュニアサッカーのクラブチームでの「出張塾」開講が決定している。

 年3、4回、定期テスト前の補習を行っていたが、今年から通年で週2回の授業を行う予定。子どもたちが練習後、個々に塾通いするのは時間や体力のロスが大きい。練習場の近くの会場に一斉に移動し、学年の隔てなく個々人の目的と長期計画に基づき、ムダなく学習できる。多様な生活スタイルに柔軟に対応できる学習システムの本領発揮が期待される。

●指導のポイント
子ども自身が徐々に目標を高めて、自分に合う学校を選び、満足できることこそ「ベストな結果」

 

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