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中学・高校受験:学びネット

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2014/9 塾ジャーナルより一部抜粋

早稲田アカデミーと明光ネットワークジャパンが業務提携
進学の個別指導という独自の塾業態で
中学入試のニーズに応える

     
 早稲田アカデミーと明光ネットワークジャパンが、平成22年から業務提携を開始。難関校受験で圧倒的な合格実績を誇る早稲田アカデミーと、個別指導で全国展開をしている明光ネットワークジャパンがそれぞれ強みを持ち寄り、難関校進学を目指す個別指導塾として「早稲田アカデミー個別進学館」を2年間で24校開校した。中学入試のニーズへの対応を中心にその独自の指導内容や個別進学館の可能性、今後の展開について、明光ネットワークジャパンの個別進学館事業本部運営部長である西川信也氏に聞いた。

大手2社がタッグを組み
進学個別指導塾を開校

── 業務提携を始めたきっかけについて教えてください。

西川 明光ネットワークジャパンと早稲田アカデミーは以前から懇意にしており、「何か新しい取り組みはできないか」という意見交換をしたのがそもそもの始まりです。早稲田アカデミーの側でも、合格して終わりということではなく、合格という貴重な経験を通して子どもの自立心を育んでいきたいという希望がありました。明光義塾も「自立学習」を謳ってきたので、両社の目指すゴールは同じではないかということで、双方の強みを合わせて「今までにない新しい進学個別塾」をやろうというのが根本のスタートです。

── 業務提携を決めてから実際にスタートするまでの間、どのような準備を?

西川 情報交換も含めて10ヵ月くらい、難関校入試に強い早稲田アカデミーの強みをどう個別指導に活かしていくか、ディスカッションをしました。生徒のやる気を引き出す空間づくりや受験指導のノウハウなどを早稲田アカデミーからヒアリングしながら、模索していきました。

── 現在、「早稲田アカデミー個別進学館」は何校あるのですか。

西川 現在24校ありますが、そのうち明光ネットワークジャパンの直営校が4校、早稲田アカデミーの直営校が7校、それ以外がフランチャイズです。双方業務資本提携なので、明光ネットワークジャパンも早稲田アカデミーもそれぞれ直営校を展開し、その他にFC展開も行うという業界初の取り組みになっています。開校地域の選定については慎重に行ってはいますが、FC展開を行っているので、今後、今までにないスピード感で広げていきたいと思います。

弱点を補強する
Wスクールのニーズにも応える

── 早稲田アカデミー個別進学館に通う生徒は、どういった学校を志望するのですか。

西川 中堅校を志望する子も相当数いますが、御三家の中学を狙うお子さんももちろんいます。両社が業務提携を締結した際、新聞に報道されたこともあり、保護者の方でも「難関指導の個別」という認識を持っていただけていると思います。「集団塾だとハードルが高いが、それでも難関校を受験したい。自分のペースで難関校を受けたい」という生徒が対象かと考えています。

── 集団塾とは違う、個別指導ならではの難関指導とはどういったものですか。

西川 まず講師陣の質が違います。早稲田アカデミーで難関校合格を勝ち取った卒塾生も多く在籍していますし、所感レベルですが社会人講師も多いと思います。各校に1人ずつ置いている校長、副校長は一定の経験を積んでいる者を配置しています。

 また、研修も多く実施しています。講師に対しては、教科の指導法はもちろんのこと、生徒に対する体の向き、座る位置、生徒との距離感などの細かいノウハウを教える個別指導のマナー研修を行います。個別指導ではその子に合わせたカリキュラムで教えているので、生徒の心理状況をしっかりと読み取って指導することが必要ですから。また、校長に対しては、早稲田アカデミーのプロフェッショナルを講師に呼んで、中学入試情報や受験情報などについて研修を行い、超難関校対策も行っています。

── 実際に指導してみて、生徒たちの反応はどうですか。

西川 当塾では、講師自らが本気を生徒に示すことで、生徒のやる気を引き出します。例えば、「こんにちはー。じゃあ、今日はここからだねー」という喋り方ではなく、「こんにちは!」「今日は○○の□□をやります」と大きな声で具体的にはっきりと話すといったように。すると、子どもたちの授業への取り組み方も違ってきます。やる気が出てくると、子どもたちの顔つきがどんどん変わりますね。

── 教務内容はどのように決めているのですか。

西川 教務内容は、早稲田アカデミーにすべて一任しています。もちろん明光ネットワークジャパン側でも確認やアイデア出しは行いますが、基本的には個別進学館は早稲田アカデミーの指導ノウハウが個別で受けられるというのが強みですので、教材も早稲田アカデミーで使用しているものを採用しています。カリキュラムに関しては、早稲田アカデミーの指導ノウハウを細かく落とし込み、個別指導用にカスタマイズしています。また、指導案も早稲田アカデミーと意見を出し合って開発し、早稲田アカデミーの授業内容を個別指導で受けられるようアレンジしています。

── 早稲田アカデミー個別進学館では、どのようなコースがあるのですか。

西川 難関校への合格を目指す「Wコース」と、すでに一貫校に通っている生徒が附属の中学や高校への内部進学をするための「中高一貫コース」、集団塾と併用して難関校合格を目指す「塾併用コース」の3つのコースがあります。最近の中学入試ではWスクールが流行っており、実は当校も他の集団塾と併用して、弱点補強のために通う子が非常に多いですね。

最難関中学にも合格者輩出
今後は多店舗展開も

── 昨年度の実績はいかがでしたか。

西川 中学受験ですと、昨年度は265名が受験に挑戦し、男女御三家中をはじめ、国立最難関中学や早大学院中、その他、中堅の私学に延べ286名合格しました。こうした合格実績が出たこともあってか、今年の6月中旬からお問い合わせや入塾が増えています。それは、合格実績を見てということもありますが、特に中学入試においては「お金がかかってもWスクールをさせたい」という保護者のニーズが高いからだと思います。

── 今後の展望を教えてください。

西川 5年以内に100校に増やしたいという希望はあります。ニーズもあります。ただし、開校地の選定についてはあくまでも慎重に行っています。当校は地域密着型ではなく、電車を乗り継いで通うような教室ですので、駅から近いのが第一条件。また、当校は学習環境へのこだわりが売りのひとつなので、35坪以上は必要です。その他、私の個人的な意見ですが、受験熱の高い諸外国に進学個別のノウハウを提供することで、世界の子どもたちの自立にかかわることができたらいいなと思っています。

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