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2012/11 塾ジャーナルより一部抜粋

河野優の超〜塾長爆裂対談

第24弾:しんあいゼミナール  塾長 黒崎 康

河野 優(こうの まさる)
[ 学習塾経営研究会 主宰 ]
大学を卒業後、大手通信メーカーに入社。そこで国際向け電子交換機のプログラム開発に携わる。30歳の時に、一身上の都合で地元に帰り、縁もゆかりもない場所で塾(開進スクール)を立ち上げる。塾を立ち上げた翌年より、学習塾ニュースの配信開始。現在の読者数は、約1100名。
その後、学習塾経営研究会を発足、全国の塾長のためのネットワークを構築。
主な活動には、千樹会(100人会の姉妹団体)代表幹事、学習塾経営セミナーの開催、100人会の主宰。塾ジャーナルに「1年間で生徒数100名に!」を執筆。

しんあいゼミナール 塾長 黒崎 康:(福島県郡山市)

大学卒業後、大手不動産会社に勤務。その後、学生時代に塾講師をしていた塾長に請われ、塾に転職。数年、東京の塾に勤めた後、故郷である福島県郡山市に帰郷。そこでも、数年、地元大手塾に勤め、平成12年4月に、しんあいゼミナールを開校。現在3校舎、約150名の生徒が通う。

河野(以下──) 今回は、福島県郡山市にて、しんあいゼミナールを経営されている黒崎先生です。よろしくお願いします。

黒崎 よろしくお願いします。

── 黒崎先生とは、同じ年ということで、普段から仲良くさせて頂いておりますが、開校の詳しいお話などをお聞きしたことがなかったので
まずは、そこからお聞きしたいと思うのですが。

黒崎 私は、東京の大学に在籍していた時から塾講師のバイトをしてました。卒業時には、その塾の塾長から就職しないか?と言われたのですが
そのまま塾講師になっても、世間知らずの人間が子どもを指導することになってしまうと思い、一度、他の業種に就職しました。
その後、その塾に入社し、約6年ほど勤めました。後に、家の問題で、故郷に帰り、そこでも塾に就職し、約4年ほど勤めた後、独立という流れですね。

── 独立する前にかなり塾の経験を積んでいられたんですね。その地元で独立して「しんあいゼミナール」を立ち上げたわけですが、もう少しその細かいいきさつを教えて頂けませんか。

黒崎 独立のきっかけは、地元大手塾に勤めていた際に、「もう少し子どもが主役になる塾が出来ないか?」と考え出したことです。
しかし大きい組織では、思うことを実現するには、時間がかかります。それで独立という手段を取ったわけです。塾名は、真(まごころ)信(しんらい)と愛(あいじょう)から取って「しんあい」としました。

── 子どもが主役になる塾ということですが、何か特徴的なことはありますか。

黒崎 ありませんね。(笑)それどころか、とにかく「特徴」「クセ」のない塾を目指してます。(笑)授業形態も、ありきたりの一斉授業ですし、内容も他塾とそれほど変わっているとは思いません。ただ「しんあいさんから生徒を引き抜くことが、一番難しい。」と同業他社さんからは、言われます。(笑)家庭教師派遣業の方とか、教材販売系の方々ですね。(笑)

── それは、生徒や保護者との人間関係が密ということですか。

黒崎 だと思います。実際、生徒も「ウチは、他よりも先生と生徒の距離が近い。」と言ってます。何をしているわけでもないのですが個人塾の時代からの流れや、空気感が残っているのではないか?と思っています。実際、私の携帯には、高校生全員の携帯メルアドが、入ってます。保護者へのサービスの一環で、ビットキャンパスを導入もしていますが、生徒も保護者の方も今でも直接、私にメールで連絡がきます。(笑)あとは、中学生も含め、毎日同じメンバーの子どもたちが塾に顔を出しますね。中学生が毎日、顔を出すというのは珍しいかも知れませんね。

── 中学生が毎日というのは、確かに珍しいですね。あと、保護者の方には、何かされてますか。

黒崎 特別何かをしているということは、ありませんが、私個人として、葬儀には必ず行きます。子どもの祖父・祖母が亡くなったときも気付けば、必ず顔を出すようにしています。

── そこは、私と同じですね。

黒崎 大事なことですよね。

── さて話は変わりますが、福島と言えば、地震、そして原発事故があったわけですが、以前、本誌に出て頂いたアビリティの佐藤先生は、この事故で考え方が大きく変わったとおっしゃってましたが、黒崎先生もそれは同じですか。

黒崎 それは変わります。スタッフや、自分の家族のことも色々と考えました。一方、生徒を取り巻く環境も大きく変わりましたし、このままで大丈夫なのか?という思いは強くなりましたね。またスタッフには、幼い子どもがいる人もいますので、このまま福島でいいのか?
経営者として何をしてあげられるか?とか、色々考えますね。

── それは、佐藤先生も同じようなことをおっしゃってましたね。結局、スタッフのために仙台に塾を出すことにしたと記憶してますが。

黒崎 私の場合は、埼玉の浦和ですね。あるスタッフの奥さんが埼玉出身で、子どもと共に帰っていますので。浦和─郡山は、今は新幹線を使えば、それほど時間はかからないのですが、それでも近くがいいですよね。一方、私も関東の大学を出ておりますので、一応、土地勘がありましたのでそのスタッフにやってもらうという前提で浦和に出すことにしたんですね。

── なるほどですね。さて先生の塾は、実は私の塾と似た部分も多く、その1つがキャリア開発だと思うのですが、その辺りを聞かせてください。

黒崎 キャリア開発には力を入れてます。教育目標にも、ハッキリと「夢・目標の作り方を教える」と書いてます。やはり教育機関として社会に役立つ人間を育成したいと思いますので、勉強だけでなく、それをどう使い、どのような人生を送り、どう人に役立てるか?ということが大事だと思います。そのために私の塾でやっているのは、まず実際に、様々な分野のプロフェッショナルに来てもらい、子どもたちの前で講演をして頂いたり、私が子どもたちと、深夜まで色々と将来のことについて話し合ったりしています。

── ウチの塾で言う「人生合宿」ですね。(笑)ウチも高校生の合宿がメインになるのですが、深夜は「千樹会OFF会の学生版」です。(笑)
例のごとく朝5時までやりますよ。

黒崎 相変わらず激しいですね。(笑)しかし、先ほどふれた先生と生徒の距離が近いということにもなるかと思うのですが、先生が教室での勉強以外での付き合いというのが大切と思うんですね。特に高校生になると、真剣に将来のことを考え始めます。しかし相談出来る大人は限られてくるわけですし、その数少ない大人として塾長や講師が生徒の夢や将来について真剣に話し合うということは、絶対に意味のあることです。

── 最後になりますが、先生が「特徴のない塾」を目指していると言われてましたが、本当に特徴がないのでしょうか?それとも意図があってのことでしょうか?

黒崎 難しい質問ですね。例えば特徴を言えと言われれば、「英語教育に力を入れてます。」ということは出来るのかも知れません。特別講師を呼んで会場を借りての英語特訓は、毎年行ってますし、マスター24と言って2日間で、中学3年間の英語を全て教えるということも行っています。
しかし、反面、それはどの塾でもやろうと思えば出来ることですよね。他が出来ないから特徴なんであって、他が出来ることを自分の塾がしているから特徴と言っていいのかどうか・・・。また私としては、当たり前のことをしているので、それを特徴とはあまり思っていないということもあるのかも知れません。しかも学習というのは、本来、地味なもののはずですので、見た目で引き付けるよりも地道に根気よくやる!ということの方が良いと思うのですね。そういう意味で、「当たり前のことを」「当たり前にやる!」ということがメインですので、結果、特徴のない塾になっていったのだと思います。

── 本日は、どうもありがとうございました。

黒崎 どうもありがとうございました。

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