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中学・高校受験:学びネット

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2011/1 塾ジャーナルより一部抜粋

セミナーレポート aps大学進学予備校から学べ!
少人数制で大手と差別化 きめ細やかな指導を実現

 

aps大学進学予備校(東京都渋谷区)
REC member’s school(東京都目黒区)
本部長 関 典之 さん

1956年生まれ。早稲田大学卒。大学の卒論(英語教授法)の当時の指導教授だった長谷川信先生の「民間でしかできないことがある」という言葉を胸に、以後、民間教育機関で30年間教鞭を執り、「学ぶとは何か」をライフワークとして取り組んできました。本年6月開校の「REC」が一つの答えを出してくれそうです。/ 趣味:ゴルフ(ベストスコア:79)/座右の銘:Desire,Determination,Dedication

 
 株式会社アール・アールの教育事業部が12年前、それまでの小・中・高生対象の塾を大学受験に特化し、新たに設立したのが「aps大学進学予備校」。開校以来、「学び方を学ぶ」を指導理念に、大手予備校にはないきめ細やかな指導・サポート体制で、実績を積み重ねてきた。今年5月にはapsの指導ノウハウを生かし、吉備システムと市進ウイングネットを活用した地域密着型教室「REC member’s school」も開校、全国展開を目指している。

無学年制で生徒の
モチベーションをアップ

 渋谷駅から徒歩3分という好立地にあるaps。ビルの2フロアが教室で、現役・既卒生を合わせて、生徒約200人が通う。授業は一斉指導をメインに、市進ウイングネットを併用している。
一斉指導の最大の特長は、英語、数学が無学年制であることだ。全学年が年数回、同じ学力判定テストを受け、結果に応じて、クラス分けされる。さらに、クラスの座席も学力順という徹底ぶり。毎時間行われるテストゼミの結果で、来週の座席が決められ、上位になるほど、後ろへ移動していく仕組みだ。

 「無学年制は学年別という枠を取り払い、勉強に集中してほしい、というのがひとつのねらいです。同じクラスで先輩、後輩の目があるため、授業中の私語は全くありません」と話すのは、教育事業推進本部の関典之本部長。「学力別のクラス・座席編成はシビアですが、生徒たちは点数が好きです。頑張れば次のステップに進めるんだ、と非常にわかりやすい。常に次の目標があるため、モチベーションが維持しやすいという利点があります」と説明する。

 例えば、英語は1〜14クラスまで分かれているが、高校2年時に大学受験レベルのスタートラインであるレベル7まで進んでいれば、難関国立大学を十分にねらえる実力が身に付くという。実際、この12年間で東京大学に32人・国公立医学部21人・早慶延べ325人の合格者を送り出すなど、高い進学実績を築いてきた。上位クラスは、キャリア10年以上のベテラン講師が対応していることも見逃せない。

●指導のポイント
学力別にクラスと座席を分けて、目標をわかりやすく設定し、生徒のモチベーションを高める。

小規模校ならではの
アットホームな雰囲気

 「目の届く範囲」で指導できるように、あえて小規模校の形をとるapsは、1学年の定員が70人前後。そのため、英語、数学は1クラス約10〜20人の少人数制となる。大手予備校にありがちな大人数での授業が苦手な生徒や、子どもに少人数での指導を望む保護者にとって、apsの塾に近いアットホームな雰囲気は大きな魅力だ。

 一斉授業以外でも、大手にはないきめ細やかなフォロー体制を整えている。そのひとつが「チューター制度」。卒業生ら学生がほぼ毎日、専用のオープンルームで、質問を受け付けている。また、勉強が遅れがちな生徒には、3人に1人の講師をつけての「SA指導」があり、授業とは別に毎週2時間の指導が受けられる。これらの個別指導は定額の受講料に含まれ、利用する側には安心感がある。
さらに、主任と教科担任による「ダブル担任制」で、保護者の問い合わせに迅速・的確に対応。万全のサポート体制を整えている。

●運営のポイント
小規模校の利点を生かし、少人数制の指導やきめ細やかなフォロー体制を実現

教室が自分の勉強部屋に
会員制スクール・REC

 apsは毎年、順調に定員を確保。そこで、aps式の小規模教室を全国展開するとともに、社会人などapsでは対応しきれなかった幅広い層を吸収しようと、新たに立ち上げたブランドが中・高生対象のREC。その1校目が東大駒場キャンパスにほど近い、駒場東大前校だ。

 RECの特長は「会員制」であること。定員50人に対して、専用のブースとロッカーが提供され、生徒は勉強部屋同様に利用できる。また、一斉指導がメインのapsと違い、吉備システムと市進ウイングネットをフル活用。チューター個別指導はもちろん、生徒は定額受講料内で、好きなだけWeb授業を受講できる。

 「塾に通って授業を受けているだけでは成績は伸びません。主体的に勉強する体質を持ってもらいたいのです。だから、学校の勉強でも受験勉強でも良いので、週4回以上はRECに来てほしい」と話すのは、教室管理責任者の多田直弘氏。あくまで、個人の学習の中で効率的に勉強するためのツールとして、Web授業や吉備システムがあるという。

 「Web授業は、効率的に学習を進めていくためにはとてもよいツールです。学力には個人差があるため、一斉授業では限界がある習熟スピードを早めて、基礎、応用、入試レベルと段階を追って、学習していくこともできます。また、10〜20分の短い単元から用意しているので、集中力がない生徒でも取り組める。Web授業に頼りきるのではなく、自ら学習するために活用するという意識さえしっかり持ってもらえば、以前Web授業を受けて合わなかったという生徒にもうまく利用してもらっています」

 また、数学は高校生のほぼ全員が受講しているという吉備システムについては、「使い方を覚えるほどいい。数学は特に使いやすいですね。現役の中・高生は授業を聞いただけでわかったつもりになってしまう生徒が多いので、吉備システムの演習は非常に効果的です」と手応えを感じている。

 カリキュラムは吉備システムと市進ウイングネットを組み合わせて講師がカスタムメイド。また、「学習カルテ」に毎日、その日の学習の記録や感想を書かせて提出させている。自学自習に任せきりにせず、講師がきちんと管理することで、生徒は確実に学力を伸ばしていく。

 開校して半年。まだ「試行錯誤の段階」と多田氏は言うが、ほぼ毎日通う生徒や遠方から通う生徒もいるなど、反応は上々。今後も使い勝手の良いスクールを目指し、さらなるニーズに応えていく。

●経営のポイント
新たなブランドを立ち上げ、幅広い層を吸収

(2011年11月取材)

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