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中学・高校受験:学びネット

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2004/11 塾ジャーナルより一部抜粋

ジャンプ教室から学べ!
── どんな生徒でも伸ばせる道筋を ──

  ジャンプ教室(東京都中野区)塾長 上平 雅子さん  
     
 
「上達させるには、上達論に基づいた科学的指導が必要です」。
  東京都中野区の激戦地に開塾して8年。ジャンプ教室の塾長・上平雅子さんは武道科学を応用し、「どんな生徒も伸ばす」指導法に取り組んできた。昨年は吉備システムを導入。豊富な演習問題を活用し、「中学英文法」が確実に身につく130ステップの学習プロセス完成。生徒の成績を大幅にアップさせている。

西武新宿線「野方」駅から徒歩5分。新青梅街道沿いに建つレンガ色のビルの3階に、ジャンプ教室がある。
室内は明るく、清潔感が漂う。壁は濃淡2色のベージュで塗り分けられ、落ち着いた雰囲気を醸し出している。今年4月に卒塾生や高校生に手伝ってもらい、1日がかりでペイントした。また、ビーンズ型テーブルも手づくりだ。英会話の授業では生徒たちがテーブルを囲み、会話が弾む。
「目的に適うものが見つからなければ手づくり」という上平さん。開塾以来、工夫を凝らした教材を手づくりし、成果を上げてきた。

集団力を生かし個別指導

「地域に根ざしたアットホームな学習塾」を目指して、上平さんが友人の吉田耕平さんとジャンプ教室を開いたのは8年前。

大学を卒業後、会社員生活を経て、塾講師や家庭教師などのアルバイトを経験。「教育は自分の短所を生かせる仕事」と気づいた。
「優等生でない分、勉強が苦手な子どものつらさにも気づきます」。子どもたちが悩んだり自信を失ったとき、身近な相談相手でありたいと願っている。

現在は、小学4年生から高校3年生までの40名ほどが学ぶ。ただし、募集は中学3年生まで。塾生の中で、中学卒業後も塾に残った生徒たちのみで高校部がつくられている。開塾当時に小学校3年生だった生徒が、高校2年生になった今も通い続けている。

指導スタイルは1クラス数名の少人数制を原則としている。集団力を生かしながら、個別にも対応できるからだ。
ジャンプ教室の教育理念は「自立への二人三脚」。指導を通じて個々の生徒の状況を把握。「主体性確立」への第一歩として、本人と話し合って当面の目標を設定する。その際、目標を達成するために必要な課題や宿題量も本人の意志を確認する。学習を進めていく過程で、励ますだけではなく、時には厳しく指導する場合もある。

「スポーツのコーチのように、生徒をサポートしていきます」。

●指導のポイント

(1)少人数クラスで、集団力を生かしながら個別指導を行う。
(2)生徒の意志を確認したうえで目標を設定する。

空手に学ぶ科学的指導論

開塾と同じころ、上平さんはある空手道場の門をくぐった。学生時代、少林寺拳法を習っていたが、フルコンタクト(直接打撃)空手によって自分をより実践的に鍛えたいと考えたからだ。

あらかじめいくつもの空手の流派について調べ、「科学的な理論に基づいて指導する」流派を選んだ。

上平さんが入門したのは、弁証法を媒介として、武道哲学・武道科学を確立した南郷継正氏が率いる玄和会の支部道場。
その道場の稽古では上達論に基づく指導がなされ、個人個人の体力や到達段階に応じて指導するので、「運動が苦手な人でも、やる気さえあれば確実に強くなっていきます」と上平さん。

「学習塾を開くからには、どんな生徒でも伸ばせる道筋をつくらなければ」と考えていた上平さんは、道場で稽古に励むと同時に、教育者として必要な、上達の構造や認識の論理の研鑚を積むことになる。

日々の授業内容や生徒への指導状況をレポートにまとめ、道場の師範に指導を仰ぐ。時には指導過程の粗雑さや、子どもへの対応の誤りを厳しく指摘されたこともある。

「集団力を生かし、生徒の能力を最大限に引き出す組織づくり。生徒の心や頭の現状を的確に把握する認識論。一人ひとりを確実に伸ばす上達論を学びました」。

上平さんはこの武道科学を媒介にして、独自の授業スタイルや指導方法をつくりあげてきた。

例えば中学理科の場合、教科書の内容を詳しく説明しても、生徒の多くはスムーズに理解できない。「初歩の段階で、具体的なイメージを描けないからです。例えば『二酸化マンガン』を覚えようとするときにも、ただ言葉だけを覚えさせるのではなく、実際に実物に触れて、5感を使って頭の中に生き生きとイメージを描けるようにすれば、確実に理解することができます」。

そこで農学部出身の豊富な知識と技術を生かし、教材を手づくり。実験も採用し、イメージの定着化に力を入れた。その結果、中3理科の統一模試の成績が100点満点の30点台だった生徒が90点台に上がったのを最高に、平均して30点以上成績がアップした。

「生徒の頭と心の現状を把握し、プロセスを間違えなければ確実に伸びていきます」。
ちなみに、上平さんも上達論に基づいた科学的な稽古により、空手黒帯を取得している。

●指導のポイント
(1) 組織論・認識論・上達論に基いて、授業スタイルや指導方法を確立する。
(2) 認識(=像=イメージ)の創出と定着による理解を徹底する。
(3) 個々の認識に立ち入り、上達過程へと導く。

(続きは本誌にて…)

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