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中学・高校受験:学びネット

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学校法人 千葉学園
千葉商科大学付属高等学校

 
  10年後の社会で活躍できる人間に!
キーワードは「確かな学力」「人間力」
「グローバル力」「イノベーション力」「協働性」
 2026年に創立75周年を迎える千葉商科大学付属高等学校。高大接続改革や2 0 3 0 年の教育改革を見据え、将来構想「Vision75」を策定。グローバル社会だけでなく、地域社会でも必要とされる人材の育成を目標にしている。 今年度からは5ヵ年計画を立て、生徒に身に付けさせたい5つの力を決めた。また学校改革の成果を的確に評価するためルーブリック評価も導入。千葉商科大との連携も一層強固にし、情報や簿記の資格取得にも力を入れていく。目指すは「付加価値ナンバー1」の学校。遠藤行巳校長にその構想を聞いた。

校 長: 遠藤 行巳
住 所: 〒272-0835 千葉県市川市中国分2-10-1
電 話: 047-373-2111
交 通: JR総武線「市川」駅・京成線「国府台」駅より 京成バス「商大付属高校」で下車 JR常磐線・新京成線「松戸」駅から 京成バス「国府台病院」で下車、徒歩8分 北総線「矢切」駅から徒歩20分
学生数: 850名
ホームページ: http://www.hs.cuc.ac.jp/

 

豊かな将来のために身に付けたい5つの力

 文部科学省が発表した第3期教育振興基本計画を受け、千葉商科大学付属高等学校も5ヵ年計画を策定。生徒に身に付けさせたい「5つの力」を決めた。「確かな学力」「人間力」「グローバル力」「イノベーション力」「協働性」がそれだ。

 「2020年から新しく大学入試への対応も重要ですが、文科省が掲げる教育改革の目的は、豊かで安心して暮らせる社会の実現です。そうしたことも踏まえ、本校の生徒が5年後10年後の社会で幸せに生活できるための力として、この5つを挙げました」と遠藤行巳校長は話す。

 これらの力を確実に付けさせるため、学年・教科・分掌の各部署で目標を達成するための計画を立てた。その計画が本当に成果を上げているかどうか、PDCAサイクルを徹底させる。さらに教員一人ひとりにおいても個人目標を立てさせた。

 「この改革で大切なのは、成果を感覚で判断しないことです。教員が良いと思っていた取り組みも、生徒はどう感じているか分かりません。そのためにルーブリック評価を導入し、客観的に評価することにしました」

 生徒や保護者にもアンケートを取り、今年度末までに結果をまとめ、次年度以降の施策を決める予定。本当に実のある改革にすべく、常に見直しをしていく。

教師が変われば生徒が変わる

 5つの力の1つ「確かな学力」を育むには、「キッカケが大切」と遠藤校長。「やりたいことや、なりたいものがはっきりと分かれば、勉強への意識が高まります。生徒がもっと勉強がしたくなるよう導いていきたいですね」。

 ある卒業生は海外で働きたいと目標を持った途端、積極的に外国人に話しかけるようになったと言う。

 教師の意識も変わりつつあり、「生徒のためにより良い環境を整えよう」という姿勢が強くなっていると遠藤校長は話す。今年4月から自習したい生徒のために、図書室の開室時間を朝7時から夜8時まで拡大。「教師が変われば、生徒が変わる」と、手応えを感じつつある。

商業科が菓子メーカーとコラボし商品開発

遠藤 行巳 校長

 東京ディズニーリゾート内の商業施設「イクスピアリ」で今年1月、千葉商科大学付属高等学校の生徒と菓子メーカー・三州製菓がコラボ。作った菓子は、その名も商大の名前が付いた「フライドパスタスナック ショーダイハニーナッツ味」が販売された。企画に取り組んだのは商業科の生徒達。生徒が味を提案しメーカーが試作、パッケージデザインもメーカーと一緒に考えた。ハニーナッツ味を提案したグループはイクスピアリでの販売も体験。商品をお客様に届けるところまで経験できたことは、何よりの生きた勉強となった。

 遠藤校長は「商業科全生徒で商品企画を考え、最終的に1つの案に絞り込みました。一部の生徒だけの活動に終わらず、商業科全体での取り組みとして行ったことはとてもよかったと思います」と話す。

 同校では長年キャリア教育として、インターンシップ体験型学習プログラム「クエストエデュケーション」を行ってきた。実在する企業からのミッションにチームで取り組むもので、同校のチームが11年連続でクエストカップ全国大会に出場するなど実績を上げている。

 そうしたキャリア教育をブラッシュアップし、特別進学クラス・選抜進学クラス・進学クラス・商業科それぞれにおいて、成果を上げられるようなプログラムもこれからも行っていく予定だ。

高大連携を強化進学に有利な資格を取得

 千葉商科大学との高大連携も強化する。すでに昨年度から大学内の施設「CUC International Square(通称:iSquare)」を同校の生徒も週2回、利用できるようになっている。外国人スタッフが常駐し、英語オンリーの環境の中で、英語や異文化に触れることができる、カフェのようなスペースだ。「今年行ったiSquare の校内説明会には、多くの1年生が参加してくれました。英語への高い意欲が感じられました」と遠藤校長。

 さらに今年からは情報や簿記の資格取得においても、大学との連携を進めていく。コンピュータやインターネットに関する国際資格「IC3(アイシースリー)」といった上級レベルの資格を取得できるよう、大学から講師を呼んで指導してもらう。また、簿記検定については大学内の会計研究所「瑞穂会」と提携し、日商簿記検定対策をしてもらう予定だ。

 こうした資格は大学入試や就職においても有利になることから、希望する生徒も増えている。大学付属としての強みをさらに発揮していきたい考えだ。

 昨年から始まった市川市の姉妹都市、フランスのイッシー・レ・ムリノー市の高校生と交流も続いている。今年5月にもフランスから10名の高校生が来日し、同校生徒の家庭にホームステイした。昨年、フランスの高校生は校内で柔道や書道を体験。12月には日本から同校生徒10名がイッシー・レ・ムリノー市を訪れた。

 「5つの力の育成を今後5年かけて達成していきます。今年はそのスタートの年。この目標が達成できる頃には、新校舎も完成できるように邁進していきたい」と遠藤校長は話している。

 
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