座談会に参加いただいた皆さん
磯部 太一くん(高3・考古学部)
松木 健太くん(高3・ボクシング部)
鳥海 知史くん(高1・サッカー部)
児玉 真輝くん(高1・陸上競技部)
竹内 博之 校長
林 栄 入試対策部長
新校舎が授業や部活を変える
竹内博之校長(以下:校長先生) 完全リニューアルが終了した校舎の使い心地はどうですか。
松木健太くん(以下:松木) 先生が英文や古典の文章を黒板に書く間、待っていたのが、電子黒板にプリントが映り、そこに書き込める。授業展開がスムーズになりました。
磯部太一くん(以下:磯部) 考古学部の大会ではパワーポイントを使ったプレゼンテーションの出来が重要です。マルチスペースの4つプロジェクターは生徒が自由に使えるので、充実した練習ができます。
林 栄先生(以下:林先生) マルチスペースでは、別々の画像・映像を一斉に並べられる。授業やミーティングの幅が広がり、面白いですよ。受験対応や補習の際には、大学の過去問も映せるので非常に便利です。
校長先生 私が出勤する6時半には自習室に生徒が来ています。運動部員たちは朝の時間を有効活用していますね。
児玉真輝くん(以下:児玉) 僕はテスト期間の朝と放課後に自習室を活用しています。
鳥海知史くん(以下:鳥海) 僕は教室で勉強する派です。黒板を使って友達と教え合ったりできるので。中学時代は正直、塾で知識を得ることが多かったのですが、カマガクの授業はすごくわかりやすい。学校の周囲も静かで集中できます。
周りがみんな「文武両道」
児玉 僕がカマガクを選んだ理由、それは大学の進学実績が良く、陸上部も強い。インターハイ、そして全国高校駅伝に出場したくて入学しました。周りは運動部員も多く、練習も大変なのにテストの点数が良い。理解力も問題を解くのも速い。みんな「文武両道」ができているんです。僕も頑張ります。
鳥海 カマガク生は、オンとオフがしっかり分けられていると感じます。気を緩めて皆と差がつくのは嫌だし、好きな数学は勉強していると楽しい。それが頑張れるモチベーションです。
磯部 考古学部には中学軟式野球部のコーチも務める部員がいます。「兼部しているアイツのほうがなぜできるんだ!?」と、自分の勉強の励みになっています。
松木 ボクシング部員は「勉強」「部活」「減量」の3つの両立が結構大変ですが、乗り越えて試合で勝つ嬉しさを味わうと「次も絶対勝ちたい」、「勉強も頑張りたい」、そんな気持ちが沸いてきます。
磯部 「文武両道」を掲げる学校を、受験前にいろいろ見て回りましたが、高3生は受験勉強だけという学校が多かった。でも、カマガクの高3生は勉強以外のことにも活発で、学校生活を楽しんで、青春を謳歌していますね。
行事や研修は人間修養の場
林先生 カマガクのような男子校では、勉強やクラブ、イベントそのものを楽しむ純度が高いと感じます。
児玉 学園祭はすごく盛り上がります。マジメに授業を受けている普段の姿と打って変わって男子校だからこその楽しさがいっぱいありました。
鳥海 球技大会では、高1生も高3生に対しても一丸で「勝ちにいく」、「勝つ」楽しみを追求するのも男子校ならではです。
校長先生 本校には、生徒の30年先の将来を見据え、少々のことでは、へこたれない身体や挫けない心、調和のとれた豊かな人間性を創る多様なイベントがあります。高3の2人は「北米研修旅行」に参加しましたね。 |
松木 文系と理系の最高峰の大学を見学しました。ハーバード大学の日本人学生の将来の夢を聞き、自分も国際的な仕事に就きたいと思いました。
磯部 ハーバードやMITの大学生のプレゼンは興味を持たせ、観客を惹きつける。徐々に奥まで引きこまれます。そんなプレゼンを目指して、考古学部も夏に2度目の全国大会に臨みます。
松木 僕も残り2大会優勝を目標に精進し、受験勉強も追い上げます!
磯部 受験勉強の時間は削られますが、僕の夢は情報を幅広い人に広め、教えること。全国大会に出場し、レベルの高いプレゼンを見ることは、僕の将来の夢の実現につながると思います。
自分で道を切り拓く「自主自律」
林先生 「目先だけを見ない。だからこそ見えるものがある」。生徒たちの目の輝きはそれを求めていると思います。
松木 確かに、有名大学だから行くというより「将来の夢を叶えるならこの大学」という話を聞くほうが多いです。
林先生 高3生はまだカマガクの先生の『本当の力』を知らない。2学期以降とことん勉強をやりこんで、質問や添削などで先生方の力を引き出してほしい。それを先生たちは待っています。
鳥海 「文武両道」というと保護者の方は、勉強面は大丈夫かと不安がります。でも、授業をしっかり受けていれば大丈夫。先生や友達にも質問しやすく、部活と勉強を両立できる環境はすごく整っているので、心配は要りません。
校長先生 そう、自ら動くことこそ「自主自律」。「面倒見の良い学校」であることは生徒たちはわかっていますが、外には謳っていません。「文武両道」の実行は簡単なことではない。でも、生徒も教員もあえてそれに挑戦している、それがカマガクです。「学歴」とは「学校歴」ではなく「学習歴」。やりたいことに向かって、自分が誠実に生きてきた歴史、それこそが評価されるんです。
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