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中学・高校受験:学びネット

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春日部共栄中学校・高等学校

 
  時代に先駆け、思考力・判断力・表現力・英語力を育成
記述式が加わる大学入試新テストへの対応も万全
春日部共栄中学校・高等学校に今年4月、新しい体育館(兼、講堂)が完成した。名前は「至誠館」。建学の礎「至誠一貫」がその名前の由来だ。新しくなったのは体育館だけではない。春日部共栄は新しい取り組みに挑戦し、進化を続けている。来年の中学入試では「グローバルエリートクラス」に一本化。新しい大学入試制度や世界のリーダーに必要とされる多彩な力を着実に付けさせるべく改革を進めている。

校 長: 宇野 禎弘
住 所: 〒344-0037 埼玉県春日部市上大増新田213
電 話: 048-737-7611
交 通: 東武アーバンパークライン・東武スカイツリーライン「春日部」駅西口よりスクールバス10分
学生数: 中学校 400名
高等学校 1,578名 (2017.7.1現在)
ホームページ: http://www.k-kyoei.ed.jp

 

世界のリーダーを育てる
グローバルリーダーズプログラム

 「この国で、世界のリーダーを育てたい」というスローガンのもと、2003年に開校した春日部共栄中学校。思考力・判断力・表現力・英語力という、これからのリーダーにとって必要不可欠な力を6年間の一貫教育で育成することを目標としている。これは文部科学省が掲げる新学習指導要領で言われている「生きる力の育成」、「知識及び技能の習得」および「思考力、判断力、表現力等の育成」とまさに一致する。

 開校当初から、今の教育の流れに先んじていた同校。「グローバルリーダーズプログラム」と名付けた特色あるプログラムを展開している。中でもシンボル的なイベントは各界の第一人者を招いての講演会だ。本物に触れる最先端のキャリア教育を目的に、年8回開催。これまでにノーベル化学賞受賞の白川英樹氏や脳科学者の茂木健一郎氏ら、各分野の最先端で活躍する講師の方々が、生徒に力強いエールを送っている。

 「ワールドビュー」は、開校以来続いている取り組み。生徒は新聞や雑誌から興味を持った記事をピックアップ。用紙に貼り、記事を要約しながら、自分なりの感想や提案を書き込んでいく。優れた作品は、朝学習「Mタイム」で配布され、生徒同士で読み合って内容や感想を共有している。

 「若者の活字離れが問題になっていますが、本校の生徒は新聞を読まない日は一日もありません」と中学校教頭の星善博先生。「ワールドビューでは、社会で起きている問題を自分ならどう解決するかまで考えさせています。これが思考力・判断力・表現力の育成につながると考えています」。

 一方、2020年度から始まる大学入試新テストの英語では民間の資格・検定試験が利用されることから、英検の指導にも力を入れていく。二次面接対策はネイティブ講師で、ライティング対策は日本人教員で、と二本柱で強化する。夏期講習でも英検に特化した講座を加える予定。中学卒業までに全員3級以上という目標を掲げ、英語が得意な生徒だけでなく全体のレベルアップを目指す。

クリティカルシンキングで
思考力・表現力を磨き
文章検で到達度をはかる

 他にも2020年度の大学入試新テストに向けた対応が着々と進んでいる。

 国語科では、グローバルエリートクラスで週1回「クリティカルシンキング(CT)」の授業を行っている。記述式のテキストを使い、グラフを読み取る力や系統立てて文章を書く力など、総合的な国語の力を鍛えるものだ。この取り組みは先頃発表された大学入試新テストにも直結する。

 「生徒には書く・話すといったアウトプットする力を付けてほしいと考えています。そのため、授業では自由に発言できる雰囲気作りを心がけています」と担当の石田孝明先生。今では質問を投げかけた瞬間、生徒の手がパッと上がるようになった。国語以外の授業でも活発な発言が増えており、この授業が主体的に取り組む姿勢や自己肯定感にも結びつくと石田先生は考えている。

 CTの成果を測ろうと、昨年から「文章読解・作成能力検定」の受検も始めた。3級と4級合わせて合格率は95%以上。検定結果から、同校の生徒は全国平均と比べて、図表を読み取る力や意見文の作成力が高いことが証明された。他にも高校生で行っていた「ビブリオバトル」を、中1の勉強合宿でも始めている。

 数学科では、数学にかかわる本から興味のある定理や事柄を選び、グループで研究・考察し、プレゼンを行う。未習の内容を自力で調べ、理解・説明することにより、学ぶ楽しさを体験する。授業でも基礎的知識を身に付けたうえで、自由に思考し、発表し合うことを心がけている。

 社会科では今年から中3が「ニュース時事能力検定」を受検する予定。これはニュースを読み解く力を試すもので、ワールドビューともリンクしている。

 理科では東工大OBの先生方を招いての実験教室「クラリカ」があり、実験によって実生活の中にあるさまざまな「不思議」を再発見・再確認することで、理科的思考を身に付ける。

国際社会で活躍するための
多彩なプログラム

 国際社会で活躍するためのプログラムも数多く用意している。中1、中2では外国人講師のもと、「話す・書く」などのアウトプット活動を通して英語の楽しさを体感する「グローバルイングリッシュプログラム」(希望制)がある。また、カナダの大学生を講師に招いて行っている中3の英語プログラム「K-SEP」。今年からは英語の4技能の習得を軸に展開するプログラムへバージョンアップ。グループに分かれて英語圏の大学生とともに実践的な英語を学習する。最終日には英語でのプレゼンテーションを行う予定だ。

 さらに中3の夏休みにはバンクーバーに3週間の語学研修も用意(希望制)。前半の2週間はブリティッシュコロンビア大学の寮に、残り1週間はホームステイを体験する。星先生は「中学時代に海外大学の雰囲気に触れることは、異文化理解につながり、将来、海外大学を目指すキッカケになると思います」と話す。

 高校ではハーバード大学やマサチューセッツ工科大学等の世界最高峰の大学を訪れる「ボストングローバル人材育成プログラム」に参加することも可能だ。初級者を対象にした同様のプログラム「オーストラリア語学研修」もある。

 全員参加の高2のオーストラリア修学旅行では、現地の高校生との交流も含まれており、実践的な英語を試す機会が豊富にある。

 英語科の田辺友美先生は「授業では英語で自分の考えを発言できるように工夫しています。高校ではクリティカルシンキングと結びつけ、英語における自己表現力をより高めていけるように考えています」と話す。

 来年の中学入試からは「グローバルエリート」「グローバルスタンダード」の2つのクラス設定を「グローバルエリート」に一本化。これまでグローバルエリートクラスで培ってきたプログラムをすべての生徒が取り組むことになる。

 
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