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中学・高校受験:学びネット

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学校法人千葉学園
千葉商科大学付属高等学校

 
  究極の習熟度学習の実現へ、ICT教育を拡充
大学施設で外国人スタッフと英語でおしゃべり
2026年の創立75周年に向けた将来構想「HSCUC Vision75」を掲げ、さまざまな学校改革を進めている千葉商科大学付属高等学校。2020年の大学入試改革、2030年の教育改革に向け、社会で活躍できるスキルを身に付けさせるため、ICT教育の拡充、カリキュラムの見直しなどを推し進めている。グローバル教育においても、フランスの高校生との交流や大学施設の活用が始まるなど、次々と新しい試みに挑戦。また敷地拡大が決定し、新校舎構想の策定もスタート。変化し続ける同校への注目が高まっている。

校 長: 遠藤 行巳
住 所: 〒272-0835 千葉県市川市中国分2-10-1
電 話: 047-373-2111
交 通: JR総武線「市川」駅・京成線「国府台」駅より京成バス「商大付属高校」で下車、JR常磐線・新京成線「松戸」駅から京成バス「国府台病院」で下車、徒歩8分、北総線「矢切」駅から徒歩20分
学生数: 846名 (2017.7.1現在)
ホームページ: http://www.hs.cuc.ac.jp/

 

新1年生から全員にClassi
来年はタブレットを一人に一台

 大学入試改革が大きく変わる2020年。さらに2030年以降は超高齢化、人工知能(AI)の発達による働き方の変化など、社会が大きく変動することを見据え、教育改革の必要性が叫ばれている。

 「この2020年と2030年の問題に対応できるスキルを身に付けさせるため、本校でも教育改革をしていきます」と遠藤行巳校長は語る。

 今年度から動画配信ソフトの利用を充実させる。新1年生から全員にClassi(ICT教育支援のクラウドサービス)を導入。「反転授業」をスタートさせる。教師は事前に5〜10分ほどの映像教材を作成。生徒はそれを見てから授業を受けることで、より理解を深めることができる。生徒が視聴したかどうかは、教師がClassi上で確認することも可能だ。映像教材を活用するのは実技教科も含めた全教科。実技教科の体育や美術でも活用していく。

 教師の負担を少しでも軽くしようと、ICT教育をサポートするICT支援員も学校に常駐させる。ICTのプロから常にアドバイスが受けられるようにし、教師のデジタルスキルの差をなくしていこうと考えている。

 遠藤校長は「ICTを活用することで、究極の習熟度学習が行えるようになると考えています」と話す。Classiの中には、生徒向けに動画と問題を組み合わせた「学習動画」も用意されており、自分の学びたいところを選んで勉強することもできる。

 「わからないところを何度も見返したり、もっと学びたい生徒は先に進んだりと、自分に合った勉強ができます。これからは知識の定着はICTで、教師の役割は、そこで得た知識を使い、次の段階にステップアップさせることになってくるでしょう」

 来年はタブレット端末を1年生全員に購入していただく予定。今年1年ICT教育のノウハウを蓄積し、万全の体制を整えていく。

修学旅行リポートをデジタルに
コースに合った教育内容を

 修学旅行をはじめとする行事や総合学習の内容も見直す予定だ。例えば、修学旅行の班に1台タブレットを持たせ、自由行動のリポートをデジタルとしてまとめることも計画している。大学入試改革後に評価対象となると考えられる「ポートフォリオ評価」を視野に入れ、学習成果をまとめてポートフォリオを作成する試みが始まっている。

 また、キャリア教育の一つであるインターンシップ体験型プログラム「クエストエデュケーション」も全面的に見直していく。

 同校には国公立・難関私立大を目指す「特別進学クラス」、上位私立大を目指す「選抜進学クラス」、千葉商科大学をはじめとする私立大合格を目指す「進学クラス」、大学進学と資格取得を目標にする「商業科」があるが、クエストエデュケーションを全コースで取り組むのではなく、各コースに合ったプログラムを選ぶ必要があると遠藤校長は考えている。

 「商業科なら大学の商学部が主催するコンテスト等に参加したほうが、より効果的な教育ができるのではないか、と考えています。来春入学する1年生は2020年の新制度で大学受験を迎えます。その準備がしっかりできるように、カリキュラムマネジメントを行っています」

 こうした学校改革をはじめ、日々の授業や行事のあり方などはルーブリック評価を取り入れ、PDCAサイクルに則ってきちんと改善していく方針を立てている。

フランスの高校生と交流
大学施設で気軽に
英語に触れる

 グローバル教育についても、大きな進展があった。今年から市川市の姉妹都市であるフランスのイッシー・レ・ムリノー市の高校生と交流が始まる。5月にはフランスから10名の高校生が来日し、1週間滞在した。同校の生徒とはホームルームなどを通して交流。フランスの高校生は同校生徒の家庭にホームステイ。休日も一緒に過ごすなど交流を深めた。来年の1月頃には同校から10名の生徒がイッシー・レ・ムリノー市を訪れる予定になっている。

 「英語圏ではない国からの訪問を受けることで、ヨーロッパを意識することができてとても良かったと思います。今後はアジアの高校生とも交流を深めていきたいですね」と遠藤校長。

 また、千葉商科大学内にある施設「CUC International Square(通称:iSquare)」を同校の生徒も活用できるようになった。ここの公用語は英語。外国人スタッフが常駐し、カフェのような雰囲気の中で、気軽に英語や異文化に触れることができる。

敷地の拡大が決定
新校舎構想が策定へ

 4年制大学への合格者が増え、中でも国公立や難関私大への合格者が年々増加している同校。遠藤校長は「進学実績が上がることはとても良いことです。一方、本当に行きたい大学へ進ませるという、生徒の充実感も大切にしています」と話す。上のレベルを目指せる実力があっても、実学重視の校風の下、生徒の意志を尊重した進路指導を心がけている。

 今年3月、学校に隣接する土地を取得し、敷地を拡大することが決定。今後は校舎の立て替え計画などを進めていく。

 「生徒が使いやすく、活動的になれる校舎を作りたいと考えています」と遠藤校長。

 「生徒には本校で知識以外の付加価値を身に付けてほしいですね。生徒によって何が付加価値かは違ってくると思いますが、本校に入学したからこそ成長できたと感じられるように、頑張ったことが成果につながるように、育てていきたいと考えています」

 
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