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中学・高校受験:学びネット

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日出学園中学校・高等学校

 
  全生徒がTOEFLなどに挑戦
学習意欲が高まり、進学実績も向上
「誠(なおく)・明(あかるく)・和(むつまじく)」を教育理念に掲げ、少人数制で温かい家庭的な教育環境が特徴の日出学園中学校・高等学校。これまで希望者のみだった英語の資格試験を生徒全員が受験するようにしたことで、生徒のやる気を引き出すことに成功。入学時のオリエンテーション合宿やオーストラリアホームステイなど、さまざまな機会を通して、生徒はたくましくて成長している。

校 長: 堤 雅義
住 所: 〒272-0824 千葉県市川市菅野3-23-1
電 話: 047-324-0071
交 通: 京成線「菅野」駅から徒歩5分
学生数: 中学校 258名
高等学校 397名 (2016.5.1現在)
ホームページ: http://high.hinode.ed.jp

 

「何点でもいいんだよ」で
失敗を恐れない心に

 2015年度から英検やTOEIC、TOEFLなど、英語の資格試験を生徒全員が受験する取り組みをスタートさせた日出学園中学校・高等学校。

 「生徒には『何点でもいいんだよ。数年後、数十年後、大学進学や就職のときに何が必要か、今の段階で知っておこう』という声かけをしています。すると、大半の生徒は喜んで受けてくれますね」。そう話すのは入試広報部部長の石川 茂先生だ。

 中1は英検、中2はTOEFL Primary、中3はTOEIC Bridge、高1はTOEFL Junior、高2はTOEICを全員受験する。何点でもよいとしながらも、中2のTOEFL Primaryでは満点が続出。高1のTOEFL Juniorでは約1割の生徒が英検2級相当のB1レベル以上をマークした。

 一方、スコアが思わしくなかった生徒でも「授業より楽しかった」「英語は好きじゃないですが、大学や就職で必要なことがわかった」という感想を寄せている。高スコアの生徒からは「自分で申し込んで本会場でチャレンジしたい」「今までにない試験で楽しかった」という声が多く上がった。

 「本校の生徒は、のびのびと勉強に取り組む子どもたちが多いのが特徴です。こうした感想にも『日出らしさ』が出ていると感じますね。どのレベルにあっても、今後頑張っていきたいという気持ちを持ってくれました」(石川先生)。

 堤雅義校長も「TOEICやTOEFLは合否ではなく、勉強した成果が点数で現れるのが良いですね。『これは世界につながるテストだ』という意識も生徒に芽生えたように思います」と話す。

 この取り組みは勉強に向かう姿勢にも変化を与えた。

 「生徒は失敗を恐れなくなり、他の教科においても積極的に質問するようになりました」と石川先生。

 同校の職員室の一角にはテーブルとイスが用意してあり、質問スペースが提供されているが、そこを訪れる生徒が格段に増えている。これまで自分の意見を言えなかったおとなしい生徒も「自分の想いを伝えられるようになった」と石川先生は感じている。

 同時に教員の意識も変化してきた。「今やっている勉強が将来どのように役に立つか、生徒にきちんと伝えるようになってきました。また、その生徒の得意なことを見つけ、導こうとする姿勢に変わってきたと思っています」と話している。

入学後の合宿で一気に仲良く
国際交流でメンタルも鍛える

 幼稚園から高校まで擁する総合学園である同校。中学受験を考える家庭からの質問ナンバーワンは「小学校から上がってくる生徒たちにうまく溶け込めるのか」だ。

 これに対して堤校長は「内進生も外進生も度量が大きいといいますか、他者を受け入れる心の広い子どもたちが多い。そのため、自然に輪に溶け込んでいますよ」と太鼓判を押す。

 加えて、入学式の2日後には、同校の軽井沢山荘にて、2泊3日のオリエンテーション合宿を行う。そこで物づくりやバーベキューを一緒に体験することで、一気に生徒同士の距離が縮まり、合宿前は顔見知りが一人もいなくて不安そうだった外進生も、あっと言う間に友達をつくっている。

 「帰りのバスの中では、皆いい笑顔になっていますよ。毎年その笑顔を見るのが本当に楽しみです。この合宿から学年づくりが始まりますが、よいスタートを切ることで中学3年間がずっとうまくいくと感じています」

 オーストラリアの姉妹校「セントポールズ・アングリカン・グラマースクール」との国際交流も生徒を大きく成長させている。約30名の生徒が互いの学園を訪れ、ホームステイをしながら異文化への理解を深めているものだ。

 「オーストラリアのホームステイを経験した生徒は本当に変わりますね。まず英語を聞く力は確実に伸び、カタコトながら意思疎通ができるようになります。そして、何よりもメンタルが強くなって帰ってきます」と堤校長。

 国土の広いオーストラリアでは、教室の窓から見える景色も大らか。「些細なことで悩んでいたが、オーストラリアに行ったら、悩みが吹き飛んでしまった」という声も聞かれ、この交流をキッカケに留学を決め、オーストラリアの大学に進学した生徒も現れている。

躍進する大学進学実績
将来を見据えた進路指導を

 今春の大学進学実績は大きく飛躍した。例年GMARCHレベルの合格者が30名だったところ、今年は北海道大学1名、早慶上理17名、GMARCH49名とジャンプアップ。今回、初めて高3のクラスを国公立大クラス、AOや推薦クラスと進路別に分けたことが結果につながった。

 再来年度からは高1の段階から特進クラスを設置し、生徒の希望を叶えるべく学力面のサポートを強化していく予定だ。

 「それと併行して、卒業生や保護者などを招き、職業について語っていただく機会を設けています。進学指導ではなく『進路』の指導に力を注いでいきたいですね」と堤校長。

 「今後、人工知能の発達により、人間が従事する仕事がなくなると言われています。しかし、チャレンジがしやすくなった社会とも言われています。生徒にはさまざまな職業を知ることで、進路には多くの選択肢があるということや、先を見据える視点を持ってほしいと思っています」と話している。

 
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