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中学・高校受験:学びネット

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学校法人 千葉学園
千葉商科大学付属高等学校

 
  創立75周年に向けた構想『HSCUC Vision75』
学校改革の第一期5ヵ年計画を進行中
昭和26年の創立以来、建学の精神を守り、社会に必要とされる人材を育成・輩出してきた千葉商科大学付属高等学校。時代が平成に移り、社会の流れが大きく変化する中で教育の形も変貌を続けてきた。現在、創立75周年を迎えるまでに長期的ビジョンで学校改革を行うため、将来構想として打ち出された『HSCUC Vision 75』の第一期5ヵ年計画を昨年から導入。創立75周年へ向けた学校改革の第一歩として、教員の育成に取り組んでいる。

校 長: 森 久人
住 所: 〒272-0835 千葉県市川市中国分2-10-1
電 話: 047-373-2111
交 通: JR総武線「市川」駅・京成線「国府台」駅より京成バス「商大付属高校」で下車/JR常磐線・新京成線「松戸」駅から京成バス「国立病院」で下車、徒歩8分/北総線「矢切」駅から徒歩20分
学生数: 916名 (2015.7.1現在)
ホームページ: http://www.hs.cuc.ac.jp/

 

次代を担う生徒を指導するため
まずは教員の成長を促す

 2026年に創立75周年となる千葉商科大学付属高等学校では、この記念すべき年に向けた長期的な学校改革を始めている。その将来構想として打ち出したのが『HSCUC Vision 75』であり、その第一期5ヵ年計画は昨年から開始された。「実学実践学習の訓育を施し、付属高校の卒業生として、将来社会の要請に応えうる人間形成」という建学の精神を基本として打ち出されたこの5ヵ年計画。まずは生徒を指導するための力を大きく付けるため、現在、教員育成を進めている。外部専門家を指導講師として迎えた育成システムは現在進行中だが、完全な形としては今年度中の成立を企画している。

 「各部署で今年の学校経営方針に基づいて目標を立てており、互いに評価し合いながら達成を目指しています」

 そう語るのは遠藤行巳戦略広報室長。明確な目標を設定し、評価するための情報を各部署が共有することで、目標達成に向けて全教員が協働体制を取れるという考え方は、HSCUC Vision 75の中の学校経営基本方針の中核のひとつとして明記されている。

 また、大学入試改革が2020年に迫る中、指導方法も従来の講義型からアクティブラーニングや課題解決型を増やす方向に移行する動きがある。特にアクティブラーニングはグループ学習やプロジェクト学習、フィールドワークなど、多様な方法を取り入れることができるが、生徒個々の学習方法をマネジメントしたり、状況を確実に把握して評定するなど、教員の負担も大きい。これを実践するためには、ある程度はPCなどで管理できるようなシステム構築をしなければならず、現在学校をあげて、企画・進行中である。

 一方、生徒には3年間の学校生活の中、何を目標にして、どう学んできたのかを作品や記録などの形にして残す『ポートフォリオ』の作成を促している。ポートフォリオは生徒の目標や学び方、指導方法などが明記され、学習到達度を客観的に図ることができる。このため大学入試改革後に自己表現能力の一環として、評価対象になると予想されている。このような新しい教育と今までの教育をどのように融合させていくのかが今の課題だ。

 このような教育改革の一方、施設も新しく整備していく方向だ。歴史を刻んだ校舎を新築する計画は現在策定中である。

新たな付加価値という力で
生徒に求められる学校として

 コース設定は国公立・難関私立大学合格を目指す特別進学クラス、上位・中堅私立大学合格を目指す選抜進学クラス、千葉商科大学および多様な目標にあわせた大学進学を目指す進学クラス、大学合格と資格取得の両方を目標にした商業科の4つに分かれている。進学クラスは最も入学希望生が多く、今年は定員を大幅に上回る5クラス編成となった。圧倒的な授業数や勉強合宿、少人数授業と学力を付けるための徹底したシステムを持つ特進クラスでは、2年、3年と進級する度に目標の進路に合わせたコースに細分化。現役合格を目指すことになる。

 一方、選抜進学と進学クラスはクラブなどにも力を入れたいと考える生徒が多い。この2コースの生徒は2年時から文系受験科目に特化した文コースと理系受験科目に特化した理コース、さらに普通科に在籍しながら簿記の資格も取得し、バランスの取れた授業で進学先に対応する総合進学コースに分かれる。そのため、1年の間は、選抜進学は文・理コースのいずれかに進むことを念頭に、進学コースでは自分の希望進路に合うコースを3つから選択できる実力を付けるように指導される。商業科は会計や情報処理などを学び、簿記検定にも力を入れて千葉商科大学やその他の大学で経済・経営を学ぶための基礎力をつけていく。

 「全クラス通じて、ボランティア活動やグローバル教育にも力を入れています。最近ではこのグローバル教育を語るときに、よく『世界で活躍できる人材』と言われますが、国際社会で活躍できる機会が卒業生全員にすぐに訪れるとは限りません。しかし、地域の企業であっても、グローバルな視点や深いボランティア精神を持って仕事をすることで、早く社会に求められる人間になれると思います」

 現在、電子黒板は特進クラスにのみに配備されているが、これは特進クラスを担当する教員の希望によるもの。実際に特進クラスでは電子黒板を使った新しい授業が始められており、他のクラスや教科の担当教員も電子黒板を使った授業を見学したり、実際に触れてみたりすることで、自分たちの教科でどのように使えるかを考えている。要望が多くなれば他のクラスにも導入していく予定がある。

 「難関大学に入学するためだけではなく、何か新しい付加価値となる力を付けられるようにして、生徒に求められていく学校になりたいですね。HSCUC Vision 75の中、どのように生徒に新しい力をつける指導をするか、いろいろと模索と実践を続けています」

 千葉商科大学付属高等学校では学校評価も公表しており、高評価を出している。また、“学校改革には客観的な批評が必要である”という方針のため、生徒の本音を聞くアンケートも実施。改革案に取り入れて、よりよい次の一歩を踏み出しているのだ。

 
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