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中学・高校受験:学びネット

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目白研心中学校・高等学校

 
  英語の強みを活かし、グローバル教育へシフト
自主性を育てる学習支援で合格実績もアップ
女子校から男女共学となり、本格的に学校改革をスタートさせて7年目を迎えた目白研心中学校・高等学校。創立から92年で培った「英語の目白」と呼ばれる素地を活かし、より実践的な英語教育に力を入れるとともに、昨年から「Super English Course(SEC)」を新設。グローバル教育へと大きく舵を切り出した。また、自学自習をサポートする「学習支援センター」を設けたことにより、今春の合格実績(国公立・早慶上理・GMARCH)は4年前の11人から約4倍の43人に。現在進行中の改革について伺った。

校 長: 松下 秀房
住 所: 〒161-8522 東京都新宿区中落合4-31-1
電 話: 03-5996-3133
交 通: 西武新宿線・都営地下鉄大江戸線「中井」駅より徒歩8分/都営地下鉄大江戸線「落合南長崎」駅より徒歩10分/東京メトロ東西線「落合」駅より徒歩12分
学生数: 中学校 138名
高等学校 705名 (2015.7.1現在)
ホームページ: http://www.mejiro.ac.jp/mk/

 

スローガンは『じぶん、世界化。』
国際教育からグローバル教育へ

 「共学化は改革の第1ステージ。現在は第2ステージとしてさまざまな改革をしていますが、その一つとして『グローバル教育』へのシフトがあります」と語るのは、改革の中枢を担う長谷良一教頭。もともと英語教育に注力していた同校だが、それまでは国際理解や国際交流を目的とした「国際教育」を軸にしていたという。

 「国際理解や国際交流も大切ですが、これからはさまざまな国の人々と一緒に考え、議論し、仕事や活動をしていく時代です。そこでは国境の概念を取り払ったコミュニケーションが必要で、それを身に付けるのがグローバル教育です」

 現在、中学では週7時間の英語授業のうち、ネイティブ教員の授業を3時間行い、読む・書く・聞く・話すの4技能をまんべんなく学習する。高校では「Communication English」という科目で、日本人教員とネイティブ教員が連携する授業を行っている。まずは日本人教員による授業で文法等を学び、その後、ネイティブ教員の授業で習った文法を実際に使うというスタイル。

 また、世界4ヵ国17校の姉妹校のうち、10校と常に交換留学を実施。平日は5人のネイティブ教員も常駐しており、ネイティブとコミュニケーションできる機会が多い。グローバルな英語を学ぶ環境としての理想がここにある。

新コース「SEC」
世界情勢や調整力を学ぶ

 同校では、海外大学もしくはオールイングリッシュで授業を行う国内大学への進学を目指す「Super English Course(SEC)」を昨年から設け、中3から選択できるようにした。

 「SECの本来の目標は、英語力をしっかりと身に付けながら、グローバルコミュニケーションの精神を理解すること。国境を越えたコミュニケーションには、相手の話を理解する力、相手の国の文化を知り、日本文化を伝える力が必要ですし、伝えるだけでなく、場面に応じて議論し、結論へと導く能力が求められます。英語だけに止まらない能力を身に付けるコースがSECです」と長谷教頭は説明する。

 そのためにカリキュラムには、社会に「世界事情」という科目がある。世界の人とコミュニケーションをとる際に、相手のバックボーンを知っておくためだ。また、現代文の授業では、日本文化を説明できるよう「文化論」が題材に使われている。

 さらに、高3では「プレゼンテーション&ファシリテーション」の授業も取り入れる予定。プレゼン能力を身に付けると同時に、議論の場で対立する意見を調整し結論に導く力(ファシリテーション能力)について学ぶ。また、SECの生徒は全員がタブレット端末を持ち、電子黒板と連動させたICT教育も行われている。

 加えて、英語実践力アップのため、中3でカナダに3週間の語学研修、高2でニュージーランドに70日間留学する。

効果大の「学習支援センター」の設置
来年から中学のコース改変も

 一方で、生徒たちの自学自習を推し進めるためのフォローも手厚い。2年前に自主的な学習を支援する「学習支援センター」をスタートし、「基礎力定着プログラム」などを実施している。英・数・国の確認テストを週3回、朝生徒全員(中1〜高2)に実施し、終礼で返却。不合格の場合はパソコンで映像による学習を行ってから再テスト。さらに不合格の場合はチューターによる指導を受け、確実に理解してから帰宅させる。

 このほか、放課後にプリントや映像学習により予習・復習から大学受験対策まで、事前に計画を立てて学習する「ステップアッププログラム」があり、週4回以上部活動を行っている生徒は、中学生は夜の7時、高校生は夜8時まで学習支援センターで勉強ができる。

 また、難関大学合格を目指す生徒のために、志望校別個別指導を実施。別途費用が発生するが、半額を学校が補助している。

 今年の主要大学合格実績は、4年前(平成23年)の11名から約4倍の43名と大幅にアップ。特にGMARCHの合格者が5名から36名に増えた。その他、日東駒専では6名から53名と約9倍に。それに伴い入学者も毎年増え、特に高校入学者がここ5年で約100人増加。今後は「中高6年間を通した教育方針をより明確に打ち出し、中学入学者の増加に結びつけたい」と長谷教頭は話す。

 コースの改変も来年度実施する同校は、国公立大や早慶上理への進学を目指す「特進コース」、GMARCHなどを目指す「選抜コース」があるが、来年度からコース名を一部改変する(「選抜コース」が「総合コース」に)とともに、中1からのコース分けを廃止。中3から高2まで3段階に分けてコースを選択する方式に変える。

 「中学入試の場合は親の意向が多分にありますので、生徒が自分の意志でコースを選択できるようにするのが目的です。中3で一度コース選択をさせますが、1年後の高1で2回目の選択をする際に変更が可能です。さらに高2で文系・理系・英語難関からクラスを選択。こうすることで、中1からの6年間を通して『自分で人生を選択できる、意志のある人を育てる』という本校の方針を示すことができ、そのために『コミュニケーション力』『問題発見解決力』『自己肯定力』の3つの力を身に付けようという方向性も明確にできました。今後は、この3つの力を身に付けるために何をするのかを詰めていき、改革の第3ステージに進んでいきます」

 
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