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中学・高校受験:学びネット

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埼玉平成中学・高等学校

 
  40歳の自分をイメージし、たくましく生きる
体験学習から建学の精神
「為すことから学ぶ」を実践
平成9年、武蔵野の緑豊かな自然の中に開校した「埼玉平成中学・高等学校」。高校から入学する生徒とは別カリキュラムで学ぶ、併設型の中高一貫校だ。難関大学を目指す「S選抜クラス」とスポーツや部活を頑張りたい生徒を応援する「A進学クラス」の2コース制。少人数のメリットを生かし、どんな生徒でも輝けるシーンを与えられている温かい雰囲気の学校だ。同校の人間教育を支持する保護者も多く、「40歳の迎え方」から人生のビジョンを描くユニークなキャリア教育にも注目が集まっている。

校 長: 山口 徹也
住 所: 〒350-0435 埼玉県入間郡毛呂山町下川原375
電 話: 049-294-8080
交 通: 東武越生線「川角」駅から徒歩5分
学生数: 中学校 84名
高等学校 92名 (2014.7.1現在)
ホームページ: http://www.saitamaheisei.ed.jp

 

誇りを感じながら働き
よりよく人生を
生きるために

 「生徒には、失敗しても立ち上がるたくましさを身に付けさせたい。6年間でかわいい『生徒』をたくましい『人間』に育てることが目標です」

 そう話すのは、埼玉平成中学・高等学校の森田茂副校長だ。同校の校訓は「創造(知的な探究心)・自律(真摯な主張)・親切(さりげない優しさ)」。中でも大切にしているのは「親切」で、「礼儀正しく、人の痛みがわかる豊かな人間性を育みたい。たくましさの中に人を包みこむような優しさがある。そんな人間の育成を目指しています」と語る。

 同校が今、最も力を入れているのは「キャリア教育」だ。スローガンは「HEISEI40」。「40歳の私」をイメージし、そこから自分の生き方を考えようという独創的な取り組みをしている。

 「40歳は人生の充実期であり、職場でも家庭でも責任が重くなる、最も重要な通過点です。その時どんな生き方をしていたいか考えることで、学生時代の今を頑張り、成長し続けることのできる人間を育てたいと思っています」と森田副校長。

 「HEISEI40」の40には「40の取り組み」という意味も込められている。特に体験学習を多く取り入れ、建学の精神「為すことによって学ぶ」を実践している。中1では2泊3日で行う「山と川のフィールドワーク」の他、鎌倉散策の際に老舗企業にインタビュー。中2では国内英語合宿の他、JICA(国際協力機構)見学も行う。中3ではその集大成としてオーストラリア語学研修旅行を実施、また、野村総研でコンビニ経営を事例に取り上げ、IT戦略体験プログラムを実施。高1からは東大・早稲田・立教などのキャンパス見学に行き、将来の進路を決める準備に入る。

 体験学習において重要視しているのは、事前学習と事後学習だ。事後学習では中1からパワーポイントを使って発表を行うなど、プレゼンテーション力も養うようにしている。

 今年からは地元のこんにゃく会社や醤油会社への企業見学もスタート。外部講師による講演会も行い、IBMの執行役員の方からは国際社会で活躍するために、中高時代に何をしておくべきかを語ってもらった。

 「経済的な豊かさだけでなく、やりがいや誇りを感じながら働き、職場で信頼され、温かい家庭を築ける人間になることが理想だと考えています。本当に大切なのはよりよく生きること。その基礎を本校での6年間で身に付けてほしいと考えています」と森田副校長は話している。

週に1回保護者と連絡
二人三脚で生徒を育てる

 同校では生徒の将来の目標に合わせて、2つのクラスを設けている。

 「S選抜クラス」はGMARCH以上100%合格を目指すコース。1日7時間授業を行い、毎朝NHKラジオ「基礎英語」を聴いて、英語力を磨く。国語科では自由テーマによる研究発表会を実施。数学科では数学選手権大会に挑戦など、教科行事も多く取り入れている。また中学のときからセンター試験の問題に挑戦する。深みのある学びを展開しているのが特徴だ。

 「A進学クラス」は文武両道を目指すコース。学習進度はS選抜と同じで、英語と数学は習熟度別で指導。希望があれば進級時にS選抜クラスに移動することも可能だ。プロゴルファーを目指す生徒や、硬式テニス部を頑張りながら獣医を目指す生徒など、しっかりとした目標を持った生徒たちが集まっています。

 どちらも1クラス30人未満の少人数制で、教師と生徒の距離は近い。年間5回は二者面談を行う他、中学では週1回保護者に必ず電話やメール、あるいは学級・学年通信などで学校での様子を知らせている。こうしたやりとりをすることで「保護者の方との信頼関係がより密になり、クレームはほとんどなくなりました」と森田副校長。

 さらに昨年から「能率手帳(スコラ)」を導入。これは手帳に予定を書いたり、行動を振り返ったりすることで、自己管理能力を高めるプログラムだ。同校では中学生は毎日、高校生は週1回手帳を提出。教師と生徒のコミュニケーションツールとしても活用している。導入後は生徒の家庭学習の時間が増え、忘れ物も激減するなど、目覚ましい成果を上げている。

満足させて卒業させる
自信あり
互いを尊重し合える教育を

 受験生に向けて森田副校長は「絶対に6年間、満足させて卒業させる自信があります」と力強いメッセージを送る。事実本校の人間教育を評価し、入学を決めた保護者も増えつつある。

 3人兄弟がいた保護者の例はこうだ。次男は埼玉平成に入学したが、長男は別の私立一貫校に通学していた。入学当初は長男の学校と埼玉平成を比較することもあったが、2学期を過ぎた頃からは全くなくなった。「PTA役員として学校行事に参加してもらう中で、学校の本当の姿を理解していただけたと思っています」と森田副校長。やがて次男は第一志望の大学に合格。満足した保護者は三男も同校へ入学させた。

 「小学6年生の学力は未知数です。普通の学力の生徒でも、本校の6年間で大きく学力を伸ばすことができます。学校説明会では『習い事やスポーツをしているお子さんはぜひそのまま続けてください』とお話しています。一芸に秀でたお子さんは勉強も頑張れる。さまざまな得意なことを持った生徒が集まり、お互いにリスペクトし合うのが本来の教育ではないでしょうか。ぜひ本校に足を運んでいただき、その教育内容を直接見ていただきたいですね」と話している。

 
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