新キャンパスのコンセプトは
PORT(港)!
念願だった新校舎建設の第1期工事が完了し、素晴らしいキャンパスが完成した。コンセプトは「PORT(港)」。
「港から大海原へ出航する前には、船の積荷や燃料の点検など、長い航海に向けて準備を行います。それは中高の6年間も一緒です。勉強に励み、行事を体験するなど、すべてが社会に出る準備なのです」と入試広報の小西佑樹先生は説明をする。
今回完成したのは、文教の中心となる図書室、理科実験室、教員室などがある「Mother Port」。そして、中学の教室とLOTUS HALL(講堂)がある「West Port」だ。外観も船首を思わせ、ユニークだ。
斬新なコンセプトとユニークな設計によるキャンパスには、生徒の安全・安心に配慮した教育設備が整った。ガラス窓をふんだんに使った明るくて開放感のある教室。電子黒板や最新鋭のプロジェクターなどを使っての授業は、生徒への理解を深めやすくスムーズな授業が展開できている。
「朝礼はテレビ放送で実施されますし、金曜日には生徒会からのテレビ放送もあります」
地下にあるLOTUS HALL(校章の蓮“ロータス”に由来して命名)は講堂のもつイメージを大きく変えた。天井を支える梁は、船底をイメージした美しいアーチ状で、光をふんだんに採り入れる設計になっているため、地下にあるとは思えないほど明るい。
Mother Portにある教員室の窓もすべてガラス張り。教員室前の廊下には波形テーブルを配置し、生徒が気軽に先生に質問できるようになっている。船でいうとデッキだとか。取材当日も多くの生徒で賑わっていた。理科実験室においては、廊下側にはディスプレイ式収納棚を設置、実験器具を展示するなど、生徒の興味や関心を引いている。その他、廊下や校舎の随所にラウンジが設けられており、生徒たちの憩いの場となっている。
寺子屋・B−ステと
学習体制は充実
星野校長が当初打ち出した「進学力で攻める」は教職員の共通の思いだ。そのための自学自習のサポートも充実している。中学生対象の寺子屋は、テストで合格できなかったり、成績不振であったりする生徒への教員による学習支援を行っている。
一方、2年目となった文教ステーション(B−ステ)では生徒たちの学習習慣を定着させ、学力向上のための取り組みで、授業内容の復習やテストのための学習など、放課後学習支援という形でチューターが徹底サポートしている(中3と高3は希望制)。 |
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「現在、中1、中2と高1、高2がHR教室の向かいの教室で学んでいます。中学生は19時30分、高校生は20時までです。面談時、生徒にB−ステのことを聞くと、『自分に応じたテストを作ってくれたり、自分に何が足りないかを聞いてくれて、すごくいい』と評判はいいです」
やらされている感がなく、学習に取り組む姿勢がみられ、生徒全員に相乗効果が波及しているという。大学実績にもその効果は如実に現れ、早慶上理、GMARCHなどは右肩上がりに実績を伸ばしている。
年度当初、星野校長が教職員に伝えた言葉は、「学力を伸ばし、実績を伸ばすことはもちろん大事ですが、その元にある生活指導・規律という土台があってこそ、生徒たちが安心して学び、安心して生活ができる学校が作れるんです」だった。
ダメなものはダメだときちっと叱る。良いことをしたら小さなことでもいいから褒めてあげる。褒めてばかりでは生徒たちの心に伝わらないと星野校長はいう。きちんと叱るからこそ褒める言葉が生きてくる。
2012年度から進めてきた新校舎の建設は今後、2期工事、3期工事と進められ、すべてが完了するのは2016年夏の予定。そして創立90周年にはさらに進化したキャンパスで迎えることになる。
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