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中学・高校受験:学びネット

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学校法人京都西山学園
京都西山高等学校

 
  創立90周年記念事業の新校舎が完成
2020年度からは5コースを新編成に
 1927年(昭和2年)創立、一昨年迎えた90周年記念事業として取り組んできた新校舎が9月に完成。2020年度からは、新たに、「グロリア探究コース」「ブライト学修コース」「ミコリエ保育コース」「アダプト進学コース」「スポーツ未来コース」の5コース制の新編成でスタート。ソフトボール部、少林寺拳法部など数々の全国大会出場記録を持つ部活動では、サッカー部とハンドボール部が強化クラブとして再始動することも決まっている。「自分のことを素直に見つめ、正しく生きるという仏教の教えのもと、他の人を気遣い、思いやりの心を成長させてほしい」という同校に、新しい取り組みについて聞いた。

代 表: 塩田 賢英
住 所: 〒647-0002
京都市向日市寺戸町西野辺25
電 話: 075-934-2480
交 通: 阪急京都本線「東向日」駅より徒歩5分
JR京都線「向日町」駅より徒歩12分
生徒数: 656名
ホームページ: http://kyotonishiyama.ed.jp/

 

明るいカフェのようなクッキングルーム
ぜいたくな踊り場は生徒たちが輝く場所

 できたての校舎に、生徒たちの明るい声が響いている。「1階から4階までが吹き抜けになっていて、大きな窓からは光がさんさんと降り注ぐ、ぜいたくな空間。コンセプトは 〝キラキラを育む学舎〞です」と校長の塩田賢英先生は語る。

 1階にはクッキングルームとアクティブルームが配されている。クッキングルームでの活動が「棚窓」を通して自然と目に入ってくるエントランスは、新しい同校の〝顔〞である。際立っているのが食事スペース。カラフルなテーブルとイスに、天井から下がるおしゃれな照明。「先日は調理実習で酢豚をつくっていました。クッキング部はクッキーを焼いていましたね。新しいクッキングルームを楽しんでいるようです」と、生徒募集部部長の三宅正則先生。

 隣接するのはフローリング仕様のアクティブルーム。同校が誇る少林寺拳法部の練習に使われるほか、ダンスの練習などにも使用されるとか。防音はもちろん、衝撃を軽減するように床や壁面の素材にもこだわっている。

 吹き抜けの階段のなかでも2階にある職員室前の踊り場は、別名〝キラキラコンコース〞と呼ばれている。生徒たちは、ここで教師に質問や相談をしたり、文化祭・合唱コンクールの練習場所として使っている。

 2階~4階には教室が配され、オレンジを基調に明るい色でまとめられている。各教室の廊下側の壁には木枠で囲われたスペースが。座って話をしたり、展示スペースとしても使用できる。「まるで大学のような空間だという生徒もいます。新しい校舎は生徒たちにも好評で、嬉しそうにはしゃぐ姿を見るとこちらも嬉しくなります」と三宅先生は話す。

生まれ変わった5つのコース
一人ひとりの夢の実現をサポート

塩田 賢英 校長

生徒募集部部長
三宅 正則 先生

 新校舎の完成に続いて、来年度から5つのコースが新編成されることが決まっている。

 若葉の緑をイメージカラーにする〝グロリア探究コース〞は、国際社会や地域で活躍できる女性の育成を目指し、探究型授業で主体的な学びを実現、得意分野を伸ばす。充実の受験対策プログラムで国公立・難関私立大学の現役合格が目標。

 リーダーとして輝く黄色がイメージカラーのブライト学修コースは、看護・栄養、教育・国際系への進路を実現。プレゼンテーションなどで自分の考えを発表、自己表現力を高める機会も豊富に用意されている。

 ミコリエ保育コースは、元気なオレンジがイメージカラー。ピアノをはじめ豊富な専門科目を習得、幼稚園や保育所など現場での実習経験を積み重ね、保育士や幼稚園教諭を目指す。

 個々に適応した教育で、自分の夢を見つけるのがアダプト進学コース。自分らしく輝くようにとイメージカラーはピンク。各種専門学校と連携した体験授業を通して、興味関心を明確化し夢の実現につなげる。基礎学力はもちろん、コミュニケーション力や社会人としてのマナーなども学習、〝生きる力〞を身に着ける。

 そして、情熱の赤をイメージカラーにするのが、スポーツ未来コース。インターハイの常連となっているソフトボール部、少林寺拳法部をはじめ、スポーツで自分の可能性に挑戦する生徒を応援。授業時間内で所属クラブの練習をするなどでさらに実力アップ、全国大会出場、全国制覇が目標。2020年からは、新たにサッカー部、ハンドボール部が強化クラブとして再始動し、ますますのパワーアップが期待されている。

仏教の教えを受けて心の支えに
誰もが持つ光をもっと輝かせて

 「京都西山高校の大きな特徴は、仏教の宗門校であることです。今の時代には合わないと、宗教色を抑える学校もある中で、本校は宗教色を全面的に出し、校長も代々僧職が務めます。毎月音楽法要があり、生徒たちが仏讃歌を歌い、私が法話を聞かせます。仏教の教えである、『死を見つめることはしっかりと生きることである』というような話もします。高校生が法話を聞くのかと思うかもしれませんが、生徒にはちゃんと響いています。それがはっきりとわかるのが卒業前のお授戒(授戒会)です。

 2日間、総本山光明寺でさまざまな行事を体験し、おかみそりをあてていただき、一人ひとりが戒名を授かります。この2日間で、それぞれが何かを身に着けるのでしょう。目の輝きが変わります。そして、それが人生の中で苦しいことがあったときにも心の支えになります。プレッシャーをはねのけて頑張れる力は学力向上にもつながります」と塩田校長。

 実際に、現在の特進Sコースの実績は著しい伸びで、昨年は17人中8人が国公立大学に合格。ほかにも難関私立の合格者を多数輩出し、塾からも注目されている。昨年は、京都の私立の女子校では最も多くの女子生徒を受け入れた同校。女子校として、〝ほんとの女子力〞を伸ばそうと教育に力を入れている。

 「生徒たちは、ただ偏差値の高い大学を目指すのではなく、しっかりと自分の進路を見極めて選択をしています。資格取得を目指す生徒が多く、なかでも看護、医療、保育、教育系が多い。自分の将来の選択が誰かのためになるものであれば、と進路を選ぶ生徒が多いのは、本校の建学の精神〝報恩感謝〞が生徒の心に生きているからでしょう」と三宅先生。

 「生徒は皆光るものを持っていて、それを輝かせる場所を求めています。京都西山高校の3年間で、大きく成長し卒業していく生徒たちを、これまでにたくさん見てきました。〝変わる、変われる、新たな私〞のスローガンのもと、変わる京都西山高校で新しい自分に変われるようにチャレンジしてほしい」と塩田校長は話す。

 変わらぬ建学の精神を大切にしながらも、新校舎に新しいコース編成、女子校としての女子教育に力を入れる同校の進化はまだまだ続いている。

 
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