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中学・高校受験:学びネット

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大阪体育大学浪商中学校・高等学校

 
  教育理念を実現するための課題を視覚化し
「一人ひとりが輝ける学校」を目指す
 「東京2020オリンピック・パラリンピック教育実施校」に西日本で最初に認証された大阪体育大学浪商中学校・高等学校。スポーツ界での実績は全国的にも有名で、多くの卒業生、現役生がアスリートとして活躍している。自然豊かな大阪の南部熊取町にあり、大学と敷地を同じくする広大なキャンパスで、スポーツや課外授業にも力を入れたいという生徒たちの想いを大切にした教育を進めてきた。来年度からはコースを改編し、グローバル教育とICT教育の強化を図る。よき伝統と次代の息吹を感じる“新しい浪商”を取材した。

校 長: 清水 俊彦
住 所: 〒590-0459大阪府泉南郡熊取町朝代台1番1号
電 話: 072-453-7001(代)
交 通: JR阪和線「熊取」駅より
南海バス「浪商学園前」下車すぐ
南海本線「泉佐野」駅より
南海バス「浪商学園前」下車すぐ
生徒数: 95名(中学校)
677名(高等学校)
ホームページ: http://www.ouhs-school.jp/ouhsjhs/

 

設立50周年を迎え
中学校が新体制でスタート

 大阪体育大学と同じ敷地に建つ浪商中学校・高等学校は、豊かな自然に囲まれた広大なキャンパスを有する。最新の学習施設はもとより、大学と共有するスポーツ施設(ナイター照明完備の野球場・陸上競技場・室内プールなど)を完備し、文武両道が叶う理想的な教育環境を誇っている。

 浪商学園は2021年に100周年を迎える伝統校で、卒業生はスポーツ界、芸能界等の様々な分野で多数活躍している。そして、中学校は今年50周年を迎えた。昨年度より副校長に恩塚千代氏を迎え、同高校で教鞭をとる濵田倫史氏が中学校教頭に就任した。

 まず、中学校の新体制をリードする2人に教育の展望を伺った。

 「生徒たち一人ひとりに目をむけると、本当に素直でいい子たちです。ただ、集団規律という意味では、今までは少しできていなかったなと思うところが散見されます。中学校の3年間は、集団生活を通して社会のルールを学ぶ上で要の時期です。学校生活の規律・規範を明文化した『浪中ルール』をつくって、先生たちと一丸となりこの問題に向き合っています」と恩塚副校長は力を込める。

 「中学校設立50周年を機に、来年度よりコースの改編を行います。生徒の個性に合わせ『やりたいこと』に重きを置いたコース選びができるようになり、グローバル教育とICT教育の強化を図ります。本校はスポーツを通じて精神力や主体性を養ってきた側面があり、部活動のほとんどが運動クラブで、入部率は9割を超えています。そんな中、今年から吹奏楽同好会とアニメ同好会が発足しました。よき伝統は守りつつ、部活動にも多様性を持たせ、すべての生徒がスクールライフを謳歌できる学校にしたいです」と濵田教頭は"新しい浪商"の魅力をアピールする。

教育理念を実現するため
グランドデザインを描く

恩塚 千代 副校長

 恩塚副校長が就任後すぐに着手したのは、「学校が抱える問題点をきちんと整理し、教育理念の実現に向け課題を視覚化する」こと。そのグランドデザイン(学校改革構想)とは、どのようなものだろう。リーフレット「ハードルを越えていけ!―believe in yourself―」には、建学の精神である「不断の努力により、智・徳・体を修め、社会に奉仕する」を教育理念とし、「一人ひとりが輝ける学校」にするため、教育の基盤(自立・協働・創造)より構築した学年毎の重点教育目標が示されている。それらをクリアして、目指す学校像・生徒像・教師像に到達するという道程が描かれている。重点教育目標は、1年次「マナー教育」、2年次「キャリア教育」、3年次「グローバル教育」である。マナー教育の一端を担うのが前述の「浪中ルール」だ。

 「浪中ルールは罰則ルールではありません。日々登校し真面目に勉学に取り組む生徒を守るためにつくられた規程です」と恩塚副校長は説明する。明るく充実したスクールライフを送るために、生徒がしてはいけない言動を戒め、反した場合の措置についても言及している。

 また、学力向上にも本格的に乗り出している。定期テストで基準点に届かない生徒には、どの教科を補習しなくてはいけないかを保護者に伝えて、放課後に「浪商塾」で指導。同大学教育学部の学生も教員とともにサポートに当たっている。基準に満たない生徒の学力を底上げし、受講対象者がいなくなることが目標である。

 学園100周年を2年後に控え、昨年、100周年記念館が竣工した。館内にはクラブ活動の実績を誇る歴代のトロフィーが並び壮観だ。NCルーム、美術教室、音楽教室などの施設を備えている。壁が全面ホワイトボードになっているNCルームは、アクティブラーニングの授業や放課後の自習スペースとして多目的に活用されている。

「3つの安心」をテーマに
教育活動を展開

 浪商学園に30年近く勤務する江口祐一教諭は、「親子2代が浪商生、兄弟姉妹が同窓生・現役生というファミリーも多くいらっしゃいます」と伝統校ならではの良さを披露。来年度の改編で、進化する中学校を浪商ファンに見てもらえることも大きな喜びと話す。

 正式発表を待つところであるが、現在の「I・Ⅱ類コース」と「標準コース」は、「グローバル進学コース」と「スポーツ進学コース」の2コースに改編される。「グローバル進学コース」は学力向上に特化し(週38時間授業を実施)、国際社会を生き抜く力(語学力、国際理解力)、主体性、多角的な視野を育成する。関空に近いという地の利を生かし、海外との文化交流も積極的に進めていく。「スポーツ進学コース」は健全な身体の発達を促し、基礎的学力と運動能力を両立させる(主要5教科中心に週33時間授業を実施)。またスポーツ科学やトレーニング理論の座学も充実させる。

 最後に濵田教頭から新入生・保護者に向けメッセージをもらった。

 「昨年から学習・スポーツ・心の三方からサポートを行う『3つの安心』をテーマに教育活動を展開しています。『浪商塾』が軌道に乗り、学習サポートの体制が整いました。また、本校は中高専属のアスレチックトレーナーがいる全国でも珍しい学校で、怪我の予防・応急処置から復帰のサポートまで対応しています。スクールカウンセラーも常駐しており、安心してお子さんを預けていただけます」

 中学校の入試説明会は、8月24日(土)、10月19日(土)、11月16日(土)、11月30日(土)に開催される。オープンスクールは6月9日(日)、7月13日(土)だ。スポーツだけではない浪商の魅力を体感してほしい。

 
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