サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関西校・ 関西一覧
   

東海大学付属仰星高等学校・中等部

 
  高いレベルの文武両道を実践
学習指導要領改訂に向けて着実に準備中
東海大学の付属校として1983年に創立された東海大学付属仰星。大阪・枚方市郊外の閑静な住宅地に学び舎を置き、真の文武両道を信条に、学習面でもクラブ活動でも大きな成果を見せている。中でも昨年、全国大会で準優勝に輝いたラグビー部、3位と健闘したサッカー部の活躍は有名だ。クラブ活動に打ち込みながらも難関大学への進学を果たす生徒が多い。硬式野球部のエースだった生徒が現役で京大に合格するなど、国公立大に進学する生徒も少なくない。来春からは「東海大学付属大阪仰星」と校名を変更し、新たなスタートを切る。

校 長: 揚村 洋一郎
住 所: 〒573-0018 大阪府枚方市桜丘町60-1
電 話: 072-849-7211
交 通: 京阪本線「枚方市」駅・JR学研都市線「河内磐船」駅より京阪交野線に乗り換え「村野」駅下車徒歩10分/スクールバス 奈良方面 近鉄学園前〜登美ケ丘〜白庭台〜田原台〜学校・高槻方面 JR高槻駅〜阪急高槻市駅〜春日町〜辻子〜枚方大橋北詰〜学校
学生数: 中学校 266名
高等学校 1,124名 (2017.11.1現在)
ホームページ: http://www.tokai.ed.jp/gyosei/

 

充実したグローバル教育
思考力養成の独自カリキュラム

 「サッカー部、ラグビー部が全国大会へ出場したときに、どの地域の学校なのか分かりにくいという声があり、来年度から大阪仰星に校名を変更することになったのです」と経緯を話してくれたのは、揚村洋一郎校長。今年着任4年目。東京の有名進学校で校長を歴任したベテランの教育者である。

 中高とも2コース制で、国公立大、東海大医学部への進学を目指す「英数特進」、難関私大を目指す「総合進学」がある。英数特進は週3回の8時間授業、その後に教員がサポートする自主学習(60分)を実施している。高2からは英数で習熟度別授業を行い、夏期冬期休暇には特別講座も開催している。

 国際教育で定評のある同校だが、中学ではハワイ研修、高校では4つのコース(沖縄、プラハ・ウィーン、オーストラリア、ハワイ)から生徒が選択できる研修旅行を行なっている。高校には海外交流プログラムが多数あり、カナダのトロントやグアムで1週間の語学研修が用意されている。東海大学から支援資金が支給されるため、市価の半額程度で行くことができる。また長期休暇を利用してカナダ、アメリカ、ニュージーランドへの3週間から6ヵ月まで、様々な留学プランもある。

 2020年から順次改訂される学習指導要領。まだ不透明な部分も多いが、いざ実践する段階になって混乱を招かないように、仰星ではすでに準備を進めている。

 「まずは高いレベルの文武両道を貫いて、学習や人に接する姿勢を育んでいきます。学習指導要領がどう変わろうとも、この精神は不易。さらに教科の指導を充実させていきます。知識を習得し、着実に身に付け、表現できるまでになってほしいと考えています」

 ICT教育にも力を注いでおり、タブレット端末を中等部は全生徒が、高校は1年生全員が活用している。英語だけでなく全教科に導入しており、学習支援ソフト「Classi」や授業支援アプリ「ロイロノート」で効率の良い学習を行なっている。今後は順次学年ごと導入していく予定だ。

 思考力や表現力を付けるために、高1では知的財産に関する教育も行なっている。知財に関するテーマを選び、調査をしてプレゼンテーションをする。毎年11月には、東海大学で、希望する学部の授業を体験する「高校現代文明論」という活動も行なっている。

 進学面でも東海大学との連携が充実しており、推薦入試制度は各種揃っている。一定の成績をおさめた生徒には医学部への推薦や、在学中にパイロットのライセンスが取得できる工学部航空宇宙学科への進学も可能だ。東海大学への推薦で進学する場合は、入学金は半額になる。

クラブ活動を通して人間性を養う
強さの秘密はコミュニケーション力

 仰星といえばクラブと言われるほど、クラブが活発。クラブ加入率は92%にものぼる。全国大会常連のラグビー部、サッカー部を始め、硬式野球部、柔道部、剣道部、陸上部、バトントワリング部などが有名だ。ゴルフ部に所属する上野菜々子さん(高2)は、日本女子ゴルフ選手権などプロの大会に出場し、上位の成果をあげている。現在、グラウンドを全面人工芝に貼り替える作業を行っており、来年2月に新しいグラウンドがお目見えの予定で、さらなる活躍が期待されている。

 また文科系のクラブも多く、全国大会の常連である放送部、吹奏楽部などががんばっている。

 「強豪クラブが多いので、どうしてもクラブのイメージが強いのですが、ただ運動をするだけではなく、その中で知育も行なっているのが特徴です。勉強とクラブを両立させるためにしっかりした時間管理は必須です。団体競技では他のメンバーを理解し、思いやり、円滑なコミュニケーションが必要になります。いかに良好な人間関係を育んでいけるかも重要。この点、本校は非常に完成度が高いと自負しています。それが強さにもつながっているのだと思います」

 クラブ活動を通じた海外交流も盛んで、昨年は吹奏楽部がカナダのロイヤル・セントジョージズ・カレッジとジョイントコンサートを行った。

地域の住民から評価の高い学校
多彩な行事にも地域の人々が参加

 仰星は行事が多いことでも知られている。毎年秋に文化の部、体育の部に分け3日間かけて繰り広げられる「星河祭」は盛大なことで有名だ。他にも、京都から学校までの42キロを歩き通す冬の「耐寒行進」、クラス対抗の合唱コンクール、英語スピーチコンテスト、百人一首大会、創作ダンス発表会など、一年を通して盛りだくさんの行事が行われる。毎年8月には、東海大学付属校の生徒が集まる「学園オリンピック」も恒例だ。文化部門(5教科、造形、音楽など)とスポーツ部門に分かれ多彩なプログラムで日頃の成果を競っている。

 「以前からラグビー部の生徒が、地域のゴミ拾いを自主的に行なっています。学校の周辺だけでなく、1キロ近く離れた村野駅までも。そういう姿をご覧になっている住民の方から、お誉めの言葉をよくいただきます。地域の皆さんに愛されているのだと実感しています。星河祭などの行事にも地域の方がたくさん参加してくださいますし、吹奏楽部のコンサートは人気が高く、チケットが足らなくなるほどです」

 「チーム仰星」と言われるほど教員、生徒、地域住民の団結力が強い仰星高等学校・中等部。在校中だけでなく、卒業後も人間として成長できる教育をこれからも実践していく。

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.