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中学・高校受験:学びネット

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大阪信愛女学院中学校・高等学校

 
  来年度、コースを再編し新たなスタートを切る
カトリックの名門校が取組む21世紀型の授業
今年、創立133年目を迎える大阪信愛女学院中学校・高等学校。平成30年度よりコース制度を改め、新しいカリキュラムを導入していく。「キリストに信頼し、愛の実践に生きる」という建学の精神を基盤に、ミッションスクールの伝統を継承しながらも、21世紀に生きる人間にふさわしい教育へとステップアップする同校。その教育内容を柿山節子校長に取材した。

校 長: 柿山 節子
住 所: 〒536-8585 大阪市城東区古市2-7-30
電 話: 06-6939-4391
交 通: 地下鉄今里筋線「新森古市」駅より南へ5分
京阪「関目」駅より東へ15分
地下鉄長堀鶴見緑地線「今福鶴見」駅より北へ15分
地下鉄谷町線「関目高殿」駅より東へ18分
学生数: 中学校 145名
高等学校 431名 (2017.9.1現在)
ホームページ: http://www.osaka-shinai.ac.jp

 

高1の募集を2コースから5コースへと拡大
進学エトワールでは少人数授業

 高等学校は、これまで「文理」と「進学」の2コースのみの募集だったが、それを発展させた形で高1から「文理」「進学ソレイユ」「進学エトワール」「看護医療」「子ども教育」の5コースへ拡大する。

 特進にあたる「文理コース」は、従来通りの7時間授業。加えて補習によって入試対策の時間を十分に確保している。高2までは主要5教科をバランス良く学び、高3で目標進路によって国公立型と私立型を選択して、現役合格を目指す。

 従来の 「進学コース」は、4つのコースに分かれる。「進学ソレイユ」は、国際社会での活躍を視野に入れ、模擬国連などを導入。これは、各生徒が担当する国を調査し、発表をするアクティブラーニングの一種である。また、国際系の学部を持つ連携大学との特別プログラムによって、英語によるコミュニケーション能力の向上を目指す。

 「進学エトワール」は、高1では10名前後の少人数授業「SHIN-AIメソッド」を実施(英数国)。総合学習には茶道・華道、舞台表現、心理学、フードデザイン、プログラミングなどの新しい授業も取り入れていく予定だ。

 「勉強に苦手意識を持っている生徒もいますので、まずは勉強の楽しみを見つけてほしいと考えました。受験に縛られず、様々なことを体験して、自分に合うものを見つけてもらえればと思っています」と柿山節子校長。ちなみに、エトワールとはフランス語で星を意味する言葉。星が人を導くように、生徒が自分の可能性を見いだしてほしい、とつけたコース名だ。

看護医療・子ども教育コースでは
併設短大と連携し、より専門的な授業を

 「従来の進学コースでは、高2から看護医療コースと発達教育コースを設定していましたが、あまり知られておらず、そのようなコースがあったとは知らなかった、と言われる方もいまして、この機に高1からの募集にいたしました。」

 「看護医療」は、看護師や理学療法士、作業療法士など医療関係の職業を目指す生徒を育成するコース。併設の信愛短大看護科と連携し、短大の教授による授業も行われる。取得した単位は、併設短大へ進学した場合は、短大の一部単位として認定される。近隣の大阪府済生会野江病院の協力を得て、実際の現場での体験実習も行っている。

 「子ども教育」は、保育士や幼稚園教諭を目指すコース。こちらも信愛短大子ども教育学科と連携し、短大教授による授業は、看護医療コースと同様に併設短大の一部単位認定につながる。学院内には保育園や幼稚園もあるので、体験実習も充実している。また、ピアノに関しては、併設短大による個人レッスンを無料で受けることができる。両コースとも、保育園から短大まで有する学院グループのメリットを最大に活かしたカリキュラムになる予定だ。

 文理コースを除く4コースは、高1では混合クラスで授業を行い、高2からクラス分けを実施。高1の終了時点でコース替えの試験を行い、その結果により、コースの変更も可能になっている。また全コースともクラブ活動と学習の両立も可能である。

最新の小型パソコンを授業に導入
3年間の総合学習で思考力、表現力を育成

 学習のICT化もさらに進めていく。今年度の大阪府学校経営推進費に応募し、62校中唯一の私学として同校は審査を通過。グローバル化を推進する補助金が支給されることになった。クロームブックという小型のパソコンを60台導入し、授業に活用していく。

 「最近は、スマートフォンなどの影響で、キーボードを使えない生徒が増えていると聞きます。大学に入ると、長文の論文も書かなくてはなりません。キーボードに慣れるためにも、クロームブックを選びました」

 大きく変わるのが、総合学習。高1では各コースごとに関連あるテーマに分かれて、ポスターセッションを行う。高2になると、生徒個人がテーマを設定し、4000字から8000字の論文を執筆する。この総合学習には、全教員がチューターとして指導にあたり、高3の5月までに論文を完成させ、その後は、グループディスカッションなどを行う予定である。

 キャンパスの中央には、19万冊の蔵書を誇る5階建ての図書館があり、自習スペースも完備されている。調査や研究を行うには、抜群の環境が整っている。

 中学校は、従来どおりのカリキュラム。中1、2は全員が基礎力を身に付け、中3で2コースに分かれる。高校の課程を先取りし、難関国公立大の現役合格を目標とする「文理Tコース」と、5教科をバランス良く学習し、多様な進路に対応できる「文理Uコース」。7時間授業を原則とし、英数国は中1、2では習熟度別に授業を行う。また、弱点の克服や学習の達成感を味わうために勉強合宿も行っている。今年度より、英語に関してはチューター制度を導入している。中高の英語科全教員が、1人当たり4、5人の生徒を担当し、放課後を活用して相談に応じたり、補習を行っている。

 「21世紀型の教育では、これまで以上に思考力、判断力、表現力が求められます。ミッションスクールの基盤はもちろん継承していきますが、そこに新しい視点を取り入れて、生徒一人ひとりの可能性を大きく伸ばしていきたいと考えています」と柿山校長は締めくくった。

オープンキャンパス
9月30日(土)高校
14:00〜17:00 要予約
11月3日(金・祝)高校
9:00〜12:00 要予約

入試説明会
9月2日(土)中学
10月21日(土)高校
11月18日(土)高校
12月10日(日)高校
全日ともに14:00〜15:30

 
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