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中学・高校受験:学びネット

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滝川第二中学校・高等学校

 
  「世界」を見すえたコース再編に高まる期待
中学は2年連続で過去最高の志願者数
大学進学と部活動の両方で高い実績を誇る滝川第二中学校・高等学校は1984年の開校以来、常に進化し続けている。昨年度は「世界」をキーワードに中学・高校ともに全面的にコースを改編した。中学は全体的な学力アップに伴い、3コース制から2コース制に。高校も4コースから3コースに再編成。それぞれの特性を明確化し、さらなる躍進をめざして新たなステージへと歩を進めている。新コース2年目を迎えた今春の入試では多くの志願者を集め、その期待の大きさを示した。

校 長: 瀧川 好庸
住 所: 〒651-2276 兵庫県神戸市西区春日台6-23
電 話: 078-961-2381
交 通: JR「明石」「西明石」駅より直行バスを運行/神戸市営地下鉄「西神中央」駅より市営バス21.22.28系統「西体育館」行き「西体育館口」下車5分
学生数: 中学校 332名
高等学校 842名 (2017.7.1現在)
ホームページ: http://takigawa2.ed.jp

 

目指すべきは「感動を生みだす教育」

 「この学校は、とどまっていない。常に前に進んでいます」

 こう語るのは今年4月に校長に就任した瀧川好庸校長。学校法人瀧川学園の理事長と兼務する。

 同校は33年前、当時は私立高校としては珍しい男女共学校として開校した。2004年には中学校を開校。このとき校長を務めていたのが瀧川校長である。いわば中学の生みの親だ。「楽しくなければ学校ではない」と、毎週水曜日はスペシャル・ウェンズディ(SW)として様々な体験学習を実施。企業探求プログラムなど調査・研究にも取り組んだ。今もSWは中学の大きな魅力のひとつとなっている。

 瀧川校長が数年ぶりに校長に復帰して、まず感じたのは「いい学校になってきた」ということだ。

 「もともと部活が盛んでしたから活気があり、挨拶もきちんとできる学校でした。その校風を受け継ぎながら学力面でも大きな伸びを見せています」

 大学進学実績では、国公立大学に多数の合格者を出し、人気の進学校として定着した。部活でも重点クラブすべてが全国大会に出場する目覚しい活躍ぶりである。

 「勉強とスポーツでフィールドは違っても互いに刺激し合い、相乗効果を生み出しています」

 学校行事等で生徒間の交流は盛んだ。数年前にサッカー部が全国高校サッカー選手権の決勝に進出したときは、バスを連ねて国立競技場まで応援に繰り出し、全員で優勝の瞬間を見届けた。

 瀧川校長はコース間の交流の機会をこれまで以上に増やしていきたいと考えている。さらに、「教育の原点は感動です。感動が人としての一定の基礎をつくる。学習や部活での楽しさや苦しさと同時に生まれてくる感動が、12歳から18歳の自立期にとって重要です。そういう教育を様々な形で与えたい」と抱負を語る。

進路の視野を広げるアメリカ研修

 中学校は、2013年に超難関国立大学を進学目標とする「プログレッシブ特進一貫(プログレ)」コースを新設した。昨年度にコースを再編し、「プログレ」と難関国公立大学をめざす「特進一貫」の2コースに集約。多くの生徒の進学目標が国公立大学となった。

 その結果、昨年の中学入試では過去最高の志願者を集めた。今年も、総志願者数が544名に上り最高記録を更新。なかでも初日午後に実施した教科横断型の入試は200名近くが受験し、新しいタイプの問題に取り組んだ。算数的分野では折り紙で正三角形を折り、それが正三角形になる理由を記述するという問題が出題された。

 入試広報室の角谷真吾室長は、「複雑な問題にも、その場で対応できる柔軟な思考力を持った子どもたちを迎え入れることができました。新入生の学力はさらにアップしています」と笑顔を見せる。

 年を追うごとに人気が増している「プログレ」は、「数理探求型+グローバル教育」をモットーに、独自のプログラムを導入して真のグローバル人材を育成する。レベルの高い授業に加えて、JAXA(ジャクサ)見学や医大訪問など体験型実践学習により知的好奇心を刺激し、主体的で深い学びへ導いている。

 授業以外にも早朝や放課後に多彩な講座を設定し、フォローアップから大手予備校講師が授業するハイレベルまで、生徒の学力に応じた講座を受講できる。

 プログレ1期生は現在高校2年生。中学時代から目を見張る勢いで学力を伸ばし、高校1年終了時点の模試では東大や京大など旧帝大ランクでA判定が多数出た。

 世界に向けて、海外研修も充実している。中3の秋にニュージーランド語学研修では、ホームステイをして現地の学校で授業を受ける。

 高2の11月には米国シリコンバレーとスタンフォード大学を見学する。さらに、現地で活躍している卒業生の関係で、通常は立ち入れないGoogle本社見学も予定している。
 角谷室長は、「進路を真剣に考える時期に貴重な刺激を得られるはずです」と期待する。

コースの特性に合わせて
世界の舞台で活躍できる力を養う

 昨年度は高校もコースを再編した。現在は、難関国公立大を目指す「スーパーF(フロンティア)」と、国公立・有名私大目標の「クリエイティブF」、そして従来の「C(スポーツ・芸術)」コース。3つのコースで、世界で活躍できるトップ層を育てていく。

 「スーパーF」は難関国公立対応のカリキュラムを組み、週4日の7時限授業に加えて、週3日は放課後に90分の講座を開講。予備校講師が熱心に授業を行う。

 「クリエイティブF」は、1年次は「スーパーF」と同じカリキュラムで学ぶため、2年進級時にコース変更が可能だ。2年次以降は、私立型と国公立型のそれぞれ文系・理系のいずれかを選択する。

 両コースともに共通しているのが英語力強化カリキュラムだ。英語4技能を鍛え、大学入試で採用が増えているTEAP試験にも対応できる実力を養成する。英検は準1級を目標にしている。

 英語力強化と合わせて、帰国生受け入れにも積極的だ。今年は米ケンタッキー州から、英検準1級を持つ生徒が入学した。

 海外留学する生徒も現れ始めた。現在は4人の生徒が、3ヵ月から1年間の予定でニュージーランドに留学している。そのうちの1人は「C」コースの女子生徒。ゴルフ部の国体出場選手だ。慶応、もしくは海外の大学進学も視野に入れて1年間の語学留学を決めた。

 「C」コースの生徒は、野球やサッカー、吹奏楽など重点7クラブのいずれかに所属し、スペシャリスト育成の特化型カリキュラムで学びながら大学進学を目指す。難関大学に進学する生徒も少なくない。今年は陸上競技で筑波大、ゴルフで早稲田、剣道で大阪教育大などに進学した。限られた時間に効率的に勉強するために、昨年度からeラーニングを導入。クラブ顧問が進捗状況をチェックし、適宜指導やアドバイスを行う。

 「中高ともに各コースの特性に合わせて、可能な限り生徒のニーズに応えています」と角谷室長は胸を張る。

 多様な能力と個性を持つ生徒たちが高い目標に向かってチャレンジしている。滝川第二中学校・高等学校は、時代が必要とする力を身に付けさせるために、常に進化し続けている。

 
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