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中学・高校受験:学びネット

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東海大学付属仰星高等学校・中等部

 
  魅力あるオープンスクールを開催
生徒・保護者ら終日楽しむ
「まるで一つのteamのような学校」。東海大学付属仰星高等学校・中等部がそう呼ばれて久しいが、それを実証するかのようなオープンスクールが昨年の10月18日(土)に開催された。午前中が中等部、午後からは高校と同校への受験を考えている生徒や保護者たちが多数参加。高校に至っては追加席を準備するほどの盛況であった。オリエンテーションのあとは制服紹介、体験授業、クラブ体験入部など、在校生や教員らが一体となって対応。年齢をこえたつながりを感じる魅力あるイベントとなった。

校 長: 揚村 洋一郎
住 所: 〒573-0018 大阪府枚方市桜丘町60-1
電 話: 072-849-7211
交 通: 京阪本線「枚方市」駅・JR学研都市線「河内磐船」駅より京阪交野線に乗り換え「村野」駅下車徒歩10分
スクールバス 近鉄学園前〜登美ケ丘〜白庭台〜田原台〜学校、JR高槻駅〜阪急高槻市駅〜春日町〜辻子〜枚方大橋北〜学校(平成27年度より運行)
学生数: 中学校 265名
高等学校 1,125名 (2015.7.1現在)
ホームページ: http://www.tokai-gyosei.ed.jp/

 

笑顔の在校生たちに迎えられ
気持ちなごむ参加者たち

 秋晴れとなった当日。ぞくぞくと訪れる参加者を会場前で迎えるのは、中等部・高校共に在校生だ。「おはようございます。オリエンテーションの受付けはこちらです」と元気な声が響きわたる。家族連れが目立つのは中等部、友達同士での参加が目立つのは高校。特に小6生は緊張気味だったが、受付でノベルティの彩り豊かなタンブラーが、先輩たちから手渡されると表情もにこやかに。

 中高のオリエンテーションは午前と午後に講堂で行われ、揚村洋一郎校長の挨拶は学校選びのポイントからはじまった。

 校長は保護者向けに「学校選びは二つの観点から見て頂きたい。まずどういう環境で学校生活を過ごすかということ。そして英数国といった主要教科だけでなく、それ以外の例えば音楽や美術、体育などをきちっと丁寧に教えてくれるかということです。」と述べ、小学生向けには「授業やクラブ活動での先生や生徒を見て欲しい。特に先輩たちに“どんな学校ですか”と自分の目・耳で聞いてください。確かめてから自分で決めてほしいのです。もちろんお父さん、お母さんとは相談するんだよ」と語りかけた。

 仰星では発達段階に応じたカリキュラムをさらにスリム化し、保護者と互いにディスカッションをしながら、生徒の気持ちを捉えた学習システムを導入している。子どもたちが心身ともにバランスよく育っていくということが大事なのだと校長は強調した。

 次に各教頭からは本校の教育活動について紹介がなされた。3つの柱である学習・行事・クラブ、中でも最も大切な学習においては中等部から高校へつなげる6年一貫、東海大学までつなぐ10年一貫という、すべての生徒の希望が叶う体制となっている。勉強にスポーツに生徒一人ひとりが成長できる教育を実践している。

 中等部には国公立、東海大医学部を目指す英数特進コース(1クラス)と難関私大や東海大を目指す総合進学コース(2クラス)がある。英数特進では中3段階で高校課程に移り、金曜日には特別講座も開講されている。特別講座では1クラスを半分に分け、ハイレベルとベーシックというより細かな学力の習得を目指している。

 よりきめ細かで丁寧な指導を実践しているのが総合進学だ。一人ひとりの学習状況を把握し、分かるまで徹底的に指導・フォローがされる。文武両道を目指す生徒が多く、英検や漢検にも力を入れている。

 高校への進学では、ほとんどの生徒が仰星高校へ進学していく。各コースの生徒はそのままのコースで高校に進むが、英数特進コースは高校から入学する外部生による英数特進が1クラス、中学からの内部生が1クラスという体制になる。総合進学から英数特進への転コースも希望と成績により認められている。高校の総合進学コースでは高2高3でT類U類といった類型別になるという説明があり、大学実績では国公立や難関大への合格実績の報告がなされた。

 その後は雰囲気が変り、在校生がモデルとなり制服紹介が行われた。組み合わせが自由自在の春夏秋用の制服や体操服に会場からは「いいね!」という声があがっていた。

親子ともに時間を忘れた体験授業
先輩と一緒に汗を流したクラブ体験

 オリエンテーションが終了すると、参加者はそれぞれ希望の体験授業先へと分かれて行った。今回の授業は主要5教科などだが、その一部を取材した。

 中等部算数は「あべのハルカスは仰星から見えるか」だ。人気のハルカスをテーマにしていることもあり、多くの参加者で教室内はいっぱい。「日本で一番高いビル、あべのハルカスが仰星から見えるかどうかということをまず計算で出したいと思います」と鞍安先生。

 地球が平らだとどんなに離れていても見えるが、地球は丸いのでどこまで行っても見えるわけではないと説明し、模型を使って実証し始めた。地球上で見える範囲を計算式で出し、ハルカスが見える範囲なのかを割り出すのだ。

 結果、十分見える範囲だと分かり「意外と遠くから物って見えるんですね」と鞍安先生が話すと、子どもたちは「本当に見えるの?」という疑問の声を上げる。「それでは今から5階の屋上に行き、実際に見えるかどうか見てもらいましょう」と返事。交代で望遠鏡をのぞく子どもたちは「あ、本当や。あった」「すごい、見える」と驚きの声が。興味深い体験に大騒ぎの中、授業は終了した。

 科学室での授業は理科の「オリジナルのキャンドルを作ろう」だ。親子40人ほどが参加。子どもたちは1班から10班までに分かれてグループとなる。田中先生はじめ5人の先生が補助に入るが、まず「ローソクはどんなときに使いますか」と子どもたちに質問をする。「クリスマスケーキ」「結婚式」と返事が飛び交う。緊張がとけた頃に「では自分たちでキャンドルを作りましょう。材料はココナッツオイル、ステアリン酸、クレヨン、糸です」と説明。子どもたちは実験器具のガスバーナーやビーカーなどに興味津々だ。最初のガスバーナーへの着火では、なかなか着火できない班もあったが、「大丈夫、もう一度やってみて」とやさしい一言で再度挑戦する姿も見られた。

 その後、子どもたちはオリジナルのキャンドルを完成させた。「できた!」とうれしそうに母親に見せたり、友達同士で見せ合いをしたりと楽しい体験授業はアッという間に終了した。

 午後の高校の体験授業では、英語の「日本を知ろう、世界を知ろう」、数学の「平面のタイル張りと幾何学」といった魅力ある授業が行われた。熱意溢れる先生方の授業は参加した子どもたちに十分学ぶ楽しさを伝えていた。

 続いて強豪揃いのクラブ体験も行われた。ラグビー、サッカー、野球、女子バレー、剣道、柔道、ソフトテニス、陸上、空手道、卓球、女子ソフトボールなど、思い思いのクラブを体験。先輩たちと一緒に汗を流した。

 
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