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中学・高校受験:学びネット

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愛徳学園中学校・高等学校

 
  学園生活のすべてが
充実した人生を歩む原動力に
「自ら考え、人に奉仕し、充実した人生を歩む女性に育てたい」という教育ヴィジョンに基づき、これまで様々な教育プログラムを展開してきた愛徳学園。創立60周年に向け、3年前から取り組んできたのが、本校のライフキャリア教育の再構築だ。「Rainbow Program」を中心に据え、「生きる力」を育むカリキュラムを体系化する。スタートしたばかりの改革だが、早くも生徒の自覚を芽生えさせ、その成果を上げている。

校 長: 能美 啓子
住 所: 〒655-0037 兵庫県神戸市垂水区歌敷山3-6-49
電 話: 078-708-5353
交 通: JR「舞子」駅からバス51系統「県商前行き」または「県商前経由・学園都市行き」で「学園正門前」下車/山陽電鉄「霞ヶ丘」駅から北へ約800m/JR「垂水」駅からバス1系統「霞ヶ丘線・歌敷山中学校経由」で「愛徳学園前」下車/地下鉄「学園都市」駅からバス51系統「舞子駅行き」で「学園正門前」下車
学生数: 中学校 139名
高等学校 147名 (2015.5.1現在)
ホームページ: http://www.aitokugakuen.ed.jp

 

学園のライフキャリア教育こそ
生きる力を育む教育

 昨年末、大学入試改革を議論している中央教育審議会(中教審)は、大学入試センター試験に代わり、知識の活用力をみる新共通試験を導入するよう下村博文文部科学相に答申した。知識偏重から、受験生の能力を多面的に評価する手法に抜本改革し、大学の個別試験も面接や小論文などによる選抜に変えることを求めた。

 中教審が想定する教育ヴィジョンは、「将来に向かって夢を描き、その実現に向けて努力している少年少女一人ひとりが、自信に溢れた、実り多い、幸福な人生を送れるようにすること」だ。

 愛徳学園は今年、創立60周年を迎えたが、まさに前述の教育ヴィジョンに向かって歩んできた歴史をもつ。「自ら考え、人に奉仕し(自分も周囲の人も幸せになり)、充実した人生を歩む女性に育てたい」という教育ヴィジョンにぴたりと重なる。本校では、大学入試や就職だけを目標におくのではなく、卒業後の長い人生を見据えた教育を行い、それを「Rainbow Program」と名付けている。

 能美啓子校長は「教育ヴィジョンが文科省の教育指針と図らずも一致し、『生きる力を育む』教育に邁進しなくてはと、確信を深めています。それが大学入試改革に対応することにもなります」と話す。

 校史の節目にあたり、これまでの学園の様々な学びを、ライフキャリア教育としていかに系統だて再編するかという課題に、3年前からプロジェクトチームをつくり取り組んできた。時の流れと共に、生徒も先生も移りゆく教育現場で、いつ、誰が、どの学年の生徒たちを担当しても、等しく教育効果を上げることができるよう、共通のRainbow Programのテキストをつくり今年度から使用している。

 Rainbow Programの根幹を成すのが、社会で活躍するための7つの力を育む取り組みだ。7つの力を「問題発見・解決力」「異文化理解力」「プレゼンテーション力」「体力・忍耐力」 「思考力」「コミュニケ―ション力」「英語力」と定め、Rainbow Time(宗教の時間・総合的な学習の時間・ホームルーム)を通じて育み、行事などで実践する。

 また、Rainbow Programに不可欠なのが基礎学力向上のための取り組み「5BOX」だ。「シラバス」「授業」「講習」「テスト」「面談」の5つ(5BOX)を生徒・教員ともに計画(P)→実行(D)→チェック(C)→行動(A)のサイクルに当てはめて学習効果を常に検証し高めるのである。

 基礎学力と人間力の育成を連携させたRainbow Programを途切れることなく、きめ細かく行えるのが、少人数制・中高一貫教育を進める本校の強みだ。

教育ヴィジョンを「見える化」するため
教育企画推進部を創設

 教育ヴィジョンを「具体化、見える化」するにあたり、各プロジェクトを率いる教育企画推進部が創設され、石井美穂教諭が部長を務める。

 「見える化への歩みは始まったばかり。生徒と先生が共に学ぶという体験を積んでいるところです。PDCAサイクルを回しながら、2、3年かけ1つのカタチにしていきます」と抱負を語る石井教諭。これからの時代に求められる「豊かな人間性」「健康・体力」「確かな学力」を統合した「生きる力」を育成するため、中高でどんな力を身に付ければいいのか、さらに6カ年を3ステージに分け、発達段階に適したステージ目標を立て、カリキュラムとして具現化したという。

 ファーストステージ(中1〜中2)の目標は「身近なところから生活習慣の確立と学習習慣の定着を図る。」とし、自分自身を知り、自分を好きになるよう、自分育てに重点を置く。それが次のセカンドステージ(中3〜高1)「視野を広げ体験を通して考える」ことの基礎となり、実体験により学習を定着させる。サードステージ(高2〜高3)は「学びを進路につなげ、自己実現を目指す。」を掲げ、自ら夢を描いて取り組む姿勢、答えを見つけ、実現していく過程を大切にし、その後の人生を生き抜く力を身につけていく。

 全て、生徒自身が自分を成長させるのだという意識をもって取り組むことで、効果が表れるようストーリー展開されているのが大きな特徴だ。日々の学園生活がRainbow Programのスパイラルを描くことであり、さらに行事だけでなく、事前・事後の学びの実践が本人の成長を促し、スパイラルアップさせていく。

 最後に、このスパイラルの只中にいる生徒たちの実感を一部記したい。

・人が傷つかない話し方、気持ちを察する行動の大切さを学んだ。また、自分の考えにとらわれずに挑むことで、可能性が広がると感じた。(幼稚園実習/中2)

・人間力を磨かないと、その専門的な知識、能力を十分生かすことができない。(学部学科説明会/中3)

・良い学歴を目指すことだけではいけない。人のために生きることのできる知識、教養、社会性を身につけたい。(研修合宿/高1)

・「今のうちに失敗を重ねておくことが大事」という前向きな勉強の姿勢に励まされた。(卒業生との集い/高2)

 やがて学園を巣立ち将来に向かって羽ばたく時、彼女たちがこのRainbow Programの成果を発揮してくれることを楽しみにしたい。

 
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