現場の先生の実力を知り
やりがいを感じた実習
── 学部と学科を教えていただけますか。
三品 大谷大学短期大学部の幼児教育保育科卒業後、大谷大学文学部教育・心理学科第3学年に編入学し、さらに学び続けています。
── なぜ幼児教育の道を選んだのですか。
三品 私は実家が寺院で、近隣の保育園や幼稚園が遠足で訪問されることも多く、自然と幼児教育の道を考えるようになりました。まだまだ女性の業界のイメージが強く、一時は諦めて別の進路を考えましたが、高校の担任と相談し、やっぱり幼児教育を学びたいと大谷大学短期大学部幼児教育保育科に進学を決めたのです。
── 入学してからはどうでした。
三品 学科全体の団結力が強く、楽しく学べました。先生方も学生との距離を近くとっておられ、色々な話ができたのも魅力でしたね。
── 保育園や幼稚園での実習はいかがでしたか。
三品 自分が保育する側に立つことで、現場の先生方の努力ややりがいを感じましたね。大学で学んだ図工や紙芝居作成などを役立てたり、2年間で5回の実習があるので、1つの実習が終わってから、自分の失敗や成功の成果を仲間と情報交換して次に活かせるのも良かったと思います。
新たな学びを見つけるために
卒業後、文学部に3年に編入を
── 幼児教育保育科卒業後に就職ではなく編入を選ばれたのはなぜですか。
三品 住職である父から、真宗大谷派教師資格を取得するため、大谷大学への編入を薦められたことがきっかけで、文学部の教育・心理学科のことを知りました。この学科では、幼稚園教諭一種免許状の取得が可能であり、幼稚園を実家の寺院で開園したいという夢を叶えるのに大きな助力になると考えて決めたのです。 |
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── 編入後はどのような違いがありますか。
三品 幼児教育保育科以上に理論的なこともしっかりと学べるところ。それに、子どもの行動や心を理解できる力も身につけられるところなどですね。また、ボランティア活動にも積極的に参加するようになり、その中で放射能の影響で外遊びを自粛している福島県の保育園の園児と保護者をキャンパスに招待して交流するイベントに参加しました。その時に交流した方々とのご縁により福島での幼稚園実習も実現できたのです。このボランティア活動を通じて学んだ様々なことを卒論で発表しようと、現在研究を進めています。
── 将来は自分の園でどのような指導をしたいですか。
三品 指導者が遊びを強制するのではなく、子どもたち自身が考え、発想した遊びができる教育環境で、表面的な成績ではなく、人としてしっかり生きていくための基礎力を育成する園を目指そうと考えています。
── これから大谷大学受験を目指す後輩たちへひとこと。
三品 周囲に流されて決めた進路では将来きっと後悔します。何かひとつの目標を決め、打ち込める大学を選んでください。大谷大学は目標に向って充実した学びを得られる、非常に良い学習環境が整っています。私が「自分で幼稚園を作りたい」と思ったように、大学で自分の新しい目標にもきっと出会えますよ。
── これからも頑張ってください。 |
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