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中学・高校受験:学びネット

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愛徳学園中学校・高等学校

 
  学校改革から導き出した新たな教育ビジョン
心の教育と学力向上プログラムが一体化
今年創立60周年を迎える愛徳学園中学校・高等学校。中高一貫教育を行う女子ミッションンスクールである。キリスト教を中心とした「全人教育」を建学の精神として掲げ、「自ら考え、人に奉仕し、充実した人生を歩む女性の育成」に専心している。生徒一人ひとりに与えられている可能性を追求するという観点から学力の向上に取り組み、着実に進学実績を伸ばしてきた。今春、議論を重ねて創り上げた教育ビジョンがコンセプトブックにまとめられた。プロジェクトチームを編成し、全校を挙げ実践していく。

校 長: 能美 啓子
住 所: 〒655-0037 兵庫県神戸市垂水区歌敷山3-6-49
電 話: 078-708-5353
交 通: JR「舞子」駅からバス51系統「県商前行き」または「県商前経由・学園都市ゆき」で「学園正門前」下車 山陽電鉄「霞ヶ丘」駅から北へ約800m
JR「垂水」駅からバス1系統
「霞ヶ丘線・歌敷山中学校経由」で「愛徳学園前」下車
地下鉄「学園都市」駅からバス51系統「舞子駅行き」で「学園正門前」下車
学生数: 中学校 154名
高等学校 155名 (2014.5.1現在)
ホームページ: http://www.aitokugakuen.ed.jp/

 

愛によって試練を乗り越えた
学園の歴史

 愛徳学園中学校・高等学校は今年2月26日に創立60周年を迎えた。能美啓子校長は、学園の歴史を振り返り、「愛徳カルメル修道会がスペインから6人のシスターを派遣し、風光明媚な地、神戸・舞子に学園を創立しました。幼稚園から設立し、卒業生の進学先を順次つくるかたちで高校まで規模を拡大し、現在の学園があります。修道会からの送金で資金難を免れたということもあり、60年の歩みを重く受けとめています。幾多の労苦を乗り越えてこられた草創期の先輩シスターや教職員の方々への感謝でいっぱいです」と話す。

 校長自身も阪神淡路大震災の前年に就任し、教職員とともに大きな試練を乗り越えた経験をもつ。中・高の校舎と体育館は大きな被害を受け、建て直すまでの2年間は運動場にプレハブ校舎を建てての学校生活だった。「まず気持ちをきちんと建て直し、普通に生活をしよう」と子どもたちに呼びかけたという。保護者会と同窓生が一体となり復興バザーを開催し、支援の手を差し伸べてくださった。教職員も再建の意欲・アイデアを示し、少人数の学校ながら一致団結しパワーがみなぎったそうだ。

 当時の生徒は、「不自由な生活だったが、かけがえのない思い出になった」と卒業後感想を寄せたという。創立者聖女ホアキナの「すべてを愛によって」という精神が宿るエピソードだろう。

教育ビジョンを
プロジェクトチームを組んで実践

 少人数制を生かした家庭的校風や建学の精神に則った人間教育に定評がある本校だが、その人間教育に加えて、生徒一人ひとりに与えられた可能性を生かす進学指導と、人生全体を見据えた進路指導に取り組むため、進路指導部と高校部を中心に主要教科の講習ときめ細かな保護者会を実施。また担任を中心に面談を充実させ、生徒一人ひとりの進路指導と受験に向けたメンタルケアを行うなど矢継ぎ早に対策を講じた。さらに一歩進めた授業評価制(全教員を対象に無記名アンケート形式で実施)で「分かる授業」「楽しい授業」へと改善を図ってきた。その成果が年々の合格実績に反映され、2013年度の国公立大学・有名私立大学の全合格者数は33名(全合格数61)で、全4年制大学合格者の55%を占めている。

 そして、改革を進める中で議論を重ねてきた教育ビジョンを「見える化」したコンセプトブックが、今春、誕生した。取り組みは次の3つのキーワードに表現されている。

@ 「3Stage」…6ヵ年を3期に分け、各ステージに目標を設定し、発達段階に応じてきめ細かくかかわる。

A 「5BOX」…「シラバス・授業・講習・テスト・面談」の5つを,計画(P)→実行(D)→チェック(C)→行動(A)のサイクルに当てはめ、基礎学力を向上させる。

B 「Rainbow Program」…社会で活躍するために必要な7つの力「問題発見・解決力」「異文化理解力」「プレゼンテーション力」「体力・忍耐力」「思考力」「コミュニケーション力」「英語力」を、宗教・総合・HRの時間と学校行事を通じて育む。

 これらの教育ビジョンを達成するためプロジェクトチームが編成され、教職員全員がいずれかのチームに属し、「オール愛徳」で日々研鑚に努める。

新しい社会のパン種になる
人材を育成

 感性や品性を育む「心の教育」、そして広い視野を育む「国際理解教育」を通じて人材育成に注力してきた本校。その足跡の一端は、ボランティア活動や講演内容にみることができる。

 東北の被災地、そして生徒たちが里親になっている世界の様々な地域の子どもたちへの募金活動、路上生活者支援としてお米を集める活動を毎月行っている。また、昨年は東北の被災地・南三陸で心のケアのために「HUGハウス」を運営されている方を招いて講演会を開催。現地では何を考え、何をしようとしているのかを知ることができたという。

 「教職員や生徒は『傾聴』することの大切さを学びました。メディアは思ったことを瞬時に伝えようとしますが、2次情報だけでなく、現地の方のお話にただ耳を傾け、心に受け止めて思考することが必要です」と穏やかに話す能美校長。阪神淡路大震災という想定外のできごとに凛と立ち向かった強さ、他者を思いやる優しさをその眼差しに感じた。

 教育、医療関連、NGO等、卒業生の進路は多岐にわたるが、ホームページに「ゆっくり考える時間をもち、希望する進路に進めた」と綴られた「先輩の声」が印象的だ。

 「新しい社会をつくるパン種になる、エネルギーに満ちた女性を育てたい」という校長の願いは在校生や卒業生にきちんと届いているに違いない。それは6年間を通じ、生徒一人ひとりが大切に見守られ、一人ひとりが輝く場のある学校だからだ。生徒に自尊感情が芽生えると、他者も幸せにしたいという希望が涌くのである。

2015年度入試イベント情報

学校説明会

第1回中・高  6月 8日(日)10時受付 10時半開始
第2回中・高   8月30日(土) 9時半受付 10時半開始(オープンスクール)
第3回中・高 10月18日(土)10時受付 10時半開始

入試説明会

第1回中・高 11月 8日(土)  9時受付  9時半開始
(公開授業 9時半開始 説明会 10時半開始)
第2回中学  12月 6日(土)10時受付 10時半開始
第2回高校  12月13日(土) 10時受付  10時半開始

※いずれも本校にて開催。申し込みは、HPをご覧ください。

 
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