県下私立高校中、保
護者満足度No.1の実績
「浜松啓陽高等学校」は今年開校5年目を迎えた。大正時代から82年の校歴を有した専門学校を前身校とする県西部唯一の私立商業専門高校として、その特色教育と落ち着いた校風が人気を呼び、今年度、定員増を行った。
「昨今の普通科志向の中で、本校は専門学校として商業教育にかけてきた長い伝統と実績を高校教育に傾注し、“商業ですべての生徒を輝かせる”“自分に自信をつけさせる”教育をモットーとし、郷土を愛し、社会貢献の気概を持った若者を育てたい」と荻原利江理事長は語る。
設置されているのは県下唯一の「情報コミュニケーション科」であり、時代に即応した情報活用能力の育成、商業にかかわる専門的知識・技能の習得、豊かな人間力の涵養を機軸とした「社会に役立つ人づくり」を目標とし、生徒一人ひとりをきめ細かく大切に育てている。
教育課程の特色は、専門教科と普通教科を5対5のバランスとし、特に情報教育と資格取得に力を入れている。4部屋の情報処理教室には最新型パソコン168台が完備され、基本ソフトのほか、イラストレーター・フォトショップなどのデザイン系ソフトや企業会計専用ソフトまで幅広く徹底した実習授業で実践力を身に付ける。また、ビジネス系、経理系、情報系、教養系の各種検定が20種類取得可能であり、授業以外でも充実した補習指導体制によって、卒業までにできるだけ多種類、上位級取得を目指す。
ちなみに、昨年度は各種検定1級相当取得者が112名。3年生までに約40%の生徒が1級を取得した。 |
|
また、経済産業省主催の国家資格である基本情報処理技術者試験とITパスポート試験にも相次いで合格者が誕生。さらに静岡県商業科実務競技会では、全県下から参加した公立・私立商業高校の中で、昨年度、情報処理B部門で3等1席、今年度、電卓部門で3等3席、商業デザイン部門で審査員特別賞受賞という好成績を収めるなど、専門分野での著しい成果を伸ばしている。
取得資格を活かした有利な大学進学も特色である。検定推薦や専門高校枠受験などの指定校数も140校を超え、駒沢大学、東洋大学、愛知大学、中京大学、愛知淑徳大学、千葉商科大学など、進学先は多岐にのぼり、今後はさらに大学進学に力を入れていく方針である。
また「人づくり」教育を目指す本校では、挨拶、身だしなみ、マナー、清掃活動など、きめ細かな生活指導も大切にしている。昨年、静岡県私学教育振興会が第三者機関を介し、全県下43校の私立高校ほ保護者に対して実施した満足度調査で、本校は「保護者満足度No.1」に輝いた。中でも、@専門的教育と資格取得の充実 A基礎学力の伸長 B面倒見がよい C生徒指導体制がよい、などの項目で特に高い評価が得られ、保護者の89%が「入学させてよかった」と回答してくれた。
今年開校5年目を迎え、部活や学校行事などのさらなる活性化を含め、さまざまに新たな取り組みが始まっている。来春入学生からは新たに「啓陽奨学金」もスタートする。例年、単願志願者が定員の9割近くを占めており、新しい学校に関心を持つ体験入学の参加希望者も急増している。 |
|