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中学・高校受験:学びネット

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静岡学園中学校・高等学校

 
  高校サッカー24年振りの日本一!
学園が一つとなり、より高い目標に躍進

 「サッカー王国・静岡の復活!」。静岡学園は「第98回全国高等学校サッカー選手権」で全国の強豪校を次々と撃破し優勝。24年振りそして初の単独優勝を果たした。この偉業は学園のみならず静岡県内を歓喜の渦に包み込み、選手たちの全身全霊をかけて戦う姿は大きな感動を呼んだ。 「真のエリート・真のリーダーの育成」を教育目標に掲げ、「教養科学科」で特色あるカリキュラムを展開している同校。大学進学にも力を入れているが、サッカー部の活躍は、スローガンである「だけじゃないチカラ。」を体現する大きなレガシーとなった。チームを率いた川口修監督と鈴木啓之校長に、当時の様子や大会を通して成長した選手の姿を語ってもらった。

校 長: 鈴木 啓之
住 所: 〒420-0833
静岡県静岡市葵区東鷹匠町25
電 話: 054-200-0191
交 通: JR「静岡」駅から徒歩20分または
自転車で6分、しずてつジャストライン
「静岡駅―横内町静岡学園入口」6分乗車、
バス停から徒歩4分、
静岡鉄道「音羽町」駅から徒歩8分
生徒数: 288名(中学校)
1,007名(高等学校)
URL: https://www.shizugaku.ed.jp

 

 

全国大会全19ゴールに
静学の良さが詰まっている

――この度は全国高校サッカー選手権大会、優勝おめでとうございます。全国大会を振り返っていかがでしょうか。

川口修監督(以下、川口監督)初戦は試合の中で一番難しい試合です。最初は選手の動きが硬くて、攻める静学スタイルのサッカーができませんでした。それが少しずつほぐれて6得点あげることができました。いい初戦だったと思います。

鈴木啓之校長(以下、鈴木校長)フリーキックで1点入った時点で、硬さがとれたように見えましたよ。あの井堀二昭選手のシュートは練習通り?

川口監督 練習通りです。むしろ練習ではできていませんでしたが(笑)。本番では集中し、すごいパフォーマンスを発揮してくれました。「普段の練習やサッカーにかける思いは必ず大舞台で出る」とずっと言い続けてきましたが、その通りに決めることができたのは井堀選手の成長の証だと思います。

鈴木校長 フリーキックを蹴る選手は決めている?

川口監督 決めていません。蹴りたい選手が蹴ります。誰が蹴るかは選手たちの判断に任せています。「オレ、いけそうだ」と思った選手が蹴っています。インスピレーションが大事なんです。ブラジルであればボールの取り合いになりますね。決められたことしかできない選手は成長できません。選手には常に「自分たちで判断しなさい」と指導しています。

――静学サッカーは個人技も高く、創造的なサッカーと言われています。どのような指導を?

川口監督 サッカーは瞬間瞬間、アドリブで判断することが求められます。指導者が「こうしなさい」と言い過ぎると、指導者の枠の中だけの選手にしかなりません。自由に考えさせた方が選手自身のポテンシャルは上がりますので、選手にかなり自由度を与えて練習をしています。

 また、ユース時代に大切なのは、考える前に自然に動く体を獲得すること。それができれば大学やJリーグに進んでも伸び続けることができます。本校ではそうした力も身につけられるように指導しています。

――全国大会の6試合で、静学スタイルが一番発揮された試合はどれでしょう。

川口監督 全部ですね。特に全ゴールを見てもらえたらわかると思います。一つ一つのゴールに静学スタイルや各選手の特徴、これからの未来への可能性が詰まっています。しかも、私が「こうしろ」と指示を出したゴールはほとんどないのが素晴らしいです。

文武両道、努力を続けた
選手たちの「感謝の言葉」

――部員数や練習について教えてください。

川口監督 昨年の2019年度は高校だけで260名。中学は100人強。教職員は監督の私を含めて3名。コーチは中高合わせて10名です。部員数は2019年度はA、B、C、D、1年チームの5グループ。2020年度はEチームまで増える予定です。1グループ30人ほどで練習し、メニューはほとんど一緒。Aにいくほど実践的な練習になります。

鈴木校長 本校は勉強にも力を入れているから、両立は大変でしょう。

川口監督 全国大会後にセンター試験を受けた選手も数人いて、柿本音王選手は東京学芸大に合格しました。草柳祐介選手は高校1〜3年まで学年トップで、サッカーと両立するために指定校推薦で早稲田大学の創造理工学部への進学を決めました。キャプテンの阿部健人選手は9月からアメリカのメリーランド大学に進学する予定です。卒業後にはアメリカのプロリーグ「メジャーリーグサッカー」に挑戦し、将来はアメリカで培った人脈を生かした仕事をしたいと話しています。

――まさに文武両道を実現ですね。どうしてそこまで頑張れるのでしょうか。

川口監督 彼らは、私たちが想像できないくらいに意志が強いんです。静学のサッカーに魅力を感じ、さらに勉強もできる学校だからと、県外から入学する選手も多くいます。自分で決めているから最後まで頑張れるのだと思います。そういう選手がここ何年すごく集まってきていますね。

――優勝して、選手が成長した部分はどんなところですか。

川口監督 今まで見えていなかった世界が見えたことだと思います。私が一番素晴らしいと感じたのは生徒一人ひとりの発言です。彼らは「皆さんに応援してもらったおかけで優勝ができた」と常に感謝を口にしていました。私たちからは一言もそんなことを言いなさいとは言っていないんですよ(笑)。本当に成長したと思いましたね。

――確かにスタンドでの応援もすごかったですね。特に決勝戦ではスタンドが揺れるようでした。

鈴木校長 学校からは応援にバスを30台近く出しました。静岡市内ではテレビの平均視聴率が39%、瞬間視聴率は46%を記録したと聞いています。

川口監督 あの応援には選手たちも勇気をもらいましたね。学園が一つとなり、母校を仲間と応援する一体感。一生に残る経験になったのではないでしょうか。初戦ではOBの三浦知良選手が激励に来てくれて「僕も君たちのプレーを見て、すごく勉強になりました。僕ももっと頑張ります」と言ってくれました。あの一言で選手たちの心に火がつきました。

――他の生徒さんにも変化が見られましたか?

鈴木校長 サッカー部の活躍に他の生徒も大いに刺激を受けていますよ。特に決勝戦は2対0とリードをされてからの大逆転。「私も静学生!」という気持ち、「自分たちも頑張ろう」という勇気をもらったのではと感じています。

川口監督 今回優勝を経験させてもらい、私たち大人の目標も、さらに高いものになりました。今までは日本一が最終目標でしたが、これからは静学から世界へ飛び出して活躍できる人材を育てることが目標となりました。

鈴木校長 本校のキャッチフレーズは「だけじゃないチカラ。」学習だけでなく部活動や学校行事など、あらゆることに打ち込む生徒を支援し、可能性を引き出したいと考えています。今回サッカー部が全国制覇をしてくれたことは非常に大きな金字塔になりました。成長したい、次のステップに進みたいと言う積極的な気持ちを持った生徒にぜひ来てほしいですね。

 
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