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中学・高校受験:学びネット

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静岡学園中学校・高等学校

 
  静岡学園は新たなステージへ
校長と校長補佐が語る、人間教育へのビジョン
日本で初めて「教養科学科」を設置し、真のエリート・リーダーの育成を教育目標としている静岡学園中学校・高等学校(以下:静学)。平成23年東鷹匠町に移転、教養科学科を設置してから7年目となる今年、石田邦明校長は静学を新たなステージへとステップアップさせるため、静岡県屈指の進学校・県立浜松北高校の校長だった鈴木啓之先生を校長補佐として招聘した。これからの静学について、両先生に大いに語ってもらった。

校 長: 石田 邦明
住 所: 〒420-0833 静岡県静岡市葵区東鷹匠町25
電 話: 054-200-0191
交 通: JR「静岡」駅から徒歩20分、または、しずてつジャストラインバス「静岡駅−横内町静岡学園入口」6分乗車、バス停から徒歩4分、静岡鉄道「音羽町」駅から徒歩8分
学生数: 中学校 236名
高等学校 983名 (2017.7.1現在)
ホームページ: http://www.shizugaku.ed.jp

 

静学は「自分の可能性」を
考えることができる学校

── 公立高校から私立学校に着任された感想を聞かせてください。

鈴木啓之校長補佐(以下:鈴木) 私学はダイナミックなところだと感じました。公立中学校では教育課程が決まっており、校長の裁量で変えることはできません。しかし、私学は教育理念の下、教育課程を変えることができる。自由度の中で目的に向かって突き進めるダイナミックさがあると思いました。高校も同様です。教育予算をどう使うか、本当に自由度が高いと思います。

── 静岡学園では、教養科学科の「グローバルヒストリー」「ロジカルリーディング」といった専門科目や、「SGT(SHIZUGAKU GOLDEN TIME)」をはじめとする特別プログラム等の特色ある教育を行っています。どのような印象を持たれましたか?

鈴木 私は浜松北高校時代、生徒には「三兎を追え」と言ってきました。三兎とは「授業・学校行事・部活動」のことです。勉強を頑張る、行事に一生懸命取り組む、部活動に命をかける…。勉強だけではなく、いろいろなことに打ち込む仲間がいる中で、自分とは違う存在を認め合うことは、とても大切と考えるからです。

 以前の静学は理数科と普通科に分かれ、勉強に特化したコースと学校生活に重きを置くコースが並行していたと思うのですが、現在は教養科学科として一本化し、「人間教育」を標榜しています。それは「三兎を追う」ことにも通じるのではないか。静学は生徒が「自分の可能性とは何か」を考えることができる学校だと思っています。

良い教師集団が
理想の教育を実現させる

── 石田校長が、鈴木先生に期待することは何でしょうか?

石田邦明校長(以下:石田) まずは「授業力のアップ」です。鈴木先生には早速、外部指導教員を招いての研修会を計画していただきました。実際の授業を見てもらい、アドバイスをもらいながら、教科の教員同士で討論会も行う予定です。

 もう一つは「学び方改革」です。「教え方改革」と言っていいかもしれません。なぜなら、本校では「学び続ける人間」を育てたいからです。大学受験のためだけの教育では社会に出てから通用しません。考える力、課題を解決する力、他人と協働する力は今後一層必要とされるでしょう。そうした力を付けるためには、学び続けられる人間を育成するしかありません。鈴木先生には、それを実践できる教員の育成に力を注いでいただきたいですね。

鈴木 平成23年に移転したとき、今後「新・静学」はどうあるべきかと真剣に討論された上で、今の理念や方向性が決められたと認識しています。進学実績を上げ、学校生活も充実させた中で人間としての土台も作る。これはまさに人間教育、全人教育という教育の王道です。

 それには教員がいかにこの理念を理解し、それを生徒へと波及させていくかが重要になります。本校の教員の力量を上げ、良い教師集団を作っていくことが、理想の実現に向けての推進力になる気がします。

石田 鈴木先生にもう一つ取り組んでいただきたいのが「検証」です。今年で高校の教養科学科は2巡目が終わり、3巡目に入りました。中高一貫生は2巡目です。この7年間、本校の教育はどう進行して、今後は何を改善すべきか。次の時代に向けての検証をすべきだと思うのです。ぜひ、次期の教育のあり方を検討してもらいたいと思っています。

「静学で勝負をしてみたい」
来たれ! ファイトある生徒

── 石田校長はSGTの講師を務めたり、受験生に向けては「静学からの挑戦状」として問題を出題したりと、積極的に生徒とのかかわりを持ってこられました。鈴木先生はどのように生徒とかかわっていきたいと考えていますか。

鈴木 生徒との距離が近いのは、石田校長のお人柄ですね。生徒との触れ合いも大切ですが、私は読書をすることで本からさまざまな示唆を受け、学校運営に生かしたいと考えています。私は図書館で本を借りるのが好きで、浜松北時代でも、一番本を借りた教員は私ではないかでしょうか(笑)。

 学校における図書館はとても大切な場所です。大学生でもかなりの割合で本を全く読まないと言われていますが、スマホではなく、本の活字を目で追い、時に読み返す行為はすごく大事だと思うのです。司書から適切なアドバイスを受け、今後はこんな本を読みたい、調べてみたいと思える場所である図書館の効用は素晴らしいものがあると思います。本校でももっと図書館を活用できるように、工夫していけたらいいですね。

── 最後に受験生や保護者の方にメッセージをいただけますか。

石田 本校は進学教育だけの学校ではありません。一番の核となるのは「人づくり」だと私は思っています。その人づくりの中で、重要になるのが「教養」です。グローバル資本主義社会の中で今後生き抜いていくには、さまざまな国の歴史や言語、文化を知らないと対応できません。

 加えて、自分で学び続ける人間になってもらうには、学校から生徒が興味を持ちそうな学びの機会を提供し、学習意欲を掻き立てていく必要があると考えます。考えることや勉強が楽しいと思える。そういう子どもに育ってほしいと思っています。

鈴木 本校のスローガンは「その伸び方が、静学。」です。生徒を成長させるさまざまな仕掛けが本校にはあります。「自分で勝負をしてみたい」という子にぜひ来てもらいたいですね。勉強でも、部活でもなんでもいいのです。これからの人生に向けて「俺は静学で何かを身に付けて勝負をするぞ。伸びてやるぞ」という、ファイトを持った子どもに来てもらいたいと期待しています。

 
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