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中学・高校受験:学びネット

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学校法人 静岡理工科大学
星陵中学校・高等学校

 
  知のグローバル競争で生き抜く力と
コミュニケーション・スキルの獲得
星陵の「6年制一貫教育」完成年度へ
富士地区(富士市・富士宮市)初の中高一貫校として開校した星陵中学校にこの春、6学年の生徒が揃った。学力と人間力を驚異的に伸ばす星陵オリジナル教育が今年度いよいよ結実する。論理的思考を構成する学問知、多様な価値観を育む経験知、人の気持ちに寄り添い、楽しさや喜びを分かち合える実践知を積み重ねた星陵生たちが「自分の伸びしろ」の可能性に挑む。生徒と教員が見つめる視野、そして真の目標とは?

校 長: 坪井 正明(中学校)
渡邉 一洋(高等学校)
住 所: 〒418-0035 静岡県富士宮市星山1068
電 話: 0544-24-4811
交 通: 富士・富士宮周辺で全21路線のスクールバスを運行(土曜、夏期・冬期講座時も運行)
学生数: 中学校 204名
高等学校 1,300名 (2016.5.1現在)
ホームページ: http://www.starhill.ed.jp/jhs/

 

多様な価値観を認め合い
タフな議論ができる1期生

 今春、第6期生が入学し、星陵中学校・高等学校(中・高一貫コース)では、全6学年が揃った。入学2ヵ月後、新中学1年生の一人は作文にこう書いている。「僕たちはまだ低木です。星陵中で会えた友達とともに、上の高木を追い抜くように頑張りたいです」。

 彼らが高木と憧れる1期生は「物事の本質を見極める確かな眼」を持ち、授業でも「多様な意見が飛び交う中、タフな議論ができる」と教員が一目置く存在へと成長を遂げた。

 「彼らこそ星陵オリジナルの教育プログラム『美育』が創る生徒像です」と語るのは星陵中生の進学先、星陵高等学校の渡邉一洋校長だ。

 文化・科学・芸術。さまざまな「本物」に触れ、考え、行動し、まとめ、伝え合う。「成長期」(中1・2)「発展期」(中3・高1)を通じたアクティブ・ラーニングで思考を活性化し続けた彼らが今、「飛躍期」(高2・3)を迎えている。

 渡邉校長の目に映る1期生は「何事も中途半端に投げ出さない。納得し、理解するまでとことん食いついていく」。それこそ「国境、民族、宗教を越えたグローバル社会を生き抜く力」と評価する。

 中・高一貫コースの一部の授業はあえて習熟度別編成を行わず、学習現場における多様性を確保している、と語るのは、高校現代文担当の佐野北斗先生(入試広報課長)。

 「意見を述べること、互いに異なる意見が出されること、反対意見が出ることにも抵抗感がない。意見の根拠を示すことも彼らには『当たり前』で、知識に裏付けられた発想も着眼点も鋭い。かなり実のある議論が展開されます」

 佐野先生が驚嘆するのは「問題提起や課題解決が生徒たち自身でできている」姿だ。強調するのは「優秀な生徒ばかりを集めたわけではない」ということ。教員たちがプログラムの中に丹念に散りばめた学問知と経験知の種が、いま生徒たちの中で大きな枝葉を広げているのだ。

1学年60名の「同志」が
チーム星陵の力を最大化する

 近年の星陵の学校行事は「生徒主導」化が進んでいる。それには中・高一貫コースの生徒たちの影響が大きいというのはOBでもある佐野先生。1・2期生は「星陵中学校」の行事を徹底した話し合いや協働でゼロから築き上げてきた。そこへ、高校から入学してきた生徒(外進生)がチームに加わり、さらなる化学反応が起きている。

 外進生も驚く内進生の結束力の強さを示したのが、昨年高2の修学旅行先の長崎で行った「ペーロン(約30名の漕手の船で往復約1キロを太鼓に合わせて競漕する)」のクラス別レースでの中・高一貫クラスの圧勝だ。同じ目標に立ち向かうときに発揮される強い「同志」意識。それは後輩たちも確かに継承している。

 中学校の体育祭は、企画からマニュアル作成、進行すべてを生徒が行う。昨年は新種目「全員でつなげ」(中学校全生徒207名によるリレー)が最高の盛り上がりを見せ、星陵中がひとつのチームになる象徴的な種目になったという。続く文化祭では昨年から中1もクラス展示に初参加。失敗も含め「経験知」のチャンス。行事は社会とのアクセスポイントと佐野先生は語る。

 「多文化共生に向けて、ホスピタリティ・マネジメントのスキルや『人を喜ばせたい』と思える人を育てたい。『東大に行きたい』ではなく、東大に行って何をするのか、どのような形で社会に貢献するのか。行事や授業の場では常に自分の役割や、いま身に付けるべき力を意識させています」

 渡邉校長は、高校段階で大学卒業後の将来まで想定することが視野の大きさにつながると語る。生徒個人の特性を見極め、選択肢を広げる同校の進路指導は評価が高い。

 「自分が社会貢献するイメージの有無によって、同じ大学に行っても『見えているもの』が違ってきます」

思考の楽しさを知る6期生
星陵が創成する豊かな「知」

 中学校では標準より525時間多い授業数を確保。「学力推移調査」で全国平均偏差値を上回る成績上昇パターンを、各期生たちとも順調に描き、3期生には英語全国首位の生徒も。先取り学習のため、高校でも「探究型学習」に十分な時間をかけられる。自然環境学習も大学教授のレクチャーを受けながら、アカデミックな調査方法や思考法の基本を学ぶ。特に力を入れるのはレポートやプレゼン、ポスターセッションなどの「振り返り」だ。

 「大事なのは『観察力』や『傾聴力』です。地元・日本・世界へとフィールドを広げると、他文化・他者理解のまなざしが必要になる。プレゼンなどを通して相互に共鳴し、多様な意見や視点を共有しています」。それを生徒自身「豊かさ」だと認識しているからこそ、自由な議論が展開できるのでしょうと、佐野先生は内面の成長を称賛する。

 学校見学会では小学6年生を対象に行っている「思考力パワーアップ講座」が好評だ。暗号解読をしながら星陵中学校の「考える力」を大切にする授業の楽しさが体験できる。そうして星陵を選んだ新中学1年生は作文で「星陵中学校は何でも楽しくおもしろく学べるところ」、「学びの楽しさと嬉しさを教えてくれます」と喜びを綴る。

 そんな6期生を見て「ルールが存在しないアウェーでも、予測不能の未来でも、動じることなく判断でき、モノや人を上手く組み合わせて課題解決できる人、どこでも通用するグローバルな人材を育成する。それが地域に対する星陵の使命」と渡邉校長は語る。

 本年度、待望の1期生が大学受験の大舞台へと挑む。知のスパイラルを創り、生徒を育て見守ってきた全教員が「星陵の歴史を塗り替える年になる」そう信じてやまない。

 
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