マナビネットオープンスクール2022 ●掲載:塾ジャーナル2022年9月号/取材:塾ジャーナル編集部

個性を重視した進路指導で今年も進学率アップ
充実の4コースは社会に求められる能力をつくる

大成中学・高等学校(愛知県)

SDGsをベースに、世界中の人々と協働できる力をつけていく探究学習


開設から35年を迎える大成高等学校と、31年目となる大成中学校。当初より学力としつけに注力した教育方針で、「安心して任せられる学校」として保護者の信頼も厚い。生徒一人ひとりに向き合い、丁寧な進路指導や学習アドバイスを行う独自のテーラーメイド方式で、大学合格実績も順調にアップ。今年度は名古屋大学や徳島大学医学部医学科など、国公立大学に多数現役合格をしている。またSDGs問題に取り組むべく、ICTを駆使した探究型学習もいち早く本格化している。今回は塾対象説明会を取材、大成の今を聞いた。


人としての教育をしっかりと
密な面談できめ細かく指導

会場である名鉄グランドホテル(名古屋市)のフロアでは、塾関係者らが集い、先生方と挨拶・談笑する姿に同校への関心の高さが感じられた。開会にあたり、理事長・学校長の足立誠先生が挨拶した。

「本校では35年前の当初からしつけと学力に重点を置き、社会性を問われるこの時代にマナーやエチケットなど、他を思いやる心を身につけていただいています。学力につきましても、今年は名古屋大学に複数名送ることができました。

部活動ではインターハイ常連の柔道部はもちろん、準強化部のサッカー部もインターハイ予選で3位、野球部も春秋県大会連続出場と、大変良い成績を残しています。最近では女子ダンス部、eスポーツ部も活躍しています。

昨年グローバルフューチャーコースで留学した生徒の中には、現地の数学のテストで一位をとり、才能を開花させて帰国した生徒がいます。本校のテーラーメイドのメソッドで生徒一人ひとりの個性と才能を引き出し、生徒たちが望む進路が実現できるよう、努めて参ります」


先生方のお話と資料を見比べながら、熱心に聞き入る塾関係者たち

6年後のその先を考える
少数精鋭で希望進路の実現をサポート

続いて、6年一貫で国公立大学・難関大学を目指すステューディアコースと、6年制編入のラトナディアコースについて、中学部長・大岡正樹先生からの説明があった。

「ステューディアコースは2年ずつのタームとなります。中1・中2は基礎期として『大成の生徒になる』ことを目指すと同時に、中学校の内容を2年間で習得。中3・中4は伸展期として高校過程の先取り授業を行い、また、学校祭の運営など、活動の幅を広げていきます。最後の2年間は充実期とし、大学入試に向け進めていきます。

今春は、本コース86名の卒業生のうち、20名が国公立大学へ現役で合格しています。同じクラスや学年に医学部や難関大学を目指している仲間がいる、という環境が大成に揃っていると思っています」

ラトナディアコースは中高6年一貫のステューディアコースへの編入コース。今春は36名の卒業生のうち、7名が国公立大学へ入学した。1年目は6年制過程に追いつくべく、授業時間や補習がかなり多い。生徒たちは複数の教師によるきめ細かなメンタルケアやアドバイスで乗り越えていく。

続いて長期留学を経て難関大学を目指す「グローバルフューチャーコース」を大成中学・高等学校教頭の杉浦和彦先生が説明。

同コースは、1年間のカナダ留学が目玉。カルガリーで1家庭1人のホームステイをしながら現地公立高校に通う。1年留学しても3年で卒業できるというメリットがあり、また進路を理系に変更した生徒も4年目の選択ができ、授業料も半額となる。

クラスは20名の少人数。留学前は週13時間、ネイティブの授業を含む多彩な英語教育を行いながら、日本文化や歴史など自国のことについても、英語でプレゼンテーションを行う。

春と夏に行われるグローバルフューチャーコースのイングリッシュキャンプでは、高校1年生の生徒が上級生とキャンプを行うことで、留学についての詳細をレクチャーしてもらう。帰国後は各生徒が留学中に得たことをまとめ、保護者や先輩後輩の前で報告会を行う。

また、小論文講座や中国語講座、英検やGTECなどの資格試験指導等、進路に生かせる制度も充実している。高度な英語力を身につけるだけではなく、自国と異文化に対する理解、新しいことに挑戦し、未来を切り拓く力を養うことが目標だ。


1年間留学しても3年で卒業可能。国公立や難関大学合格者も輩出している

文武両道を徹底しつつ
希望の進路を叶えるプラウディア

高校部長・城金明生先生より、今年も1,000人以上の受験者を集めたプラウディアコースの説明が行われた。今年よりさらにバージョンアップしたという同コース、従来のテーラーメイドメソッドはもちろん、ICT教育の充実、探究型学習の実践と発信、全員参加の小論文講座、英語速読速聴講座など、効率を重視したカリキュラムとなっている。

「テーラーメイドによる指導は、担任はもちろん他の教員も面談し、生徒の様子の変化や学習面、生活面にいたるまで、いち早く気づいて必要な支援をしていくという仕組みです。教師も一丸となり、各生徒の夢に向かって一緒に頑張っていく姿勢です。

大学進学においては毎年約90%が4年制大学に進学しています。今春は医療系専門学校の希望者が多かった為、例年よりは少し低い86.3%が4年制大学に現役合格。毎年多くの卒業生が自分の希望する進学を果たしています」

本校に入学してから驚くほどの成績の伸びを見せる生徒も多い。部活動でも多くの好成績を残しており、生徒たちの並々ならぬ努力が実っていると言えそうだ。


厳しい練習を乗り越え、今年は県大会3位と好成績を残したサッカー部

説明会に出席されていた愛知県私塾協同組合・理事長の山田真司先生は同校について「とても信頼しています。さまざまなことに丁寧に取り組んでいらっしゃいますし、実績も目覚ましい。うちの副理事長のご子息は2人とも大成にお世話になっているんですよ。安心して紹介できる学校です」と話す。ほかにも「推せる学校」として信頼を寄せる塾関係者は多い。

生徒ファーストを掲げ、フットワーク軽くあらゆる面で変化し続ける本校。「人間教育がしっかりできれば、結果はついてくる」という言葉に、限りなく生徒たちの未来を見据え続ける同校の姿勢を感じた説明会だった。

大成中学・高等学校
(中学校)https://www.aichi-shinwa-taisei.ed.jp/junior/
(高等学校)https://www.aichi-shinwa-taisei.ed.jp/high/


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