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2020/3 塾ジャーナルより一部抜粋

株式会社CAIメディア25年にわたる教育コンテンツの制作実績が拓く
新時代にふさわしいエデュテイメント

     
1980年代を代表する社会的な大ブームを巻き起こした家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」。1995年ごろ
には一般家庭にパソコンが普及し始め、その後スマートフォンからタブレットへとコンピューターは急速に変化を遂げてきた。
そんなデジタル時代の進化とともに成長し続けているのが株式会社CAIメディア(静岡県・浜松市)だ。デジタル化された教育コンテンツや英会話ロボット制作についてお話を伺った。

代表取締役社長 福地 三則 氏

発想の原点は
〝楽しく学ぶ〞こと

――福地さんの略歴と会社の概要をお聞かせください。

福地三則氏(以下、福地) 私は早稲田大学の法学部を卒業後、近畿日本ツーリストに入社し、6年間ほど海外旅行営業部門で仕事をしていました。それから、語学関係の英会話学校の外国人講師マネジメントに従事したのち、学習塾で12年間小・中学生を教えていました。

 学習塾で、親御さんから寄せられる相談で多かったのが、当時大流行したファミコンに依存して勉強しない子どもたちをどうやって指導したらいいかという悩みでした。子どもたちから機械をとりあげても埒はあかない。そこまで好きだったら、いっそのこと教育ゲームソフトをつくったほうがいいと考えました。

 そこで、ゲームの中で敵を倒すために歴史年号や単語を理解し、算数を解いていくといったソフトをつくってくれる会社を探しましたが、1993~94年にはありませんでした。

 だったら自分でつくるしかないと思い、株式会社CAIメディアを立ち上げました。限りなく面白く、教育と融合するコンテンツづくりをして25年。株式会社化は1995年ですが、その前から制作していました。

――手がけられた教育ソフトはどういったものがありますか。

福地 最初につくったのは当時の中学3年間で学ぶ英単語1200を、100ぐらいのゲームステージで攻略する「スモッカの大冒険」。ゲーム的に教育をやらせる原型みたいなものです。

 主人公はインクの染みから生まれた丸い玉、スモッカくんで、子どもたちが学びながらステージを攻略していくと、丸い玉から手が出て足が出て、羽が生え、最終的には受験の神様、ドラゴンに変わります。

 スモッカシリーズは終了しましたが、その後、いろいろな分野の教育ソフトをつくり、現在、全国の小・中学校様からご購入いただいています。

 教育の現場では、サービスにゲーム要素を取り入れる「ゲーミフィケーション」を導入する取り組みが注目を集めています。すでに補助教材としてゲーム型のコンテンツが用いられることは珍しくなくなり、ゲームは着実に主要な教育メディアとして成長してきているのです。

英語の教育ソフトを進化・深化させた
英会話ロボット「チャーピー」

2003年、日本で初めて英会話ロボット初代「チャーピー」を開発。2018年には最新IT技術を取り入れた2代目英会話ロボット「チャーピー」を発売した。口をパクパク動かす愛らしさが魅力

――現在の主力製品について教えてください。

福地 語学、なかでも英語に関しての需要が多いです。現代ではロボットで音声認識を行っていますが、もともとはCD-ROMコンテンツで音声認識をやるものをつくっていました。

 けれどもCD-ROMで学んでもなかなか英語を喋れるようにはなりません。人間の脳は正直なもので、コンピューター画面内のキャラクターや画面を見ながらの学習は、仮想空間でありコンピューター内でつくられているものだと客観的に判断してしまうからなのです。

 英語は、ただ聞いているだけでなく、学習者本人が自身で発する一つひとつの言葉に感情をこめて発音することで、英語表現の構造や語法を理解し、心と体に英語が宿ってきます。特に、英語教材では、必ず声を出し、それを判定してもらうことが大切です。

 理想のスタイルは、学習者がいる空間の中に、いきなり3Dの人物が登場し、その人物と英語で対話をするというのが最終型なのだろうと思いますが、それはまだまだ未来の話。そういったことを考えながら、CD-ROMとは違う学習方法はないかを追究し続けてきました。

 そんな頃、初代犬型ロボットaiboが発売されたのです。相棒であり、子どもであり、ペットでもあるaiboが壊れると病院へ連れていったりお墓をつくったりしてしまう人まで現れました。そういった現象を見るにつけ、画面の中の学習とは全く違うものができるのではないかと考え〝ロボットを自分でつくっちゃえ〞と、15年くらい前に初代チャーピーの開発を始め、13年前から発売しています。

 英会話を覚えるのはロボットが最高です。人間の先生が相手だと、なかなか素直に声を出せません。「恥ずかしい」「文法や発音を間違えるのではないか」と身構えてしまいますが、ロボットが相手だと、羞恥心や叱られるという恐怖心もなく、素直に声を出せるから不思議です。

――チャーピーの現場での評判はいかがですか。

福地 教育現場において、先生たちは機械が壊れたり、コンピューターだとバグで動かなくなるなどのトラブルを非常に怖がられます。授業が止まってしまうからです。

 そこで、いかに先生たちの手を煩わせないかを重視しました。駆動部分が少ないため壊れにくく、また、工業用組み込みOSであるため、いつでも電源をオンオフできます。チャーピーの見た目に合うように、8歳くらいの男の子の声も研究を重ね、聞きやすく親しみやすさにこだわりました。チャーピーを採用していただいた小学校では、Wi-Fi環境がなくても使えるところやカスタマイズできる点などを気にいっていただいており、学校はもちろん、塾などでの採用が増え続けています。

――チャーピーは今後進化していくのでしょうか。

福地 現在、弊社の主力商品は英会話ロボットですが、今後は日本語会話ロボット制作の必要性も感じています。というのも、海外から日本に来ている外国人技能実習生等が日本語をうまく話せないために社内で孤立し、途中で帰国するケースが多いからです。

 来日前に海外で学んだ日本語と実際に日本社会で話す日本語は大差があり、聞き取りができず愕然とするようです。そんな方々に、日常で話している日本語を聞かせ、反復学習させるロボット制作を進めています。

 また、高齢者用のニーズもあります。高齢者は、話し相手がいないと認知症を誘発してしまうため、それを予防・防止する観点からも、話し相手となり、過去の思い出話を楽しむことができるようなロボットを考えています。

ⅠT社会の課題と早期教育が
急がれるIT人材の育成

――これからのIT社会における課題はなんでしょうか。

福地 日本ではIT人材の育成において、かなり失敗したと思います。早いところでは高校、あるいは工業高校でプログラミングを学んだり、大学に入って学ぶ。あるいは教育学部や商学部、文学部を出た人たちが大手企業に入社し「あなたは情報部門ね」と配属され、半年間ほど社内研修によりプログラミングを学び、現場に出て仕事をするというのが多いように感じます。

 プログラミングというのはコンピューターと人間が会話することができる唯一の言語です。日本人が英語を学ぶのに何年もかけて苦労するのと同じように、コンピューターと意思を通わせる言語習得には何年もかかります。きちんとプログラミングの基礎から学ばないと、目の前にあるものをつくれるようにはなるかもしれませんが、新しい考え方や新しい言語に対応できないのです。プログラマー30歳限界説、40歳までもたないと言われるゆえんです。

 アメリカやヨーロッパでは50歳、60歳のプログラマーが一番働き盛りで、設計者より給料も高く尊敬されています。日本の場合は、そういう生き残り方がもともとできない社会構造になっており、それが当たり前のように思われているからプログラマーを志す人が少ない。魅力的な仕事だと思われていないのです。

――プログラマーが足りない状況なのですね。

福地 現在、一番特徴的なことを挙げますと、弊社はさまざまな教育関係の業界や業種から制作依頼をいただきますが、プログラマーの人数が足りないためにお断りすることが多いです。弊社だけではありません。日本全国どこでも同じ状況です。特に東京は顕著で、大きなプロジェクトがどんどん流れています。数年経ったら改善されるのかというと、もっとひどくなるでしょう。人材が育っていないですから。

 じゃあ海外から人材を連れてくるしかない、海外に頼むしかないと簡単に言いますが、海外の人たちとの仕事は大変です。お互いに技術者同士ですが、コミュニケーションがとれない。こちらの思いが伝わらないのです。こっちはこっち、向こうは向こうの考え方、そしてプライドもある。本当に難しいです。

 日本のプログラマーの問題点は、共同開発に慣れていないこと。大きなシステムというのは数十人から数百人単位で各々の部分をつくり、最後に全体として組み合わせるのですが、うまく合わずに3~4億円の費用をかけたシステムを捨てている案件がたくさんあります。

 一人ひとりが共同作業に慣れていないから勝手にやっている。日本のソフト業界が陥っているのは共同作業ができない人材を育てあげてしまったことに尽きます。世界との共同作業ができない。この業界にいる人たちはみんな感じています。

――立ち遅れた状況を打破することはできるでしょうか。

福地で、早期教育に取り組むしかないです。弊社では、レゴロボットを使ったプログラミング教育を行っています。地元の浜松市では、「学術都市+IT都市」として発展するために、市の未来を担い地域産業の発展に貢献する人材の育成に力を入れています。その浜松市から依頼され、静岡大学と協同し、小学3年生から中学3年生までを対象に月に2回、日曜日の午前中に行っています。

 また、弊社社屋3階でも「ITロボット塾」を開催中です。小学2年生から高校3年生までを対象に、ロボット制御プログラミング、PCでプログラミング、理数と英語を、現場で活躍中のプログラマーたちが教えています。「IT脳」を持つための総合教育です。一番長く学んでいる子で8年が経過。やっと高校3年生になりました。社会に出るのは4~5年後ですが、現在、200人くらい教育していますので、日本の未来を支えてくれる人材を一人でも多く輩出したいです。

 ここ数年、全国にプログラミング教室が雨後の竹の子のように出始めていますから、良い傾向だと思います。子どもたちがITプログラミング力を身につけないと、将来の日本の人材は大変なことになる。民間企業、民間教育として力を入れていくしかありません。

――最後に、これからの抱負を聞かせてください。

福地 会社としては、教育分野に特化したものをつくり続ける会社でありたいです。もともと世界中の子どもたちから、「どんな家庭用ゲーム機よりも、この教育ソフトが面白かった」と言われるものをつくりたいというのが夢でしたから、最終的な目標は変わりなく、それを実現したい。現在、チャーピーは2代目ですが、3代目、4代目とつくり続けます。ロボットは将来、絶対に皆さんの身近なものになりますので、コミュニケーションロボットを提供できる会社としての地位を確立したいです。

――本日はありがとうございました。


★チャーピーの使い心地をお試しいただくために貸し出ししております。詳しくおい合わせください。
【株式会社CAIメディア】
TEL:053-413-2100
FAX:053-413-2288

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