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中学・高校受験:学びネット

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2019/9 塾ジャーナルより一部抜粋

個別指導教室セカンド・キャンパスに学べ!
塾長が「教室便り」を毎日発行し、生徒の意欲を向上させる
目指すのは、人のつながりを大切にして、卒業しても気軽に来てもらえる教室

  京都市左京区の閑静な住宅街。その一角にあるのが、今年で創立20年を迎える個別指導教室セカンド・キャンパスだ。通塾するのは地域の小中高生約40名。塾長を含めて講師4名という比較的小規模な塾だが、その「小ささ」を活かした内容の濃い指導を行っている。塾生は高校へ進学しても、継続して通うケースが多い。「大手塾や予備校にはできない指導をしたい」という代表の高見先生。授業のない週末も教室を開放し、生徒が自由に勉強できる環境を提供している。  

個別指導教室セカンド・キャンパス(京都府京都市)
代表 高見 弘法さん

1974年(昭和49年)京都市に生まれる。現在45歳。京都府立洛北高校を経て、京都大学農学部に進学。在学中に始めた学習塾講師のアルバイトがきっかけとなり、1999年、25歳で個別指導教室セカンド・キャンパスを設立。「学校ではできないことをやる」をモットーに、地域の小中高生を対象とした学習塾を運営している。

いつ来ても、いつ帰ってもOK
土日も自由に勉強ができる環境

 開設以来、一貫して個別指導を行ってきたセカンド・キャンパス。指導は塾長の高見氏と講師による協力体制で行っている。3名の講師はいずれも卒塾生。京都大学をはじめとする近隣の優秀な大学生が担当している。

 「現在、12の個別ブースがあり、私と講師で4~5名の生徒を、または3名(講師2名)で6~8名を教えています。講師の話を聞いて終わりという学習スタイルではなく、生徒自身が知識をアウトプットする過程 (演習・作業・確認・説明)を重視した主体性を重んじた学習方法です」と高見氏は話す。

 そのため、1回の指導時間は120分(小学生は80分)。学校の授業に比べて長いが、内容が多彩なため大半の生徒は「あっという間に過ぎる」と感じる。

 「当塾では勉強をしなさいと言うことはまずありません。しかし、多くの生徒が教室に通ううちに、『授業以外の日にも自習に来たい』『復習するためのプリントがほしい』と自分から言うようになります。特別にやる気のある生徒ばかり集めているわけではないのですが、自然とそうなっていくのです。

 地域の小中高校の定期テストに完全対応していますので、学校の授業を大切にして、その進度に応じた指導をしています」

 平日は16時から22時まで、自由に自習ができる。また、生徒の要望を受けて授業のない土日も教室を開放している。塾生は好きな時間に来て自習をする。勉強に疲れたら、飲みものを常備しているリラックススペースで休んで、また勉強を再開する。こんな風景が当たり前になっている。

 「学校の定期テスト前などは、週末も8時間ぐらい教室を開けています。学校によりテスト期間が異なるので大変ですが、頑張っている生徒を応援する意味で、私も休みなしです」と高見氏は笑顔で答える。

 生徒のスケジュールは、塾長と面談をして必要と思われる教科や時間数を決定。その上で生徒の都合も考慮する柔軟なシステムを採っている。

●指導のポイント
アウトプットを重視した主体的
学習で生徒の意欲を無理なく向上させる

2週間の体験受講
朝6時50分からの早朝学習会

入塾希望者は、まず2週間の体験講座を受ける。入塾前に教室の雰囲気や指導内容をしっかり確かめてもらうための工夫だ。体験期間中は受講料は発生しない。

 「教室側でも生徒一人ひとりの理解度や目標、性格をしっかり把握して、その生徒に最適な学習方法を組み立てていくようにしています。小さな教室ですので、大々的な宣伝はできません。でもその分、生徒には教室のことを十分に理解した上で入塾してほしいのです」

 体験受講をした生徒は、その手厚いケアに魅力を感じて、ほとんどが入塾するという。学校の定期テスト前や当日には、朝6時50分に教室を開けて早朝学習会も開催している。

 「参加は任意ですが、塾生はほぼ全員が出席しています。生徒は皆、テスト対策問題に必死に取り組んでおり、最後の1分まで全力で勉強しています。朝早いので、自宅で朝ご飯を食べて来られない生徒もいます。そのためにパンと飲み物など、簡単な食事も用意して、栄養を摂った上で登校してもらっています」

 この早朝学習会、塾生はもちろん、友人を連れてくるのもOK。参加費はいずれも無料と、かなり太っ腹である。

 「友達を連れて来てもらうことが一種の宣伝になりますし、当塾の様子を知ってもらう良い機会になると思い、あえて無料にしています」

●運営のポイント
無料の体験講座、無料の早朝学習会で塾の指導法や内容を理解してもらう

塾長手づくりの教室便りを毎日発行
生徒に役立つ情報を提供

 セカンド・キャンパスでは、高見塾長が毎日、教室便りを作成している。「やる気発生装置」という名称で、A4用紙1枚に様々なコラムを掲載。例えば「次につながるテスト後の復習方法」「英語4技能に関する民間テストの紆余曲折」「限られた時間を有効に使うために」など、生徒の学習に役立つトピックスを紹介している。また、京都にある中学、高校の情報も詳しく掲載している。

 「毎朝、出勤してから書いています。塾生が来る16時までに印刷して、個別ブースの机の上に置いておくようにしています。2013年から始めたのですが、もうすぐ1500号になります。毎日書くのは大変では!? と驚かれることもありますが、学校では担任の先生が毎日、学級通信といったプリントをつくっていますね。それにヒントに始めたのです。

 生徒に配布するだけでなく、ホームページにも掲載していますので、広報ツールにもなっています。1日に50アクセス程度ですが、読んでくれていると思うと励みになります」

 また、2、3ヵ月ごとに「拡大版」と称した小冊子も作成。全16ページで、特集記事やお薦めの本などを紹介している。

 「これもすべて私が内容を考え文章を書き、地域のお宅にポスティングしています。小さな教室ですので立派なパンフレットにはできませんが、その分、生徒や保護者の皆さんに役立つ話題を掲載するようにしています」

 こういった「手づくりの良さ」がセカンド・キャンパスの魅力の一つである。

 「卒塾した大学生がゼミのレポートを見てほしい、とやってきたり、後輩の面倒を見てくれたりしています。塾生である期間が終わっても、どんどん顔を出してくれる。こういう人間的なつながりをつくれる場所こそが、塾の理想だと思っています。私自身も生徒から教えられることがありますし、いつも勉強させられています」

●広報のポイント
塾長手づくりの「教室便り」を毎日発行して学習に役立つ情報を提供する

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