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2019/7 塾ジャーナルより一部抜粋

大阪私立中学校フェア2019
中高一貫校への関心の高まりにより例年以上の盛り上がりを見せる

 

2019年4月21日(日) 大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)
主催 大阪私立中学校高等学校連合会

 
     

 大阪府下すべての私立中学校が一堂に集まる「大阪私立中学校フェア2019」。来年度から始まる大学入試改革も手伝って、中高一貫校への進学熱が高まり、今年は例年以上の盛り上がりを見せた。昨年4639名だった来場者は、5061名に増え、会場内はどこも大盛況。中でも父親の姿が目立った。また、受験を控えた小6生だけでなく、低学年の児童も数多く見られ、私立中学校への関心が高まっていることを実感した。

私立中学の特色ある教育に
注目が集まり大盛況

 例年、大阪府下すべての私立中学が集まるフェアだが、今年は62校が参加。開場前から入場待ちの行列ができており、午前10時の開場と同時に大勢の来場者が目当ての学校ブースへと急いだ。

 フロアをまわってみると、各校のブースでは趣向を凝らした説明が行われていた。今年目立ったのは、モニターで学校の動画を流したり、タブレットで説明するといった、デジタルツールを活用する学校の多さだ。ネイティブスピーカー教員が常駐している学校では、来場者に英語で話しかける様子も見られた。

 「子どもにこれから社会に求められる力を身につけさせる上で、私立中学校が長年にわたって磨いてきた特色教育が注目され始めているのではないでしょうか。また、大学入試改革が来年に迫りましたが、内容がまだ不明瞭な状態です。そういう状況を保護者が不安視しているのかもしれません」と、大阪私立中学校高等学校連合会事務局長の松藤吉弘氏は盛況の理由を話す。

 昼前には来場者で混雑し、一部通路はスムーズに通れないほどに。長い行列ができた学校は、場所を移して個別相談を行う様子も見られた。

 豊中市から来た小6生の母親に聞いてみると、「第1志望校は決めているんですが、他の中学も受験しようと思い、情報を集めるために来ました」とのこと。「公立へ行こうと思っていましたが、私立へ入学した知人の話を聞いて先生の熱心さを知り、私立の受験も考えてみようと思っています」という家族もいた。

 会場の一角では、毎年恒例の子ども向けイベントとして「サイエンスラボ」(科学実験教室)を開催。小学生を対象に回転式の万華鏡づくりと、プログラミングで鬼ごっこゲームに挑戦する体験講座が行われた。こちらも盛況で、プログラミング体験は受付開始と同時に体験希望者が殺到。小学校でプログラミング授業が必修化されることもあり、関心が高まっている様子だった。別会場では、中学入試に関するセミナーが開かれた。こちらも用意した座席がすぐに埋まり、多くの立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。

知って得する
保護者セミナー

中学受験
伸びる学習法「国語」
日能研関西本部 伊藤 典之 氏

 中学入試の国語は、漢字や語句などの知識を重視する傾向にあります。読解問題は、物語文と説明的文章の2つで構成されるケースが多く、テーマとしては、物語は友情・家族愛などの「他者理解」、説明文では「自然・環境」が最近はよく出題されます。

 特に進学校では、今後、大学入試が記述問題中心になる影響で、記述問題の割合が増えています。

 伸ばしたいのは「語彙力」「読解力」「記述力」の3つ。語彙力に関しては、普段から積極的に「難語」を使うようにしましょう。わからない言葉に出会ったときは、すぐに辞書で調べる習慣をつけるのが大事。保護者も一緒に復習して授業内容をきちんと確認すると、語彙力は伸びていきます。

 読解力を伸ばすには、文章を意識して読みます。物語なら出来事と心情がどう繋がっているのかがポイントです。説明文はテーマと具体例、主張で構成されています。

 随筆も体験と感想のつながりを意識してください。文章の構造をつかむのが重要ですが、特に注目してほしいのが「対比関係」です。日能研の卒業生に聞いたところ、読解力をつけるために行ったことは、①好きなジャンルの文章を読むことで活字に慣れる②テキストやテストの文章を何度も読み込む③自分が苦手な文章も読む。テストで間違えた箇所はきちんと保存しておき、長期休暇にまとめて読み返すと効果的です。

 記述力を伸ばすためには、単語から書く習慣をつけましょう。とにかく何でも書くのが大事です。文章にしたら何が足りないのか、不足部分を振り返ってみる。この時、親御さんが「どう思ったの?」というふうにインタビューして、子どもから言葉を引き出すのが上手な方法です。そして模範解答はじっくり読んで書き写してください。これを繰り返していくうちに、記述力は身につきます。

中学受験
伸びる学習法「算数」
浜学園 算数科
主管講師 村田 竜祐 氏

 算数を伸ばすには、授業を大切にするのが一番です。考える能力を飛躍的に伸ばすのは「書くこと」。親御さんは子どもがどんなことを勉強したのか、毎日授業ノートを見てあげてください。これだけで子どもはやる気が出るし、ノートを書かざるを得なくなる。ちゃんと書いてきたら、ぜひ褒めてあげてください。

 そして、面倒なことをする。例えば、計算は解き方を書いて記録する。暗算できる計算でも式を書いて考え方を残しておく。図形も平面図から描く習慣をつけます。そうすればケアレスミスがなくなります。書く力によって「ひらめき力」が身につきます。計算は10分でいいですから毎日やりましょう。大事なのは続けることです。面倒くさいことを1つやれば、必ず1段階上がります。丁寧にやると一流になる。勉強以外でも同じことです。

 ○と×を明確にするのも大事です。間違いは悪いことではありません。間違いがあるから子どもは伸びるのです。

 ノートには、必ず何か書く習慣をつけてください。ライターの太田あやさんが『中学受験に合格した先輩たちはみんなノートと友だちだった』という本を出版しています。ぜひ参考にしてほしい。ノートの書き方が変われば人生が変わると思います。

 わからない時には解説をとことん読んでください。解説を読む力があれば、何でも解けるようになります。直す時は小分けにすると丁寧に直せます。問題は解答から直しまでがワンセットだと考えてください。

 大事なのは基礎を固めていくこと。計算力、整理力、知識量、作図力を身につければ、そこにひらめき力が生まれ、学力につながります。

 6年生から志望校に合格するためには、計算練習は絶対に毎日してください。常に実践的に取り組み、時間を意識する。間違った問題の直しは、自分で再現できるまでやる。間違いの80%は自力で乗り越えられるようにしてください。そして基礎練習を怠らない。こうすれば、必ず志望校に合格します。

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