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中学・高校受験:学びネット

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2019/5 塾ジャーナルより一部抜粋

ホープ登場!
大成中学・高等学校
ローバル社会を生き抜くための“発信力”を重視

 

英語教師 林 拓人先生

 
     

 学園創立90年という歴史と伝統を誇る大成中学・高等学校は、これまで時代のニーズにあったコース改編を柔軟に実施してきた。今年度は、従来の英語留学コースから、第二世代「グローバルフューチャーコース」(以下GFC)が誕生。同校の英語教育は充実していることで有名だが、今までの留学コースが、さらに専門性を極める形で生まれ変わり注目を集めている。同校の卒業生、林 拓人先生はGFC2年の副担任であり、4月からは1年の担任として活躍中だ。先生の英語の授業を見学させていただいた。

 大成高校の2019年度における新入学生は全コース併せて209名(内部進学除く)とここ10年で過去最高を記録。大成高校で学びたいと希望する生徒が増えているのを如実に表す数字である。また、記者が訪問した日は、続々と大学合格情報が入り始めており、学園全体が活気に満ちあふれていた。

 そんな中、今回見学させていただいたのは、プラウディアコ―ス(高校)理系1年生の英語の授業だ。

 教師は、大成高校のOBでもある林拓人先生。林先生は大学で教育学部の英語科を専攻し、公立中学校勤務を経たのち、大成高校で教鞭をとることになった。

 授業開始とともに、教室の空気が変わる。生徒一人ひとりが主体的に学ぶ雰囲気ができているのである。取材に伺った3月のこの日の授業では、1年生で学ぶ単元はすべて終わっているため、 復習を兼ねて宿題として出されていた【受動態】のプリントの答え合わせと解説が中心に進められた。生徒たちは林先生の提示する資料や話題に、まっすぐに反応。質問や問いかけに答えやすい雰囲気ができている。授業の最後に、次回に向けて【関係代名詞】のポイントを再確認したのち、宿題のプリントを配布。
林先生は、英語の勉強も兼ねて、洋画をよく観るという。映画のシーンで「なぜこの場面でこういう表現になるのだろう」「これはどういう意味なのだろう」と、文化的背景について調べたり、英単語の語源を調べるのも楽しみの一つだという。
「英単語の語源はもちろん、英語に関連した雑学的な知識や情報収集は、英語への興味が増し、理解も深まります。なによりも英単語がどんどん覚えられるようになるのです。」

“テーラーメイドの進学指導”により
生徒を徹底サポート

 大成高校では、学習面での生徒一人ひとりに合った、きめ細かな指導のことを“テーラーメイドの進学指導”と呼び、現在、その指導方針を重視し徹底している。

 それを支えるのが正担任と副担任によるきめ細かなフォロー体制だ。林先生も、新学年が始まってすぐの4月と毎学期の期末考査後に、担任と協力しクラスの生徒全員と面談を実施するという。早い時期から生徒と先生がモチベーションを高め、お互いに信頼関係を築きながら、進路選択や将来の職業選択の気づきを共有するのが狙いだ。

 生徒をとことん指導することで知られる、大成高校の伝統は開校から変わらないが、英語教育に関しては、林先生が大成高校で学んでいた時代に比べ、大きく変化していることを感じるそうだ。

 「大学入試改革に向けてということもありますが、日本語特有のあいまいな表現や文化色の強い事柄も、外国人が理解できるように具体的に伝える力が求められます。グローバル社会を生き抜くためにも“聴く”“話す”を中心にした“発信力”が必要です。発信するためには、国の文化や価値観などを基本に、伝えるコンテンツも大切ですから、他教科とも連携し指導していきたいです」と林先生。

 大成高校は、校風として国境を越えたグローバルな交流が盛んである。GFCの留学制度ももちろん充実しているが、それだけでなくロータリーや柔道部の活動をきっかけに海外からも多くの受け入れを行っており、実践的なコミュニケーションスキルを学べる恵まれた環境が整えられている。

 「私自身、大成高校に育ててもらったと思っています。卒業生として恥ずかしくない人間であらねばと思うのと同時に、恩返しする思いで生徒と向き合っています」と林先生は力強く語る。


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