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中学・高校受験:学びネット

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2016/11 塾ジャーナルより一部抜粋

セミナーレポート 進学塾リベロに学べ!
成績が上がる“リベロ独自”の仕組みを作り 市場の確保に成功

     

有限会社リベロ(愛知県一宮市)
代表取締役・塾長 種村 和憲さん

昭和59年同志社大学経済学部卒。
愛知県の大手進学塾の講師経験や新校舎の生徒集客に尽力した後、平成17年2月に進学塾リベロを開塾。平成24年に冨永教育経営研究所主催「全国即アップミラクル協会」の正会員に入会し、冨永式学習メソッド「即アップミラクル」の教材を通じて、生徒の成績アップを実現。オリジナルの指導法が評判を呼んでいる。

 今年の7月に2校目となる新校舎「一宮中央校」を立ち上げ、開塾から12年目に入った進学塾リベロ。信頼を寄せていた講師の退職をきっかけに、種村和憲塾長は、成績が上がる“リベロ独自”の仕組みを作り、それまでの講師の力量に左右される集団授業から脱却を試みたいと、冨永式学習メソッド「即アップミラクル」を導入することに。生徒の成績を飛躍的に伸ばすため、試行錯誤を重ね、ようやく集団授業と自立型の学習を組み合わせた独自の指導法を完成させた。導入から4年が経過した今、近隣の大手塾と生徒をシェアするなど、市場を確保できるまでに急成長を遂げたという。その取り組みを聞いた。

改めて経営を見つめ直し
何が足りていないか考える

 大手進学塾で集団授業のノウハウを積み重ね、42歳のとき、進学塾リベロを開塾した種村塾長。順調に生徒数が伸びつつあったとき、人気の講師が退職、後任に経験者を採用したが、種村塾長との間に指導に対する考え方の違いが生じ、生徒の退塾へ影響を及ぼすことに。さらに大手塾の進出もあり、生徒数は大幅に激減。種村塾長は、この頃の反省すべき点を「講師の授業力に頼りすぎたことと、生徒への過剰なほどのサービスだった」と振り返る。

 種村塾長は、改めて経営を見つめ直し、リベロに何が足りていないかを真剣に考えた。その結果、「講師のパーソナリティーや授業力に左右されない仕組みや成績を上げるために他塾を圧倒するような商品を作ること、そして、独自のニッチ市場を作ること」に至り、その考え方に合致する学習法が「即アップミラクル」だった。

 平成24年3月に冨永式学習メソッド「即アップミラクル」を導入。基礎・基本を反復トレーニングする自立型の学習教材「ミラクルロード」は、集団授業のデメリットである、復習を宿題に委ねることで生じる学習量の不足や学習の質の低下といった問題点を解決し、個別で対応する時間が少ないなどの指導上ネックだった部分が解消された。

 「自立型だと、講師が生徒それぞれの勉強の取り組み方をつぶさに観察し、評価やアドバイスができるので、丁寧に指導することができます。また、やっていくうちに、講師と生徒の『心』の距離が縮まり、信頼が生まれたことは、集団授業ではなかったことで、大きな財産でした」

●経営のポイント
講師の授業力に左右されない仕組みを作り、そのサービスを通じて、生徒の成績を上げる
小さい規模でいいから、独自のニッチ市場を作る

強みは短期間で
圧倒的に成績を上げること

 リベロでは、定期テスト対策開始時に、「ふり返りシート」と「目標設定シート」を記入することから始まる。前回の定期テストをふり返り、成功要因や問題点を洗い出す。そのうえで目標順位・点数を生徒自ら設定し、行動目標を立てる。そして、「即アップミラクル」や学校のワーク、各中学校の過去問を編集したプリントなどの、大量の学習を進める行動計画書『ロードマップ』を生徒に提示している。

 『ロードマップ』は5教科の・何を・どのように・どれくらいやって・いつまでに終わらせるかを明確に示し、節目ごとに講師のチェックが入るように仕組んでいる。生徒たちは講師の「OK」が出ると次の段階へと進んでいく。学習の質を大切にすると同時に常に学習スピードも意識させて進めるように工夫されている。

 「生徒全員が同じ学習法と同じ学習ステップで進めていくので、どの講師も生徒の弱点や問題点を発見しやすくなって、的確なアドバイスができるようになりました。この方法を続けていくうちに、短期間で大きな成果が出せるようになってきたのです」

 他塾にはない、リベロ独自の学習法を作り出すための工夫と改良を重ねるうちに、種村塾長はリベロの強みは「短期間で圧倒的に生徒の成績を上げること」だと気付いた。さらに「生徒が主体的に勉強していくための一番の早道は、短期間で目に見えて成績を上げること」だと明言。独自の学習法で定期テストの順位が、学年で20〜60位アップする生徒が続出するようになった。

 「自立型学習を通じて、生徒が正しい学習法を身に付け、自発的に勉強するという好循環を引き起こすようになりました」

 リベロの通常の集団授業は、定期テストに向けた先行型の授業を行い、テスト前になると自立型学習に切り替えるなど、メリハリをつけた指導が好評だ。

●指導のポイント
生徒の学習の行動目標を明確にする
生徒全員が同じ学習法とステップを進めることで、的確なアドバイスをする

他にない指導法だからこそ
条件成立で入塾を許可する

 「講師の授業力」から「リベロ独自の指導法」へと運営を変えると、地域で指導法が口コミで広がっていった。これまでの「何にでもお応えします」的な数々のサービスを絞り込み、徹底的に強化した。また、講師の指導法を均質化するために、指導法や生徒対応をマニュアル化し、「即アップミラクル」の導入から3年かけて完成させた。

 さらに、リベロ独自の指導法の価値を損なわないように、指導できる生徒数の限界値を学年ごとに決め、それ以上は入塾させないことも徹底している。入塾時においても面談で塾側の条件をはっきりと提示したうえで、お互いの条件が成立した時点で入塾してもらうと決めている。

 リベロでは、年2回の保護者へ向けたアンケートを通じて、クレームに対する回答を塾通信に掲載している。当初と比べると苦言が減り、ごく自然に保護者からの評価が高まるようになった。

 平成28年7月、一宮駅前に「一宮中央校」を開校。「地元以外でもリベロの指導法が通用するかチャレンジする意味で」と種村塾長。すでに学年によって満席になるほどの人気ぶりだ。

 種村塾長は「成績が上がることによって自信を持ち、明るく元気になり、さらには人格まで大きく変わっていく生徒をたくさん目の当たりにしてきました。どんな子どもでも大きな可能性を秘めています。明確な目標を持って勉強に主体的に取り組んでいく生徒が増えてほしいと願っています。それに、生徒の成績が上がると、保護者の悩みや問題が解消されて、家庭も明るくなりますね。リベロが明るく元気な地域社会づくりに少しでも貢献できれば嬉しいですね」と笑顔で語った。

●運営のポイント
指導法を均質化するためにマニュアル化する
指導できる生徒数の限界値を学年ごとに決めておく

 

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