ホーム サイトマップ  
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール どう思う?ランキング 掲示板 おすすめリンク 購読案内 会社案内
特集・スペシャル
   
2016/9 塾ジャーナルより一部抜粋

大阪私立中学校フェア2016
中学受験のすべてがわかる大イベント 会場は満員盛況

  2016年6月26日(日)/大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
主催 大阪私立中学校高等学校連合会
 
     
 大阪府の私立中学64校が一堂に集まる夏のフェア。私立中学への進学を考える小学生と保護者にとっては、またとない情報収集の場である。記者は午前10時の開場と同時に会場へ入ったが、すでに満員盛況。行列ができている学校も少なくない。パンフレットコーナーへ足を運び、気になる学校をチェックする親子。目当ての学校で質問をする家族連れ。模試の結果を持参して細かい相談をする親御さんもいる。ブースが混雑している学校は、共有相談コーナーへ席を移し、熱心に個別相談にも乗っていた。

共学化校への高い関心

 「大阪の全私立中学校が一堂に会していますので、中学受験を考えておられるご家族に充実した情報を提供できると思います」と話すのは、主催の大阪私立中学校高等学校連合会の松藤吉弘事務局長。

 早速、ある中学校のブースで順番を待つ小5女子のお母さんに話を聞いてみた。

 「大学入試が変わるので、中学から準備をしたほうがいいと友人に聞き、来てみました」

 「近くに公立の中高一貫校ができ、中学受験をする同級生が増えています。我が家は中学受験を考えていなかったのですが、そういう選択肢もあるかと思い、足を運びました」というご家族もいた。

 来春、共学化をする中学は、やはり注目を集めるのか、ブースには長い行列ができていた。男子校から共学に変わる学校の教頭に尋ねてみると、「相談に来られるのは半数が女子です。どう変わるのか、安心して預けられるのか。そういうご質問が多いです」。

 また、共学へと移行する女子校は、「男子生徒からの相談も多いです。初年度は男女別の定員は設けずに、様子を見ていこうと考えています」。

 会場の一角には、科学実験教室「サイエンスラボ」が設けられ、万華鏡をテーマに体験会が行われていた。巨大な万華鏡を覗いた後、各自が万華鏡作りに挑戦するプログラム。開始早々に予約が埋まり、こちらも大盛況となった。

 保護者のために、関西の学習塾のベテラン講師によるセミナーも午前と午後に実施。会場は席が足らないほどで、メモを取りながら熱心に聞く家族の姿が目についた。

 セミナーは、4月より大阪府の公立私立双方の教育行政を担うために新たに発足した「大阪府教育庁」から私学行政の代表として、橋本正司私学監の挨拶から始まった。

■知って得する保護者セミナー

私立中と公立中の違い
大阪府教育庁 私学監 橋本 正司氏

 私立中学校は公立と違って、行きたい学校を選べます。つまり、生徒・保護者に選んでもらわなければならない。ここが大きな違いです。

 公立の教育内容を決定するのは、市町村の教育委員会。ですから、各学校の特色よりも、学校間で格差が出ないようにすることに重きをおいていますが、それに対して私立は、設置者が学校法人なので、各学校で独自に教育内容を決定できます。公立中と最も大きな違いは、カリキュラムです。中高一貫6年間を通して柔軟なカリキュラムを組め、進路希望に応じてさまざまなコースも設置されている。クラブ活動に関しても、大阪の私立は大きな実績をあげています。また、課外活動も海外短期留学など特色のあるものがたくさんあります。

 公立中は週5日制。土曜は必ず休みになっていますが、私立には適用されないので、週5日か6日、また月の半分だけ6日制にするなど、学校独自で決められる。夏休みなどの長期休暇も同様で、各学校が独自に定めることができます。以上のように私学は多様で特色がはっきりしています。

 中学高校は、子どもたちが心身ともに最も発達する時期。この大切な6年間を、どこで過ごすかは大切な選択。どうか悔いのないよう選んでいただきたいと思います。

今、なぜ私立なのか?
関西教育機構 理事長 小松原 健裕氏

 現在、中学の受験率は約1割。ほとんどの生徒は高校受験をしますが、この高校受験で起こっているのが、偏差値が異常に高くなる現象です。偏差値70といえば、クラスに1人いるかどうかというレベル。それでもトップ校へは、なかなか入れないのが現状です。

 一方、中学受験はどうか。大阪星光は高校の合格ラインは偏差値78ですが、中学は64。クラスの上位3分の1にいれば入れるレベル。四天王寺、開明、清風南海などを比較しても、中学は日能研の平均的な生徒で合格できますが、高校になると一気に難化。中学と高校で合格しやすさに隔たりがあるのです。

 なぜ、同じ学校なのに偏差値が違うのか。まず母集団が違います。「中学受験は頭の良い子がするもの」と思われがちですが、実は逆。勉強するから賢くなる。みんなで一緒に学ぶうちに徐々に好きになっていくのです。

 私立と公立を比較すると、授業時間、内容が大きく異なります。授業が長いと疲れるという方がいますが、これも逆です。みんなと一緒に勉強ができるし、塾に行かずにすむ。実際、授業時間は公立に比べて1・5倍。特に英・数・国は長い。単に問題を解くのではなく、なぜやっているのか、社会に出てどう役立つのか、授業時間が長いからこそ話すことができる。メリットは大きいのです。

 昨今、学力層の二極化が進んでいます。文科省の実施する学力テストで、大阪府は平均点が低いと言われてきましたが、一方で、センター試験の都道府県別得点は、ベスト10に入っている。年によってはベスト5も。これはできる子はできるという証拠です。

 最難関と言われる東大、京大、国公立医学部医学科の合格者を並べてみると、圧倒的に私学が強い。最難関以外でも、中高一貫校に入学すると、国公立大に入れるほど学力を伸ばしています。一方、高校受験組は、クラスでトップでなければ国公立大には入れない。受験という観点でみると、明らかに中学受験を選んだほうが良いと思います。

 建学の精神、教育理念が納得できなければ、その学校の受験はおすすめしません。偏差値が高くても低くても、教育方針を聞いて納得したら、そこを選んだほうが良い。私学は名物行事も多く、卒業生に聞くと、行事の思い出を一番覚えています。年齢が離れた先輩と話す場合も、行事の話題をきっかけに話しやすい。思い出に残っているということは、それぞれの人格形成に残っている。共通の価値観を持っているので、友人と話が合うのもメリットです。

変わる大学入試と
私立中高一貫校

研伸館 英語科講師 吉田 明宏氏

 中高一貫校の生徒に向けて、20年間、英語を教えてきました。

 昨今、大学入試が大きく変わると報道されています。入試改革の大きなトピックは、センター試験がなくなる点にあります。ご存じの通り、センター試験はマークシート。英語の綴りも問われないし、知識や技能を問うだけの試験になってしまっている。これを大きく変えていくのが目的です。

 2020年以降、現行のセンター試験に替わる「大学入学希望者学力評価テスト」は記述式を導入し、思考力や表現力を問います。いきなりハードルが上がり、相当難しくなるかもしれません。教科融合型の問題も検討されており、歴史と国語、数学と理科など、さまざまなケースが予想されます。

 個別学力試験は論述試験、小論文、集団討論、面接などで、主体性、多様性、意欲、経験などを問う形になる。2020年を待たずに、この流れに乗ろうと入試のシステムを変えている大学も少なくありません。

 英語4技能を問う大学は増加中です。筑波大が英語4技能を導入すると発表したのですが、その後を見ていると、TOEIC、TOEFL、GTEC等を利用していました。昨年の夏、うちの塾生1,000名に「小学校時代にやっておいて良かったこと」というアンケートをとった結果、1位が英語・英会話でした。

 中学受験に向けて、保護者の方にお願いしたいのは、「こつこつ勉強する」「スケジュールを立てるなどの勉強習慣」です。この習慣が身に付いている子は、中1で入塾した瞬間にすぐわかります。

 英語講師の私が言うのも変ですが、すべての土台は「国語力」。とにかく国語力を付けていただきたい。それほど大事です。

 実際にあったケースですが、Owing to Mary’s face being buried in her hands, she did not notice the figure(正解:メアリーは手で顔を覆っていたため、その人影に気づかなかった)という文章を中3生に和訳をさせると、「彼女の管理のもと、メアリーに率直に埋葬されたおかげで…」という奇天烈な訳になったのです。理由は、buriedという単語。辞書を引くと6番目ぐらいに今回の文脈に合った「覆い隠す」という意味が記されているのですが、どうにかして1番目の「埋葬する」を訳に入れようとする。その結果、とんでもない訳になってしまった。解答した生徒はとても真面目な子で、英文法の成績も良かった。でも普段、本を読まない生徒なんです。本を読まないから、国語力がないと決めつけられませんが、文脈から考えて、おかしいと思わないのでしょうか。

 普段から本を読んでいる生徒は、和訳は得意です。私の授業では、とにかく本を読みなさいと宿題を出しています。小説もいいけれど、新書。小学生向けの新書もありますし、大人向けの中にも小学生が読んで面白いものはたくさんある。できればお子さんと一緒に読んでいただきたい。これは大学受験時に大きな財産になると思います。

中学受験
伸びる学習方法 国語

日能研上本町校 室長 伊藤 典之氏

 国語の入試問題を分析してみると、関西では「漢字・語句」などの知識を重視する傾向にあります。読解問題は、物語と論説文の二題構成がほとんど。物語文は、親子や友情といった「他者理解」がテーマとして多い。論説文は自然、環境など時事的な話題が中心。選択肢、抜き出しなどバランスよく作られています。ただ、進学校は記述問題の割合が多いです。

 合格するために必要な5つの力を紹介しましょう。

 まず、「言葉を使いこなす力」。文章を読むときに、言葉の意味を正確に知っておく必要がある。「文章を読解する力」。文章全体の構造をつかんだ上で、細部の表現を知る。続いて「記述する力」。この3つは3、4年生からどの塾でも鍛えています。「設問を解く力」は、この問題が何を要求しているのかを把握する力で、5年生からやっていく。最終的には「得点を取る力」が必要、これは6年で仕上げていきます。

 そして「伸びる子に育てるために必要なたった3つのこと」。最初は「言葉のネットワークを広げよう」。これは保護者の協力が必要です。日能研では3年生から毎週、漢字テストをやっています。週ごとに「家族」とか「家庭」とかテーマを決めており、その関連性で覚えると忘れにくい。こういうところも親御さんが工夫してほしい点です。家庭での日常会話が非常に大事になります。

 「論理的な考えを身に付けよう」。なぜ、この答えになるのかを説明できるか。文章は意識して読んでください。物語は、出来事と心情のつながり、論説文は話題、具体例、主張。随筆は体験と感想のつながり。こういった文章の構造をつかみ、対比関係に注目します。物語でも出来事が起こって心情が変化する前と後を比較して答えなさい、というような問題が多い。何と何を対比させることで、筆者はどんな意図で文章を書いたのか、塾でどんな文章を勉強したのか、どのような根拠で答えを出したのか、子どもに説明させてみてください。

 「記述の型を身に付けよう」。解答を当てはめる形式で、記述解答の「型」を自然に身に付けていきます。記述が苦手な子は、模範解答を真似るのもひとつの方法。自分が書いた答えは間違えても絶対に消してはダメ。正解と読み比べてみる。何があって何がないのか。この振り返りは非常に有効です。

中学受験
伸びる学習方法 算数

浜学園 算数科主管講師 村田 竜祐氏

 小学校時代にトレーニングができている子は、伸び方が違うと身に染みて感じています。これから授業のレベルが上がっていきますが、まずは授業を大切にするのが先決。ちゃんと授業ノートを取る。書いていれば思い出します。親御さんは塾や学校でどんな授業を受けたのか、家庭でノートを見てあげてほしい。良いノートを書いていたら褒める。それを習慣づけてください。

 計算は必ずやってください。計算と漢字力さえついていれば、何とかなります。小学校時代に計算力、漢字力がついている子は、いつでも挽回が可能です。まとめてやらずに毎日コツコツやってほしい。大事なのは、日付を明記し、所要時間、計算の記録を残すことです。間違っても消さない。残る形にする。次に文章題に関しては、簡単なものでも式を残す。こうすると徐々に複雑な文章題でもできるようになる。式は論理的な思考力を身に付けるものなんです。

 図形に関しては、図形を描いていると必ず強くなります。描いているとヒントが見えてくる。マス目のノートを使うことをおすすめします。完成させる喜びを知ると意欲がわいてきます。

 ×をつけるのは大事です。×は悪いものと思っている方が多いですが、ちゃんと答えを出したのだから偉い。間違いは直していけばいいんです。だから、何か書いてほしい。「間違える力」を身に付けるのは大切です。人生は失敗だらけ。失敗は次へ進んでいくためのバネになります。ある程度は真似して覚えないといけないこともある。真似をするから身に付いていく。いつでもちょっとしたことを変えようと工夫するとできるようになります。

 お子さんには何か目標をもってほしい。スポーツをやるにしてもそうです。強く思ったら、まず行動を起こさないといけない。最初の一歩を踏み出す。計算力をつけたいと思ったら、一日3問でもいいから解いていく。これを1ヵ月続けると必ず習慣になる。習慣が変わると人格が変わる。人格が変わると、運命も変わっていきます。頑張ってください。

特集一覧

 

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.