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中学・高校受験:学びネット

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大阪桐蔭中学校高等学校

 
  目標を高く掲げ、挑戦し続ける進学校
現在の大阪桐蔭中学校高等学校は、1980年代の高校生急増期に、大阪産業大学高等学校の分校として誕生。創立34年目を迎える今日では、大阪府内でもトップクラスの進学校へと変貌を遂げている。開校以来、「挑戦する教育」をモットーに、目標を高く持ち、地道な努力を重ねてきた。豊富な授業時間に加えて、生徒に学習習慣を定着させる様々な取り組み。何よりも、生徒一人ひとりに細やかに目を行き届かせる教師陣の存在が大きい。特にここ10数年の伸びは著しく、メディアでも「伸びている学校」として取り上げられている。

校 長: 小野 研一
住 所: 〒574-0013 大阪府大東市中垣内3-1-1
電 話: 072-870-1001
交 通: R学研都市線「野崎」駅より徒歩13分/近鉄けいはんな線「新石切」駅より近鉄バス「産業大学前」下車/近鉄「高の原」・「学研奈良登美ヶ丘」駅などよりスクールバスあり
学生数: 中学校 784名
高等学校 2,232名 (2016.7.1現在)
ホームページ: http://www.osakatoin.ed.jp

 

分校から発展的に分離独立し
進学校へ成長

 大阪桐蔭中学校高等学校は、1983年に定員150名の大阪産業大学高等学校大東校舎として開校。5年後の1988年に大阪桐蔭高等学校として分離独立した。1995年には中学校を設立している。

 「当初は生徒急増期が過ぎれば閉校の予定でした。しかし、せっかく進学補習にも力を入れて頑張ってきたのだからと、新たな道を歩み始めました」

 こう語るのは、小野研一校長。3年前に兄弟校の大阪産業大学附属中学校から転任し、2年間の教頭職を経て、今年2月に校長に就任した。附属中学時代と変わらず、毎朝登校してくる生徒たちを校門に立って迎える。「今日も元気で頑張ってもらいたい」という気持ちからだ。

 長年、外から大阪桐蔭を見てきた小野校長が中に入って実感したのは、高い目標を持って入学する生徒が多いことである。そんな生徒たちは、東大や京大など最難関大学を目指して勉学に励みながら、学校行事にも本気で真剣に取り組む。

 「やるからには、良い結果を出したい。一瞬の喜びのために努力して、達成できたら次の喜びのために努力する。その積み重ねで最終的にはバランスの良い逞(たくま)しい人間に育ってくれます」

 また、生徒数3000名を超える大規模校にも関わらず、非常にきめ細かな指導が行われていることも印象的だったという。それは学習にとどまらず生活指導すべてにわたっている。

毎日の学習習慣を徹底
小さな積み重ねを大きな自信に

 現在同校は、中学校2コース、高校3コースを設置している。

 中学校は、東大、京大、国公立大学医学部を目指す「英数選抜」コースと、難関国公立大学を進学目標とする「英数」コース。高校1年までは週39時間授業、高校2年からは週40時間、年間の授業日数も263日ないし264日と豊富な授業時間を確保している。6年一貫教育により高校2年の10月ごろには高校の学習内容を修了。高校3年では、ホームルームクラスと並行して志望大学別の授業クラスを編成し、そこでは高校からの入学生とも合流する。

 高校のコースは、東大、京大、国公立大学医学部を目指すT類、難関国公立大学目標のU類、そして体育・芸術コースのV類がある。V類の硬式野球部はいまや高校野球の甲子園出場常連校として全国的に名を知られている。

 中高一貫生・高入生ともに共通しているのは、入学後の伸びが大きいことだ。高入生の場合、高校入学前の偏差値が、60を切っていた生徒であっても3年後に京大や阪大、神戸大などの難関国立大学に合格する生徒が少なくない。

 これは、開校以来積み重ねてきた学習習慣を定着するための取り組みが効果を発揮している証である。

 中高ともに朝のホームルームの時間に英語の早朝テストを実施し、単語やイディオム、英作文などを出題している。6時限目の後は、終礼テスト。清掃をしたあとに、数学を中心に各教科の理解度チェックテストを行う。その後に、気持ちも新たに7時限目の授業が始まる。

 また、「毎日課題」という宿題もある。これは主に英語・数学を学習するもの。例えば、英字新聞からニュースを取り上げるなど、30分程度でできる内容を毎日続けて学習し、ノートを提出する。

 その他、各教科の授業内での小テストや宿題もあり、毎日の学習が習慣づけられていく。

 毎日の学習習慣は徹底されており、例えば高校2年の修学旅行でも、夕食後の1時間は勉強会を開いている。

 「小さな積み重ねを大きな自信にする。継続する力が結果に繋がっています」と小野校長は話す。

「『東大+京大』合格者が
伸びた学校」第1位

 開校から30数年。大阪桐蔭は着実に進学実績を伸ばしてきた。今春も東大や京大を始めとして国公立大学・大学校に267名が合格を果たしている。

 特に2006年からの進学実績の伸びは著しい。2006年度は東大、京大、国公立医学部・医学科と阪大・神大を合わせて53名だったのが、10年後の2015年度には133名に増えている。この年の『サンデー毎日』5月3日号では、「『東大+京大』合格者が伸びた学校ベスト10」の第1位に輝いた。同時に「難関大合格者 10年で伸びたベスト500校」でも第3位にランクインしている。

 進路指導部主事の古庄誠教諭は、「ここ10年で生徒の意識が変わりました」と話す。

 古庄教諭は同校を18年前に卒業したOB。母校に恩返ししたいという思いで13年前に教師として戻ってきた。

 「全体で東大・京大・国公立大医学部を目指してみようというところから始まりました」

 高い目標を設定し、全体的な雰囲気をつくってきたという。

 10年前は京大・阪大・神大に合格する生徒は少数であり、成績の良い生徒が合格するという感覚だった。

 しかし、目標に向かって生徒と一緒に取り組み、「妥協せずにチャレンジしよう」と励まし続けたところ、予想を超える結果を出すことができた。

 「これだけ努力して頑張った生徒は合格できるという実感を持てるようになりました」

 難関大学に合格した先輩の姿を見て、後輩も高みを目指す。なかでも大阪桐蔭が持つ、この雰囲気のなかで6年間を過ごす中高一貫生の進学実績の伸びが大きい。

 「この10年で良い循環ができました」と古庄教諭。

 センター試験前に不安げな生徒に、「日本中で一番時間をかけて勉強してきたのだから、自信をもって行け」と励ますと、自信を取り戻してくる。それほどまで生徒たちはよく勉強する。毎日20時まで自習室で、自分が計画した学習に黙々と取り組んでいる。高校3年になると休日も登校し、自習室で机に向かう。小野校長が赴任当初、生徒に「なぜ休日に往復の時間をかけてまで自習室に来るのか」と聞いたところ、「一緒に頑張っている友だちがいるから」という答えが返ってきた。

 「『受験は団体戦、皆で頑張る』が本校の合い言葉です」と小野校長は笑顔を見せる。

進路目標実現に繋げていく
指導力

 同校の学校案内には、「学校教育において特に重要なのは、教育システムと指導者」という記載がある。

 古庄教諭は、「教育システムはコース制、指導力とは担任力です」と言い切る。

 担任に求められるのは、生徒に寄り添って日々生徒が出すサインを拾い、将来のことを考えて最終的に進路目標実現に繋げていく指導力である。

 例えば、早朝・終礼テストの成績管理は担任が行う。生徒の理解度を測るだけでなく、生徒のサインを見逃さない。

 「毎日のことなので、急にテストの点数が下がったときは、前日に親と喧嘩したとか何かあるはずです。逆に成績が上がったときは、生徒を褒めるきっかけができます。担任が把握することで一人ひとりに声かけができます」。

 生徒に対する細やかな視線は、保護者とともに生徒の成長を見守り、面談、三者懇談を通じて進路指導が行われていく。

 小野校長は、「今でこそ、高い志望をもった生徒が入ってくるようになりましたが、以前はそうではなかった。教師集団がくじけずに、生徒のために良いと思うことには何でも挑戦し、地道に指導してきました。教師と生徒、保護者が一体となって築き上げてきたのが、いまの大阪桐蔭です」

 今後の方向性については、「これまで工夫してきた教育システムを踏襲(とうしゅう)しながら、生徒達が楽しく積極的、そして、協働的に学習に取り組める教育環境づくりを進めていきます。進学実績をさらに伸ばすために挑戦し続けたい」と抱負を語る。

 古庄教諭も「良いことは何でもやるというのが本校の風土。現状に満足することなく、毎年少しでも改善していきたい」と話す。

 同校OBとして古庄教諭は母校に対する感謝の念がある。

 「在学中は、いろいろ厳しいことを言われるし、勉強しろとか挨拶しようとか、うるさく思ったこともありましたが、卒業して初めて、自分たちが全力を出し切れるように先生方がどれほど面倒を見てくれたかが分かりました」

 毎年、大学生になった卒業生が遊びに来て、同じことを言ってくれる。それが、教師として一番嬉しい報告だという。

 10年前、高い目標に向かって挑戦した生徒たちが今、社会に出て研究者や弁護士や医師になって働き始めている。古庄教諭は、卒業生が母校に戻り、後輩達に大学での研究や仕事について話す機会をこれまで以上に多く設けたいと考えている。先輩の話は生徒たちの目標を具体化し、希望の進路実現へ強い動機付けとなるはずだ。大阪桐蔭をさらにもう一歩発展させていく力としても働くに違いない。

 
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