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2016/7 塾ジャーナルより一部抜粋

幼児期だからできる知育で
小学校受験にも対応。脳の器を拡げ
地頭の良さが求められる時代に応える

  チャイルド・アイズ(東京都中央区)
CE事業本部 直営運営部 部長 鈴木 愛子氏
 
     
 幼児期だからできる知育に注目し、小学校受験にも対応している「やる気スイッチグループ」の『チャイルド・アイズ』。知能教育学と脳科学に基づいた知能育成法で、1歳6ヵ月から小学校3年生を対象にレッスンを行っている。先取り学習ではなく、「学ぶことが楽しい」「学ぶことが好き」を実感できる「学習を受け入れる力」を養い、自信や意欲を育む教育は興味深い。今回は、拡大を続ける幼児教育市場において、注力する点や現況、これからについて、チャイルド・アイズの鈴木氏にお話を伺った。

やる気スイッチをON
自分力を発揮するために

 個別指導スクールIEを中心に、幼児教育のチャイルド・アイズ、英会話のウィンビー(WinBe)、英語で預かる学童保育のキッズデュオ(Kids Duo)、バイリンガル幼児園Kids Duo International、キッズスポーツの忍者ナインを展開する『やる気スイッチグループ』。現在は、中国や韓国にも教室を拡げ、合計1,305教室で7万人以上の子どもたちの“学び”をサポートしている。

 30年間にわたり「個をもって個に対して教育する」という方針を守り、一人ひとりにあった指導を追求。それぞれが持つ個性を尊重し、多様な価値観や生き方を認め「自分は自分で良いのだ」という健全な自己肯定感の獲得を目指してきた。

 そのために重要視しているのが、グループ名でもある「やる気スイッチ」。目的や興味によって喚起される意欲が人生を形成する大きな力になると考え、さまざまな角度からそのスイッチが「入る」アプローチを行っている。

 「教育=勉強ではありません。私たちが考える教育とは、より良い未来をつくるために必要である健全な『心』と『体』、考える力である『脳』をバランスよく伸ばすことです。この3つの相乗効果が『やる気』と『自信』を引き出し、自分の力で成長していく『自分力』を育みます。『自分力』が発揮されることで、すべての子どもが持つ、その子だけの可能性が拡がるのです」

将来の可能性に大きく影響する
幼児期の教育

 やる気スイッチグループが幼児教育『チャイルド・アイズ』をスタートしたのは15年前。そのきっかけのひとつには、小学生から高校生までを対応する個別指導塾『スクールIE』での気づきがあった。

 「中学生くらいで入塾する生徒たちは、ある特徴で二分できることがわかりました。難しい問題に出会ったときに、考えをめぐらせることができる生徒と、すぐに答えを欲しがったり諦めたりしてしまう生徒。その境目はどこにあるのかと考えたとき、幼児教育という解に行き着いたのです」

 考えられるということは「考える楽しさ」を見出せることであり、幼児期に学習を受け入れる脳の器を拡げられていることがポイントとなる。人間の赤ちゃんには生まれながらに「見たい」「聞きたい」「真似たい」「知りたい」「覚えたい」といった学習欲求があるが、5〜6歳でひとつの区切りを迎えるため、それまでの経験の多寡が、回転の速さ・ロジカルな思考力・集中力・計算力・ひらめきなどの「地頭」の良さやチャレンジ精神の有無を左右する。

 「小学3年生くらいまでは良くできていたのに、高学年になってからは振るわなくなったというタイプの生徒は、まさにこの幼児教育に起因しています。脳の器の大きさが充分ではないことにより、トレーニングをすることはできても柔軟性やひらめきに欠けるのです」

幼児期だからできる知育で
創造力や思考力を伸ばす

 チャイルド・アイズでは心理学者ギルフォードの知能因子論を元に、知能研究所・肥田正次郎氏が確立した「肥田式知能論」を軸にした教育を行い、幼児期だからできる、思考力・想像力・発想力を伸ばすプログラムを実施している。「おもしろい!」「どうして?」「不思議!」「やってみたい!」をレッスンを通じて伸ばし、図形・記号・概念の領域を、「考える遊び」で刺激。パターンブロックなど100種類以上の教材を使用し、楽しみながら考える体験を重ねることで、まだ眠っているさまざまな力を目覚めさせる。

 「1枚のピザをお友達と2人で分けたらどうなる? 3人で分けたらどうなる?」

 そのような質問に向き合うことで、子どもたちは数の概念をとらえることができ、ゆくゆく小学校で分数を習ったときにイメージをしやすくなるのだという。

 「トレーニング型の学びしか経験していない場合、単純に記号で覚えているケースが多くみられます。計算ができても、『2と5のどっちが大きい?』と問われると、わからない子どもがいるのはそのためです」

 学ぶメカニズムが、手を動かして遊びながら自然と身に付く『知能育成コース』に加え、チャイルド・アイズでは『小学校受験コース』も展開する。

 「ひらがなや計算は小学校で習うので先取りして教えるわけではありません。諦めない・友達と仲良く遊ぶ・授業をきちんと聞く、といった初期行動を大切にしています。また、そこを重視する小学校が増えています。10年くらい前までは、『知育と小学校受験を同じ環境の中で行うのは信じられない』という声が社内外にありました。ただ、私たちは知育がすべてのベースにあるという信念があったので、それを伝え続けたところ、そこに疑問を持つ方がいなくなったのは嬉しく思います」

確かな土台が未来への扉を開く

 現在の生徒数は約6,000人、その中で小学校受験を考えている家庭は約3割を占める。指導にあたるのは適性検査とチャイルド・アイズの研修(理念、指導方法、生徒へのアプローチの仕方、教材知識など)を経て、試験に合格したインストラクターだ。レッスンは1歳6ヵ月〜6歳までの6つの成長段階に合わせたクラスで、マンツーマンもしくは1人のインストラクターが4人までを指導にあたる。大切にしているのは教えすぎないこと、そして考える楽しさを体験させることだ。

 「お友達が持てる年齢になるまではマンツーマン、3〜4歳以上では依存心が強くならないように複数人でのレッスンをおすすめしています。また、子ども扱いをせず、ひとりの人間として接することを心がけています」

 『小学校受験コース』の受講を考えて問い合わせをしてきた保護者に、『知能育成コース』を紹介することも多い。

 「幼児期に一番大切なのは頭の基礎をつくることです。『これをしてから、受験を考えましょう』という話をします」
情報化が進む今、求められるのは地頭の良さ。チャイルド・アイズは入学のためではなく、より良い未来を作るための“学び”に目を向けている。

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