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中学・高校受験:学びネット

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静岡学園中学校・高等学校

 
  教養を土台に体験学習から豊かな人間力を
新大学入試制度に向け、探究学習や英語に注力
2011年に現在の静岡市葵区東鷹匠町に移転し、日本初の単独学科として「教養科学科」を設置した静岡学園中学校・高等学校。この5年間「真のエリート・リーダーの育成」を目指し、さまざまな取り組みをしてきた同校。地域商店街の夜店市に出店、演奏参加をしたり、また自主的に被災地ボランティアに行くなど、生徒たちにはリーダーの自覚が芽生え始めている。一方、学力向上も著しく、今春は国公立89名と輝かしい合格実績を出した。新大学入試制度に対応した中高一貫カリキュラムもスタートし、常に時代の先を見据えた教育を実践している。

校 長: 石田 邦明
住 所: 〒420-0833 静岡県静岡市葵区東鷹匠町25
電 話: 054-200-0191
交 通: JR「静岡」駅から徒歩20分、または、しずてつジャストラインバス「静岡駅―横内町静岡学園入口」6分乗車、バス停から徒歩4分、静岡鉄道「音羽町」駅から徒歩8分
学生数: 中学校 211名
高等学校 956名 (2016.5.1現在)
ホームページ: http://www.shizugaku.ed.jp

 

真のエリート育成に手応え
本物を見せる体験学習

 石田邦明校長は、この5年の教育の成果を振り返り、「教養科学科という単独学科となったことで『真のエリート・リーダーの育成』という教育目標の下、教員がひとつになれたと思います。それに社会で起きている問題に目を向ける生徒が増えてきましたね」と語る。

 同校が目指す「真のエリート・リーダー」とは、豊かな人間性と自立の精神を育み、多様な価値観を持つ他者とも協働しながら、社会貢献ができる人間だ。
そのため、同校では好奇心を刺激し、人間力を高める6つの特別プログラムを用意している。

1 SGT(SHIZUGAKU GOLDEN TIME)
放課後を利用し、大学教員や企業の方を招いての教養講座、フラワーアレンジメントや陶芸などの体験、各教科の演習等を行う。

2 日本の伝統文化継承プログラム
茶道や和食のマナーなど、さまざまな日本の伝統文化を体験する。

3 全校ボランティア活動
生徒会に設置されたボランティア局を中心に地域と連携して行う。

4 インターナショナルプログラム
海外姉妹校との交流をはじめ、英語の習得に力を入れる。

5 緑風塾
「学び学」、「人生学」など、哲学的な学習を行う総合的な学習の時間。

6 地域共生活動
地域の人々と積極的に交流する。

 6つのプログラムの中でもこだわっているのは、本物を生徒に見せる体験学習だ。S(SPECIAL)SGTとして、芸術鑑賞教室(古典芸能、演劇、音楽)や、JAXAの「はやぶさ」開発担当者の特別講演の他、今年の5月にはノーベル物理学賞を受賞した名古屋大学の天野浩教授を招いて創立50周年記念講演を開催する。こうした体験から刺激を受け、難関大学を目指し、見事突破した生徒も少なくなく、学習意欲の高まりにも大きな成果を上げている。

 石田校長は「本物に触れて学んだことは深く心に残ります。本校ではこれまでも体験型学習を多く実施してきましたが、今後は全教科で各教員が実施したアクティブラーニングの記録をデータベース化し、教師同士が学び合えるような環境をつくりたいと考えています」と話し、生徒が主体的に学べる授業の実践をさらに押し進めたい考えだ。

 自主的・主体的に活動を起こす生徒も増えている。一昨年、東日本大震災の被災地に「ボランティアに行きたい」と計画したのは生徒だった。今年の夏休みには、防災委員会の生徒の被災地への訪問が予定されている。今回は静岡で災害が起きた場合でも生徒が積極的に行動できるよう、防災知識を学ぶのが目的だ。同校では真のエリート・リーダーになるべく、生きた知恵を学ぶ機会が数多く用意されている。

中学卒業までに英検準2級
中3の修学旅行はハワイに

 昨年からは平成31年度に導入される新大学入試制度に対応すべく、新しい取り組みも始まった。その1つが「教養科学の樹」だ。毎週1回、生徒が興味を持った新聞記事をもとに自分の意見をまとめる探究プログラムで、知らない語句(「マイナス金利」等)を調べながら、記事に対する自分の意見を書いていく。日ごろから今、社会で何が起きているのか関心を持たせ、生徒に視野を広めるキッカケとしてもらうのが狙いだ。

 「マスコミや他の人の意見を鵜呑みにせず、批判的思考力を持てるようになってほしいですね。記事に書かれたことが本当に正しいのか、さらに自分の意見も正しいのか吟味できるレベルまで生徒に求めていきたい」と石田校長は話す。

 「英検&英語漬け体験」もスタートした。中学卒業までに全生徒の英検準2級合格を目指し、英検受験を奨励。すでに中3生の40%超が準2級を取得するなど、成果を挙げている。

 また、昨年8月には夏休み中の2日間、校内で「イングリッシュキャンプ」を実施した。参加者は中1〜中3までの希望者30人。少人数のグループに分かれ、同校のALTや外部講師と一緒に料理をしたり、ゲームを行いながら生きた英語を学んだ。今後も継続していく予定で、高校ではさらにレベルを上げ、ネイティブの大学生を招いた1週間の英語研修を行いたいと考えている。

 さらに29年度からは中3の修学旅行先をハワイに変更。現地ではハワイ大学の学生との交流も企画されている。

 「今後、大学入試では社会に貢献するために中・高時代に何を身に付けたか、そして困難にぶつかったとき、それを解決できる問題解決能力があるかが問われるのではないでしょうか」と石田校長。

 「グローバル社会においては、多様な価値観や文化を持った人々と協働しながら問題を解決することが求められます。そのためにはコミュニケーションツールとしての英語はとても重要になるでしょう。加えて、問題を認識・発見し解決するための知恵(思考力)、自分の考えを正しく伝えるプレゼンテーション能力(表現力)も必要です。こうした力を本校で学ぶ6年間で鍛えていきたいと思っています」

国公立89名、難関私大113名
中高一貫生が核に

 同校の大学合格実績は目覚ましい伸びを見せている。28年度は国公立89名、早慶上理をはじめとする難関私大に113名合格した。昨年以上の合格実績のうえ、今年は卒業生数が100名ほど少ないことを勘案すると、上位大学合格者の割合が着実に高まっていることがわかる。

 高校は「教養科学科」の中に「探究系」があり、中高一貫生は探究系に進学する。高校進学後も一貫生は生徒会やSGTの活動で、核となって活躍している。

 移転開校した2011年から5年。この年に入学した中学1年生は、この春、高校3年生になった。来春には移転後入学した生徒が初めて卒業を迎える。どのような成長が見られるのか期待が大きく膨らんでいる。

(体験入学)
7月29日(金)午前、9月3日(土)午前

(陶芸体験&学校見学会&個別相談)
11月5日(土)午後

(入試説明会)
12月3日(土)午後

 
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