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中学・高校受験:学びネット

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2015/9 塾ジャーナルより一部抜粋

セミナーレポート 学心塾・KG MARKSに学べ!
点数アップを徹底的に追求し、V字回復 ベトナムに日本人生徒向け塾を開校

     

学心塾 KG MARKS/株式会社創心(神奈川県平塚市)
代表取締役 中本豊明さん

60歳。兄が経営する学習塾「学心塾」で塾講師として長年勤務。5年前に代表取締役に就任すると、生徒減少に悩んでいた塾経営を黒字化へと導いた。2013年、静岡の学習塾「向上館」とコラボし、新ブランド塾「KG MARKS」をスタート。2014年にはベトナム・ホーチミンに「KG GLOBAL ACADEMY」を開校した。2007年4月から始めたブログ「とよ爺のつぶやき」は、月間何十万というアクセスがある。

 神奈川県の平塚・伊勢原・大磯・大井の地域密着型進学塾として、今年開塾48年を迎える「学心塾」。中本豊明先生が代表取締役に就任した5年前は経営不振に陥り、塾の存続さえも危ぶまれる状況だった。そこから新ブランド塾を立ち上げ、ベトナムにも進出するなど次々と改革を遂行。社員のモチベーションを引き出す見事な舵取りで、4年連続黒字へと経営が回復した。50周年に向けて、さらに進化を続けようと走り続ける中本先生にインタビューした。

新コンセプトの塾を開塾
個別演習の時間を多く

 平塚市を中心に8教室を展開していた学心塾。古くから地元で愛されていた塾だったが、生徒数が徐々に減り、講師の意識も停滞気味になっていった。5年前、代表取締役になった中本豊明先生は「まずは働く人のモチベーションを上げることが大事」と考えた。そのためにやったことは新教室の開校だ。しかし、伝統ある塾の固定観念を変えるのは難しい。そこで全く新しいコンセプトの塾を始めることにした。

 「KG MARKS(ケイジー・マークス)」は、静岡県の向上館と学心塾のコラボレーションによって生まれた新ブランドの塾。Kは向上館の、Gは学心塾の頭文字から取っている。

 同塾はこれまでの学心塾の指導方法と違い、演習時間をたっぷりと確保し、徹底的にテストの点数にこだわり、点数アップを追求した。

 基本の授業形態は集団授業+個別課題指導だが、「集団授業の時間を削ぎ落とし、個別演習の時間を多く確保しています。生徒個人のニーズに合わせた個別演習をやったほうが点数は伸びるのです」と中本先生は話す。

 個別課題指導で使用しているのは、教育開発出版の学習システム「eトレ」だ。「難問に挑戦したい」「苦手な教科はさかのぼって学習したい」等、生徒の習熟度に合わせた出題ができる。

 「学心塾では講師が集団授業で引っ張っていく形の指導でしたが、KG MARKSでは演習の時間を増やすことで、生徒のやる気を引き出し、自分からエンジンをかけて勉強させるよう指導しています」と学心塾本部長で、KG MARKS神奈川本部校担当の石川剛先生。

 一昨年の3月に開校した福井本部校では、中学の5教科500点満点で120点しかとれなかった生徒が3ヵ月で420点を獲得する等、生徒の学力が著しくアップ。口コミで評判が広がり、あっと言う間に生徒数は50名を超えた。地域密着の少人数制をとっているため、今年6月には福井飯塚校を開校した。

 合格実績も華々しい。全教室(神奈川本部校、福井本部校、福井飯塚校、三島校【提携校】)で、この春、開成高校、函館ラ・サール高校、国立沼津高専、神戸大附属中等、福井大附属中学等に合格者を出している。

 今後はこのKGのスタイルを学心塾にも導入していく予定。社員のモチベーションも上がり、会社の売り上げも回復している。生徒数は現在800名ほどだが、2〜3年の間に教室数を増やし、1,000名まで増やしたいと考えている。

●運営のポイント
新規教室開校で社員のモチベーションアップ
●指導のポイント
徹底的にテストの点数にこだわり、生徒のレベルに合わせた演習時間を増やす

2年かかった海外進出
これまでの人間関係が活きた

 KG MARKSは海外展開もしている。「KG GLOBAL ACADEMY」として2014年1月、ベトナム・ホーチミンに開校。日本人学校の生徒を対象にした塾で、ホーチミン市の正式許認可を取得している。

 社会主義国であるベトナムでは、正式許認可を取るにはベトナム人の役員を迎える必要がある。今回実現できた背景には、中本先生が長年ベトナムのストリートチルドレンを支援する組織に寄付をしてきたこと、その組織を運営している日本人スタッフが学心塾の卒塾生だったことなど、さまざまな要素がうまく作用した。約2年かかったが、正式の認可を取り付けることができた。

 実はこの日本人スタッフは、中学時代不登校を経験し、中本先生も協力していたNPO法人「そだちサポートセンター」という不登校の生徒をサポートする施設に通っていたことがあった。今ではKG GLOBAL ACADEMYも手伝ってもらっており、「これまでやってきた活動がつながっていると感じています」と中本先生は話す。

 福井のKG MARKSも長年塾講師として活躍していたベテラン講師が、親の介護で福井に帰らなくてはいけなくなったことから、全社員の理解の下、中本先生が背中を押す形で開校した。

 「私が代表に就任した時に話したのは『塾の都合で人は切らない』ということ。年齢が上がって現場がキツくになった社員には、別の事業にシフトしていけるようなことも考えています」と中本先生は話している。

●運営のポイント
これまでの活動が実を結び、海外進出に成功。社員のライフステージも考えた事業創出も

経営改革の冊子を製作
1対1の面談で理解深める

 こうした塾改革が功を奏し、4年連続で黒字を計上している同塾。その過程で経営方針を社員と共有するため、中本先生は「塾運営改革案」という百数ページにも及ぶ冊子を作成。今後の出店計画や生徒募集等をまとめたものを社員に読んでもらい、月1回は個別で面談を行っている。

 「教材や授業形態がいいだけでは塾は大きくならないと思っています。働く人のモチベーションが低ければ何をしてもダメです。モチベーションを上げるためには、個々で話し合いをするのが原点。毎月のように話をするとお互い意思疎通ができますし、私自身も知らなかった会社の中身がわかるようになりました。KGのスタイルも10年したら、もう古くなっているかもしれません。そういった当事者意識を持たないと生き残っていけない、ということも社員と話しています。学心塾は50年近く続いている塾ですが、50年を境に新しい塾のかたちを模索していかなければと思っています」

●運営のポイント
塾運営改革案を作成し、社員と経営方針を共有。当事者意識を持ってもらい、常に新しい塾のかたちを模索

 

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