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2015/9 塾ジャーナルより一部抜粋

大阪私立中学校フェア 2015
私立中学の魅力を知る大イベントに多くの家族連れが来場
人気の教育セミナーも

  2015年7月19日(日)/大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
主催 大阪私立中学校高等学校連合会
 
     

 大阪の私立中学校・64校が参加する中学校フェアが、7月19日(日)、グランキューブ大阪で開催され、3,000人超の来場者で賑わった。

 メインとなる個別進学相談の会場や教育セミナーの会場は昨年より拡大、休憩場所も家族連れの参加を見越してスペースも広くなった。さらに小さなお子さんのためのレゴスクールや保護者向けの教育資金贈与セミナーなど、新しいコーナーも設置され、好評を博した。

 開催前の会場では、自校の魅力を発信できるようにと、円陣を組んで打ち合わせをする先生方の姿もあり、力の入ったフェアとなった。

中学入試を盛り上げたい

 64校が一同に会する相談会の会場では、開催に先立って主催者の挨拶が行われた。大阪私立中学校高等学校連合会の副会長で私立中学校広報担当の、清風学園の平岡宏一校長は「昨年以上の来場者に参加いただき、大阪の私立中学の良さをアピールできればと考えております。関西教育機構さんにもお力を借りて、中学入試を盛り上げていきたい」と語った。

 その後、受付が開始され、列をなしていた参加者らは、会場の見取り図を持ち入場。ある夫婦はパンフレットコーナーへ。「まず、どういう学校があるかをパンフレットで確認します」と2年先に受験を目指す小5の両親の声。一人の父親が男子校のパンフレットを手に取り、真剣に目を通していた。「男子校が少なくなったので寂しいですね」と男子校のOBだという父親。一緒に来た母親と小6男子は共学校のブースで相談中だとか。

対応する先生の一言が

 会場の中心には女子校、男子校、共学校と分かれてブースが設置され、個々に飾り付けられたブースが目を引いた。特に女子校のブースは華やかで、ポスターや制服はもちろん可愛いぬいぐるみや、グッズなどが展示され、参加した女子や母親を楽しませた。

 会場の子どもたちに呼びかけているのは、iPadを使って広報する共学校の担当者。部活や文化祭の動画を見せアピール。お揃いのハッピを着て、存在感を示した学校もあった。

 今回は昨年よりも会場を広く取ってあったため、ブースに列ができると、ブース外の相談場所で相談ということが多く、「膝を突き合わせての相談は、より学校が近い存在に映った」という保護者の意見もあった。

 女子校のコーナーで立ち止まり、迷っている親子連れに声をかけたのは、ある広報の先生。「どうされましたか」に「成績を持ってきたが、相談に乗っていただけるのでしょうか」と母親。「大丈夫ですよ。今の時点で悩む必要はないですよ」と相手の立場に立っての返答は、その親子の不安を取り除き、安心感を与えたようだ。

 「あの先生と出会ってよかったです。オープンスクールに行くことにしました」と親子で微笑んだ。

 中学受験では、こういったところにも学校選択が隠されている。先生方の話や姿勢は、受験者側から言えば一挙手一投足が受験につながるのである。

教育セミナーは満席

 午後になるとさらに入場者が増え、予定されていた教育セミナーの会場へ足を運ぶ人たちでいっぱいとなった。昨年同様、関西教育機構が実施するセミナーは1部から3部まであり、算数の計算や変る大学入試、中学受験講座など、興味あるテーマで実施された。

 会場では母親同士が友達だという親子連れが一部に参加。メモをしっかりと取り、子どもにも「計算はあのようにしている?」と確認している場面も見られた。終了後、母親たちに聞いてみると、「小3から塾に通っており、子どもの意見で中学受験を決意。中高一貫校を狙っているのは、大学受験まで少しゆとりが生まれるので」と話してくれた。

 2015年度の関西の中学入試では、初日の午前に1万7,200人が受験し、小6児童数を分母とする中学受験率は9・0%と昨年の8・7%から、復調の兆しを見た。大阪の受験率は昨年の9・1%から9・3%と上昇。偏差値55以上の学校で志願者が増加。54のラインが増減の分かれ目になっている。(エデュケーショナル調べ)

 今回の中学フェアには昨年に引き続き、同等の参加者が望めた。経済状況の好転や2020年度の大学入試改革は私学にとってチャンスだという声も多く、2016年度の中学受験には多いに期待がかかる。

第1部
算数がヒラメク!
人生がキラメク!
黄金の学習習慣

浜学園 算数科 主管講師 村田 竜祐氏

計算の工夫を身に付ける

 計算が算数において一番大切です。算数が得意な子の特徴は計算ができる子が多いです。与えられたものはどんどんこなしてください。中学入試では分数や小数が入ってきますから、計算を続けていくことが大切です。計算できる子は飲み込みが早いですが、できなければ実践ができず戸惑ってしまうので、計算力はつけておいてください。

 ポイントは時間を記録すること。制限時間があるとしんどいのですが、やらないといけない問題が10問あるなら、がんばってやる。ストップウォッチを持って秒単位まで記録してほしい。どれだけ正解したか、どれだけ間違えたか。間違いが多ければゆっくりやる。やり方が違っているかもしれないので、解き直しは必ずしてくださいね。

 計算の早い子と遅い子の違いは何か。これから計算の工夫を学びますが、工夫を身に付けないと早くなっていかないですよ。遅い子は工夫を身に付けていくと良いですね。例えば、43×6=40×6+3×6=240+18=258と計算できますね。後ろからやるのが普通ですが、前から計算すると暗算力がつきます。二桁の計算を前からやってみるのも計算の工夫ですから、習慣でやっていくと定着するよ。

 計算の跡も残しましょう。暗算でできるところは暗算で、書き残さないといけないところは書き残していくと良いです。

オンリーワンを目指そう

 そもそもなぜ勉強するのか、皆も感じていることでしょう。人の役に立っているという観点で仕事を考えてみよう。すべての仕事が素晴らしく尊いものということを頭に入れておいてください。

 ナンバーワンを目指すより、多くの人の役に立てるオンリーワンを目指そう。オンリーワンはエキスパート。勉強を積んでいって、その道の専門家になることはできるはず。技術が高ければ高いほど多くの人の役に立ち、望まれることになります。

 では、オンリーワンになるにはどうすれば良いか。幅広い知識と教養を身に付けることです。何かしようと思ったときに幅広い知識があれば、目指すことができる。もう一つ大切なことは、何事も心を込めて取り組むこと。勉強でも同じ、図を描いてみることの中にも心を込めてやっていくことができるのです。勉強以外でもお母さんに頼まれたことを心を込めてやってみる。

 心を込めたら人生がきらめく。目標を達成するには強く思うことです。例えば、私は絶対にお医者さんになると強く思うこと。目標が変わっても勉強は役に立ちますし、損はないです。いつか目標を持ったとき、心を込めて取り組んでいけば、オンリーワンになれると思います。頑張ってください。

第2部
変わる大学入試と中等教育


関西教育機構 理事長 小松原 健裕氏

大学入試だけでなく
教育全体が変わる

 現状課題として、大学生の@学習量の低下、A知識獲得重視、B主体性に乏しいことが言われています。これから先、子どもが大人になったときに、今は存在しない会社や仕事が出てきて、対応していかなければならないことを考えると、小・中・高の教育から変えていかないといけないです。

 教育で育む力として、@基礎的・基本的な知識・技能、Aそれらを活用する思考力・判断力・表現力、B主体的に学習に取り組む態度が要求されていきます。答えのない問題に対して解答を見出す力を社会人になる前に育成することが大学で求められていますが、それまでの高校の教育も変えないといけない。

 だから、夢や目標を持って、主体的に学べる環境を整備して、知識を教えるだけでなく、勉強の仕方や問題の解き方を教えていけば、新しい知識が必要になっても、やり方を身に付けておけばできるので重視されていくと思います。

新しいテストの概況

 高校生には、学習成果を把握するために「高等学校基礎学力テスト」を年に複数回、2、3年生を対象に実施し、内容は高校の必修科目を想定、英語は資格検定試験を活用する多肢選択方式が原則です。大学入学希望者には、センター試験の代わりになるテストとして「大学入学希望者学力評価テスト」を行い、多肢選択方式と記述式を合わせた問題で、年に複数回やります。思考力、判断力、表現力等の能力を中心に評価し、「5教科・科目型」「総合型」を出題、英語は「読む」「書く」「聞く」「話す」4技能を評価します。解答方式はコンピュータになる予定です。

 新しいテストは私立中高一貫校にとっては早い段階で学力育成に取り組むので、高2生で実施されるのは有利ですし、熟成に時間がかかる思考力や表現力は、私学だと中学で1000時間以上やってくれるので、授業時間の長い学校が優位に働きます。英語の4技能に関しては、教える側の体制が整えば、子どもにとっては良いことです。


大阪私立中学校高等学校連合会 副会長
私立中学校広報担当 平岡 宏一氏

企業側と学生側の
社会人としての意識のギャップ
求められる人間像とは

 大学入学希望者学力評価テストは難易な問題も含まれますし、それを踏まえて大学の個別選抜となってきます。そこで大事なことが、知識を充分に蓄えた上で、知識をどれだけ活用できるかのプラスアルファです。知識の習得が不要になったと誤解しないでほしいです。

 各大学の個別選抜で主体性、多様性、協働性が求められますが、中央教育審議会会長の安西祐一郎先生のお考えを拝借しますと、@主体性とは、自分の目標を自分で見出し、実践する力(≠一人よがりの主張パワー、≠人の意見を聞かないパワー)、A主体性は、人の心を感じる力、多様な人々と協働する力をもたらす、B主体性は、想像力、臨機応変力、人間としての一貫性をもたらす、C主体性は、答えのない問題に答えを見出す力をもたらす。このようなことを問われる問題が出題されると想定されます。

 経済産業省の社会人基礎力調査では、不足していると思う能力要素について、主体性や粘り強さがないと人事採用担当者は今の学生に対して思っていますが、学生側はあると思っています。ビジネスマナーや業界の専門知識などは勤めてからも身に付けることができる。学生はコミュニケーション力やチームワーク力、主体性をあると考えていますが、企業は足りないと考えています。

各大学の入試について

 順天堂大学の医学部では、画家の絵を見て、800字で何を感じて考えたかを答えさせる問題でした。表現力が問われています。

 大阪大学では「SEEDSプログラム」といって、大学研究に触れてもらい研究に対する芽を伸ばしてもらうことを目的にした活動があります。応募資格は高1、2年生で、選考方法は、科学にまつわる具体的な活動をやってきたなら研究概要書の提出、数学や物理の講義を聞いてレポートを出すなどが求められます。大阪大学では来年から「世界適塾入試」といって、来年から多様な力を問う入試を実施し、270名を募集する予定です。「SEEDSプログラム」が、この入試とどう関連づけられるか明確な発表はありませんが、何らかの関連は当然あるものと思われます。

 京都大学では「特色入試」で200名を募集します。後期日程として行われる法学部を除いて、全学部で1,000字から2,000字程度の志望理由書の提出が求められます。経済学部の問題は資料や研究書を読んで、3時間で3,000字前後の論文を書かせるという内容です。今年から実施されますが、教科がなくなった分、論文の配点が300点から500点に上がり、センター400点、提出書類100点の1,000点で評価されます。

パネルディスカッション

≪司会≫
日能研関西 進学情報室 室長 森永 直樹氏

≪出席者≫
関西教育機構 理事長  小松原 健裕氏
大阪私立中学校高等学校連合会 副会長、私立中学校広報担当 平岡 宏一氏

森永先生(以下:森永) テストが変わるということですが、高2からの基礎学力テストは、学校の成績を証明する担保のようなものとして扱われるのでしょうか。

小松原先生(以下:小松原) 高校生の学力低下を懸念されての試みなので、大学によっては、高校の段階で基礎学力がどれくらいか、入学試験の際に判断していく流れになると思います。基礎学力テストの結果をもって推薦入試を受けることになりますので、押さえておきましょう。

森永 形式について、記述もコンピュータ形式になりそうですが、ブラインドタッチなどパソコン能力も要求されるのでしょうか。

小松原 特別な対策は必要ないと思います。入力する文字数も30字から60字くらいではないでしょうか。それより勉強の仕方や考える力を養成しておくことのほうが大切です。

森永 一番大きく変化するのが、個別大学入試だと思われます。現実問題として、すべての大学でも行われることになるのでしょうか。

小松原 今回の主旨として変わるなら準備をしておかないといけないですし、着地点を詰めるのはこれからでしょう。私の立場から言えることは、わからない部分も多いですが、変わることを前提として、準備はしておかないといけないでしょうね。

平岡先生(以下:平岡) 安西祐一郎先生の講演会に参加したとき、「東大や京大の個別入試が変化しなければ、意味がないのではないでしょうか」と質問しましたら、「文科省あげて変わってもらう方向で押していきたい」というお答えが返ってきました。

 そして、皆さんにお伝えしないといけないのですが、これから新設される学部は、新しい入学試験を実施しないと認可も助成金も下りないということです。どのような形に変化を遂げるかわからないですが、変わることは間違いないと思いますので、変わらないという思いで動いていると大変なことになると思います。

森永 中身について、英語の4技能の身に付け方は私学と公立に差があると感じています。

平岡 私たちの学校でも1、2年生は、50分のうち20分間はリスニングに時間をかけていますね。リクテーションと言って、英語を聞いて英単語か書けるかどうか、聞き取れてスペリングできるかどうか。公立中学でやっているところは少ないと思いますが、大阪の私立中学でやっていないところはほとんどないでしょう。

小松原 英語の取材に行ったとき感じるのですが、自分たちのときと進め方や教え方が違うと感じています。中高一貫校にいけば間違いないでしょうし、子どもたちもやる気になるでしょう。

森永 公立中学の3年間と私学の6年間の英語教育の内容の質の差は大きいでしょうね。リベートなどの新しい取り組みもあります。

平岡 どこの学校も新しい入学試験を意識してプログラムを組んでやっています。生徒の反応を見ていても、今までになかった新しい側面が見つけられたり、ペーパーテストで測れないことも出てきたりしている。やってみないと発見できないので、生徒たちの反応を受けて、次の方向性を私学は考えているでしょう。

森永 それでは中学入試に英語が導入される可能性はありますか。

小松原 例えば200人の学年の中で1クラスは英語クラスを作って、英語を科目の中に入れることがあるかもしれません。英語が話せる生徒がいれば、他の生徒にも良い影響を与えますから、帰国子女でなくても英語を話せることで受験できるコースも将来はできるかもしれないです。

平岡 中学入試に問われるのは国語力で、国語力あっての英語力だと思います。個人的には英語の入試が広がっていく印象はないです。

森永 科目の融合や説明させる記述問題など増えてくるでしょうか。

小松原 ある社会問題を取り上げて、社会や理科の知識を問い、国語問題として答えさせるという問題でしたら、日能研でもやっていますし、中学入試で出てきてもおかしくないかと思います。記述は練習すれば書けるようになりますので、ご安心ください。

森永 最後に、保護者の方へメッセージをお願いします。

平岡 これから10年は私学の時代だと感じており、選択肢を広げるという意味でも、チャンスがあれば、私学受験にチャレンジしてほしいと思います。

小松原 今まではいろんな問題を解く中で、自分たちで応用力を身に付けていきなさいというのがスタンスでした。これからはどうすれば応用力を身に付けることができるかを教えていくこと。考える力や物事を多面的に捉える力が身に付きます。話を聞いたり、本を読むことや勉強する習慣が大切でしょう。内容は学校側が変えていきますので、ご安心いただければと思います。

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