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2015/1 塾ジャーナルより一部抜粋

緊急取材 法人単体で地域、行政とも連携
学習塾初のNHK学園連携教育相談センターに認定も

  翼学院グループ代表・翼学院 学院長(東京都葛飾区) 芦澤 唯志さん  
     
 創業後、わずか1年間で在塾生100人となり、創業から6年目の現在では3拠点に未就学児から大学受験生まで400人以上が在塾している翼学院。全国の塾では初めてとなるNHK学園高校との連携を果たし、来年度からは新たな取り組みもスタートする。少子化で塾の経営が困難といわれる時代に躍進を続ける翼学院グループは、芦澤学院長自身の体験や子どもたちに対する強い使命感から、法人単体でありながら、地域や行政と連携を行い、縦横のつながりを広げることで、常に新しいムーブメントを起こしている。

「公教育に口出しするうるさい塾」との
評価からスタート

 翼学院の創業は6年前。港区個別支援室内の放課後塾で指導主任を行っていた経緯から、学習や生活が困難な児童・生徒のための塾を開いてほしい、という広域からの要望が相次いだ。

 芦澤学院長は入学を予定していた教育系の国立大学院から、急遽、経営学の大学院に進学先を変えて、スタッフ3人とともに翼学院をスタートした。経営学を学んだのは脆弱な基盤では、子どもたちへの安定したサービスの提供、スタッフが安心して働く環境を提供することはできない、と考えてのことだ。

 「発達障がいを怠け病と決めつけ、家庭のしつけが悪いと責められるなど、学校の対応に悩む保護者からたくさん相談が寄せられたのです。一心に子どもたちのためを思い、教育委員会や学校に丁寧に相談したのですが、けんもほろろで、かえって公教育に口出しするうるさい塾だと目を付けられてしまったのです」

 だが、そこまで親身になることや、学習が困難な子たちの面倒を良くみてくれるという口コミが広まり、創業からわずか1年間で塾生は100人にまで増えた。

児童デイサービスから進学補習
就職支援までのサービスを提供

 翼学院には、「学校から進学先がない」と言われた子たちが多数通塾している。傷ついた子や保護者と面談を繰り返し、自身と向き合わせることで変化を促す。さらに将来の夢を持つための支援を行い、偏差値縦割りではなく、将来の夢の実現のための志望校合格へ導く。区のケースワーカーが、生活保護世帯の子どもを連れてくるケースも珍しくない。生活保護費をすべて遊興や飲酒に費やしてしまう保護者を抱えて悩むケースワーカーと協力しながら、子どもの心を支えている。

 「創業の背景には、私自身が不登校で、ADHDで、不良だとラベリングをされていた経験があるのです。苦しんでいる子どもたちを見ると、痛みがわかるのではなく痛いんです。個々のケースで痛みは異なりますから、気持ちがわかるというのはどんな人生経験を積んでいても不遜です。でも、自身の体験を語り、個々の境遇について一緒に考えることはできます」

 リアリティーのある話だから、子どもの心に響くのだろう。

 「翼学院には指導レベル・学力もマインドも非常に高いスタッフたちが集まっていますから、開成高校や都立両国中学などの上位層の子たちも通塾しています。ただ、ドロップアウトした子たちに寄り添い、学力の向上だけではなく、学校生活などの問題の解決までサポートし、大学や高校進学後の就職活動の支援(毎年、就職試験対策書籍全国ランキングナンバーワン書籍「サクセス!」を翼学院教務部が著述)、社会へ巣立った後もサポートやケアを行う独自のワンストップサービスを提供しているため、学習や生活に苦手感のある塾生が過半数を占めています」

 また翼学院では、0歳児から18歳までの障がいのある子どもたちの療育を行うデイサービス「つばさクラブ」(厚生労働省・東京都指定事業)も展開している。

地域や行政、産業界と
連携しながらの子どもの支援

 翼学院の大きな特長は、地域や行政と連携を行っていることだ。大阪府大東市では公益社団法人全国学習塾協会が教育委員会と連携しているが、協会などの団体を通じてではなく、単体の塾が行政と連携することは全国でも例がない。

 「やはり一朝一夕には連携できません。でも、苦しんでいる子どもたちに対して、心ある教育関係者だけでなく、産業人の中にも心を痛め、改善したいと思っている方たちが多数います。地域での地道な活動を通じて、自分の思いやビジョンを訴えかけることによってその方たちと連携を図ることができます。むしろ、公教育のような縛りがない民間企業だからこそ、一体的にムーブメントを起こしていくことができていると考えています」

 芦澤学院長は、公益財団法人産業教育中央振興会理事や東京都教育庁内産業教育振興会、東京商工会議所役員、警察署、税務署の団体の理事など複数の役職を務めている。

 「産業界と連携を図っての子どもたちの支援、そのための政策・制度の充実への提言など、すべての活動が子どもたちのためのものです。例えば、警察はただ捕まえるところではなく、問題を抱えた子の将来を真剣に考えてくれる場である、ということも連携を図るようになって知りました。不良と呼ばれていた頃には考えも及びませんでしたが(笑)」

 翼学院では所属中学校が匙を投げた番長を時には叱り諭し更正させて、都立高校合格へ導いた例など枚挙にいとまはない。

 また、塾生は区民大学、産業フェア、大学・高校での体験など、さまざまな地域のイベントに参加して、地域社会とのかかわり方を学び、地域で生きる礎を築いて巣立っていく。

 専任養護教諭の芦澤和美さん(芦澤学院長の妻、行政の保健師を経て現職。埼玉県立大学院で精神保健福祉を研究)は、東京理科大学との大学地域連携検討会委員を務め、区内の学力問題の解消のための理数系教育推進や理科大研究室の地域小・中学校への出前授業などの提案を行ってきた。また翼学院は都立高校での就職面接指導や学習支援、区民大学内でパラリンピックの金メダリスト大日方邦子さんによる講演の企画・運営を行うなどの地域教育への貢献を行っている。

 「それでも『当校は特別支援学校ではないから、障がいのある子への配慮は行わない』とか、『東京都指定事業であっても、民間事業者とは連携を図らない。生徒の放課後のことについては関知しない』と公言する一部の学校長もいて、苦慮することもあります。一心に子どもたちのため、私たちは不退転の決意で諦めませんが」と、芦澤学院長は目に闘志を秘めつつ語る。

福祉的就労ではない
個性にあった就職サポート

 翼学院高等部は全国初の「NHK学園連携教育相談センター」に認定された。平成27年4月の本格開校を前に準備を行っている(東京都地域応援ファンド採択事業)。

 「通信制高校やサポート校を卒業する子の出口はとても狭い。かろうじて卒業した子たちは、大学進学は非常に厳しく、就職先もないんです」

 就職試験の段階になって、パソコンや面接の技術を教える就労支援団体は少なくない。しかし、面接の技術で入社しても、人間関係などでつまずいてしまう。そこで、翼学院高等部ではデイサービスのノウハウを活用しながら、3年間かけて職業人としてのコミュニケーションの練習を行う。また、地域企業でのインターンシップ(教員同伴)も欠かせない。たとえ障がい者であっても、福祉就労だけではなく、インターンシップを行いながら、自分の適性や、やりたいことに気付くことで、自らキャリアを見つけていく。

 「伝統工芸士への弟子入り、動物園の飼育員など、さまざまな職業体験を通じて、その子の個性に応じた就労先を一緒に探していくのも私たちの使命です」と芦澤学院長は語る。

 「公教育の歪みで、もみくちゃにされてしまった子たちが生きる力を培い、自身の夢を実現しつつ社会に貢献していく、地域や行政、産業界と連携を図りながら、私たちは今後もその支援を行っていきます」

 翼学院グループは、平成26年度東京都経営革新計画承認企業に認定された。同グループに寄せられる教育界、産業界、そして何より子どもたちや保護者の期待は計り知れない。

 

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