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中学・高校受験:学びネット

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2014/11 塾ジャーナルより一部抜粋

次世代を担う講師たち マツハシゼミナール 橋山 智洋さん
集団指導から個別指導へ
二代目が塾を大改革 前年比で生徒数150%に

     

マツハシゼミナール(神奈川県横浜市)
橋山 智洋さん

 塾として生き残るためには、改革は避けて通れない。そんな時、大手旅行会社に務めていた二代目が塾に戻り、大鉈を振るう大改革を行った。横浜市の住宅街にある創立43周年の老舗塾「マツハシゼミナール」は、2年前に集団指導から自立学習型の個別指導へと指導方針を大きく変換。生徒の学力が全体的に底上げされ、生徒数増加にも成功した。また学童保育や空手道場、そろばん塾なども併行して運営するなど、子どもたちの可能性や個性を伸ばす教育に取り組んでいる。

大手企業から
塾にカムバック

 横浜市保土ヶ谷区の住宅街に立つマツハシゼミナール本部校。43年前、代表を務める橋山幹夫塾長が大倉山で塾を開いたのが始まりだ。その後、新桜ヶ丘に移転。自社ビルを建設したのは20年ほど前。現在、マツハシゼミナールは初音ヶ丘校、町田校の計3教室を運営している。

 今、塾の顔となっているのは幹夫さんの長男・橋山智洋さんだ。大学卒業後、大手旅行会社に就職し、法人営業部でスポーツ団体の世界大会の斡旋など、さまざまなプロジェクトを手掛けた。高校時代は空手部に所属し、全国大会にも出場。大学時代はアメフト部で活躍した体育会系熱血漢。大学生の時には塾でアルバイトをしていたが、就職後の6年間は塾から離れており、2010年に戻ってきた。

 「戻ってきた理由は、塾に変革が必要だと感じたからです。6年の間に生徒の様子も変わり、学力も低下したようにも見えました。自分に子どもが生まれたこともあり、子どもたちに対してもっとできることがないかと創業者である父と相談をし、決断しました」

 大手企業にいた時、学歴は優秀でも業務で大変苦労しているような社員が少なくなかったことを目の当たりにしてきた。「勉強も大事だが、社会に出るまでに、子どもたちにもっと大切なことを教えたい」と橋山さんは考えた。

 当時、同塾では集団指導がメインだったが、クラス内の学力差は激しく、偏差値40と60の生徒が混在していた。もっと、一人ひとりの生徒を伸ばす方法がないかと全国の塾を見学。そこで出合ったのが「自立学習」だった。

 「『先生、今日は何をやったらいい?』と聞く生徒の受け身の態度を変えたいと思っていました。私たちにも『塾は教えなくてはいけない』という固定観念もあったと思います。ところが、試験的にプリント演習システムを入れてみたら、生徒は自分から勉強するようになったのです。これに手応えを感じ、2012年3月から、個人指導自立支援学習塾に切り変えました」

 導入したのは、冨永式学習メソッド【ミラクルロード】、群馬県にある自立学習塾の先駆けである【マイセルフ】のホームルーム、青森県にある志学塾の【OK学習法】等、生徒たちが自立し、学力が上がる教材や指導法をうまく自塾で活かせるように組み合わせたもの。生徒は自分で今日勉強するところを自分で決め、終わったらチェックしてもらい、ハンコを押してもらう。最後に全問正解できてOKが出るまで何度も繰り返して勉強する。間違うことで、苦手な部分がわかり、何度も復習するうちに全生徒の学力も向上した。

 「以前とは比較にならないくらい成績が上がりました。この指導で難しいのは、講師が教えすぎないようにすること。生徒自身で乗り越えられるよう、見守ることが大切です。社会に出たら、問題解決能力が必要とされます。子どもたちにはこの学習法を通して、そうした力も身に付けてほしいと思います」

 一時は生徒数が減った時期もあったが、今年は前年比150%と大幅に増加。保護者からは「以前に比べて、毎回やり切った感を感じて帰宅している」「集中できなかった息子の成績が上がり、おまけに数学が楽しいと言っている」という声が寄せられている。

学童保育事業の
パイオニア

 塾に「ただいま」とランドセルを背負って帰ってくる子どもがいる。同塾では20年ほど前から学童保育事業もスタート。同じビルの中で空手道場、そろばん塾、英語教室、絵画教室、ピアノ教室、広域性通信制高校も運営。学童保育のみ利用している生徒もいるが、学童でおやつを食べてから、塾、英語、空手、そろばん等へ向かう子どもも多い。そろばんは約1年前に導入した。

 「お迎えが来るまでに完結できる習い事としてそろばんを入れました。塾は敷居が高くても、そろばんなら…と思ってもらえるようです」

 このように、さまざまな業態を展開している理由は、「子どもの可能性を高められるよう、いろいろと選択肢を提供したい」と考えたから。勉強が好きな子どもは塾へ、体を動かしたい子どもは空手へ、英語に興味にある子どもは英語へと、同塾に集う子どもたちは、自分のやりたいことをのびのびとやっている姿が印象的だ。

エステ
アロマスクールも経営

 もう1つ、展開している事業がある。岩盤エステサロンとアロマスクール「セレッサ」だ。代表は智洋さんの母である橋山かおるさん。現在も塾の講師を続けながら運営している。開業は8年程前。自身の子育てが一段落したのがキッカケだ。

 「私の中では、塾の次は『健康だ』と考えていました。女性なら健康と一緒に美も追求したい。薬学や化学も好きだったこともあり、アロマセラピストの資格を取りました」とポジティブな性格のかおるさん。異業種への挑戦にも全く不安はなく、「これまで何十年と塾をやってきて、読みが外れたことは一度もないんです」と話す。今ではエステにはかおるさんのファンともいえる常連客が付き、アロマスクールから延べ100人以上の卒業生を出した。

 同じサービス業とはいえ、塾とエステサロンでは仕事の仕方は180度違う。塾では「いらっしゃいませ」と言わないが、エステサロンでは「またお越しくださいませ」と頭を下げる。

 「ここでは、全く視点の違う立場があることを学びましたね。また、いろんな経験を積んだお客様とお話することで、人生について教えてもらっています」

 中2の時に塾の先生になろうと決めた、かおるさん。

 「勉強ができない子は能力がないわけではないのです。その子にあった勉強方法ではなかったり、興味の持てるものが違ったりするだけ。私は中1の時、英語のテストが15点でした。さすがに焦って塾に行き、勉強の仕方を教えてもらったら、あっという間に98点になりました。そうしたら、私を軽く見ていた学校の先生や友達の態度が変わったんです。『私は何も変わっていないのに、学校では点数で人格が評価される』と痛感したとき、塾の先生になろうと決めたんです」

 塾に来る子どもたちには、どんなことでも褒めて伸ばす。「第三者から認められることで、子どもたちは強くなれます。子どもはすぐに大きくなってしまう。今、その子に会った一瞬一瞬が大切だと思っています」。

 子どもと本音でかかわることができるのが塾。その考えは二代目である智洋さんも同じだ。

 「時代の変化に合わせて、変えていくべきところはあると思うのですが、子どもに本気で接していくこと。これは絶対に変わりません。こちらが本気であれば、子どもたちも応えてくれると思っています」

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